グルメッチー☆TAKENAKA MUSIC PLANNING

☆アコースティックギターを愛し、Paul Simon、吉田拓郎などのカバー演奏を中心にライブ活動を継続中☆

東海道新幹線車内殴打事件簿 12

2006年03月13日 | 東海道新幹線車内殴打事件簿

私は相手の豹変ぶりに戸惑いながらも、取りあえずの落ち着きを取り戻したのです★
『最初からそうすれば良かったんだよ』

隣の奥さんは、号泣しています★
『だから、すぐに謝りなさいと言ったじゃないの~!』
涙と鳴咽で言葉が良く聞き取れない状態で男に訴えます★

『本当にすみませんでした』

『分かりました、誠意は伝わりましたよ、頭を上げてください』

男の目には涙が光ってます★

『やっと素直になられましたね』

『はい・・・』

『私はそれを聞きたかったんです、一番最初に自分が悪かった事を詫びればよかったんです、そうすればここまでの感情の爆発は無かったんですよ、あなたは変な自分の保身の、それもちっぽけな事をこだわってたんです、分かりますか!』
『はい・・・』

『あなたがしっかりしないから、奥さんを始め、あなたの職場の方々が、えらい迷惑をしてるんですよ!、そして何よりも一番迷惑してるのは誰か分かりますか、〇〇さん!』

『・・・うちの、、ですか・・・』

『何言ってんだ! 俺だよ!』

『す、すみません!』

《最後までテメー(自分)の事しかねーのか!》

呆れた私は、
『まあ、これ以上あなたに物言ってもちゃんと伝わらないだろうから、そちらの言い分と、解決策を聞かせて下さい』

『・・・はい、その~、先ず、、、お聞きしたいのですが、、、グルメッチーさんは、、、訴えは、、、起こされるのですか・・・』
『〇〇さん、私は言い分と解決策を聞かせてくれと言ったんですよ、私が何をしようと、今あなたに言う必要はありません』

『そ、そうですよね・・・』

『本当に分からない人だな、物事には段取りや順番があるんです、あなたは普段生徒さん達に何を教えてるんですか!』

『・・・・・』

『とにかく、私もこんな事で時間を割くのはうんざりしてるんです、、、 書面でいいですから詫び状を書いてください!』

『ここで、、ですか、、、』

『後日でいいです、必ずですよ!』

私はかなりの苛立ちもあって、席を立とうとしました★

『あの、グルメッチーさん、すみませんがこれを、、、どうぞ、、』

テーブルの上に白い封筒が置かれました★

『何ですかこれは』

私は今回の事件に関する何かの公文書かと思いましたが、中を見て驚きました★
現金が入っていたのです★

続く

東海道新幹線車内殴打事件簿 11

2006年03月12日 | 東海道新幹線車内殴打事件簿

翌日は、朝からハイテンションでした★
《相手はどんな詫びを入れてくるか・・・》

やがて約束の時間が来ました★
私は日本橋中央通りを歩き、高島屋の角を曲がります★目指す喫茶店が見えてきました★
《さあ、対決だ!》

入口の扉を開けると客が4-5人いるのが分かりました★ふと見ると、奥のテーブルに中年の男女が並んで座っています★向かい合わせが普通ですから、すぐに加害者夫婦と分かりました★
《この男は一人で来れないのか!》

私は勢いよく相手のテーブルに近づきます★

『〇〇さんですか?』

二人は同時に立ち上がり、『は、はい、この度はすみませんでした、、、』
奥さんが謝ります★
当の本人は言葉も出さず、軽く頭を下げるだけでした★

『奥さん、奥さん、謝ることはないですよ、奥さんは何もしてないんですから、悪いのは隣の方ですから』
私はそう言いながら男を睨みました★
男は目を合わせません★

『取りあえず座りましょう』
3人はそれぞれ着席しました★

『さあ、それで〇〇さん、どういうお気持ちでいますか』
私は口火を切ります★

すると、奥さんの方から、『はい、本人も充分反省してまして、、、』

『あのね、奥さんに言ってるのではないんですよ、今は私とご主人の話です、小学生の面談じゃないんですから、もう横から口を挟まないで下さい!』

『・・・はい・・・』
蚊の鳴くような声でした★
『あなたは私より年上だし、大人の教師なんでしょうが! 挨拶もできない、謝ることもできない、これじゃあ、母親に付き添われてきた子供と一緒じゃないか! どうなんだ!』

『・・・はい・・・すみません・・・』《斜め下を向き小さい声を出しています》

『それにさっきからそっぽを向いてるが、あんたここへ何しに来たんだ!』

すると奥さんが、
『この人は、こういう性格でして、口下手なんです、すみません・・・』

『奥さんに聞いてないです! あんた! ちゃんとしろよ!』

私は巻くし立てます★

その後しばらく沈黙が続きます★

やがて、

『グルメッチーさん、本当にすみませんでした、申し訳ありません!』

突然、男はテーブルに両手を付いて頭を下げました★

今までのフテ腐った態度が一変です★額がテーブルに付いています★

《いきなりなんだ?》


続く

東海道新幹線車内殴打事件簿 10

2006年03月11日 | 東海道新幹線車内殴打事件簿

『先生、グルメッチーです、ようやく加害者と話ができましたが、相手は少し押しただけだとか、謝罪もなく、訴えるのも好きにしろと言うんですよ』

『えー、そうなんですか、加害者も自分が非常に不利だということは分かってると思うのですがね~』

『とにかく訴訟の手続きを進めたいんですが、、、』

『ただグルメッチーさん、裁判費用との差し引きを考えると、示談の方が得なんですよ、前にも言いましたが、ここは日本ですから』

『そうですか~、う~ん、、、』

『でも、今までの話を総合すると、加害者は立場的にかなり追い詰められていますよね、私の経験上、そんなに時間がかからない内に謝罪してくると思いますよ』

『そうですかね~』

『ここは、もう少し時間を待ったらいかがですか』

『先生がそうおっしゃるなら、、、私もじっくり時を待ちますよ』

『それがいいです、今後こじれそうなら、その時には訴訟手続きをいたしましょう』

『ありがとうございます、また宜しくお願いします』

私は電話を切りました★

その後、警察にも前回からの状況を報告しておきました★
《さあ、後は奴がどう来るかだ》


次の日、予想通りというか、この男の幼稚さというか、慌てる様子で電話がかかってきました★

電話を取るなり、

『グ、グルメッチーさん!〇〇ですが、今まで失礼な事をいたしまして、本当にすみませんでした、申し訳ありませんでした!』
と、上ずった声の加害者が早口で捲くり立てます★

『いきなり、薮から棒に何ですか』

『本当にすみませんでした!』
《前にも電話した時に出た奥さんと同じ口調だ・・・ここの夫婦は似た者同士なんだな~》

私は妙な感心を持ちました★


『今さら何を言ってるんですか、もう訴訟の手続きに入ってますよ(少し脅かしました)』

『あー、お願いですから止めていただけませんか』

『あなたも勝手な人だな、俺は悪くないと言ってみたり、今度は謝ってみたり、、、揚句には訴訟を止めろか!』

『いいえ、、、そういうつもりはないです・・・』

『じゃあ、どういうつもりだ!』

『心からお詫びしたいんです』

『ウソツケ! だったら何で最初から謝らないんだ!』

『・・・それは、あなたが恐かったからです』

『そうじゃないだろ! 自分の社会的立場が無くなるのが恐いんだろ! 違うか!』

『・・・そうではないのですが、そう取られても仕方がないですね・・・、』

『さっき、心からお詫びすると言ってたな!』

『はい』

『じゃあ、これから私の家に来て、心からのお詫びを見せてみろ!』

『これからですか、、、今日はちょっと、、、』

『そらみろ!はなからそんな気が無いくせにいい加減な詫びを入れるんじゃないよ!』

『・・・すみません』

『あなたにこれ以上電話で物を言っても、トンチンカンな返答しか無いから直接会って今後の手続きを進める事にする! いいな!』

『分かりました・・・』

『明日の午後4時に、日本橋の高島屋横の喫茶店に来る事!』

『明日ですか、明日は・・・』

『来なきゃその日の内に訴訟手続きをするまでだから、来る来ないはそちらの勝手だ』

『分かりました、必ず行きます!』


翌日の直接対決が決まりました★

私はその日、やや興奮状態でした・・・★


続く

東海道新幹線車内殴打事件簿 9

2006年03月10日 | 東海道新幹線車内殴打事件簿

『会長が不在なのは本当ですが、副会長の不祥事についてはプライベートの事なので、今後、当方には連絡のなきようお願い致します』

ついに出ました!私は関係ない症候群!★カンケーナイシンドローム!★

私はこうなる事を予想していたとは言え、目の当たりに聞かされると、《こいつ等は教育者ではない!税金に巣食う虫だ!》
怒りの感情が破裂です!★
『〇〇課長様、それではそうさせていただきます』

ようやく電話を切ることができました★会話時間の30倍、保留が多かったのです★(役所関係に電話する時は気をつけましょうね、携帯は尚更ですよ)

さあ、これでバックレ加害者は四面楚歌になったぞ★後はじっくりと示談交渉だ☆☆☆☆


私はすぐさま、加害者宅に電話しました★
『はい、〇〇でございますが、、、』
奥さんが出ました★

『グルメッチーですが、、、』

『あっ、はい、、、』

『奥さん、もう庇うのはやめた方がいいですよ、ご主人はいらっしゃるんでしょ、先程組合に連絡したら、当方には関係ないと言ってましたよ』

『・・・・・』

『さあ、ご主人と変わってください!』

『ふ~、、、分かりました、、、』
奥さんは観念したようで、ご主人に取り次ぎます★

私は電話録音のスイッチをONにします★

しばらくして、
『・・・・・〇〇ですが、・・・・・なんですか、、、』
野太い声の男が出ました★
『・・・・・』
《なんですかはないだろうが!!》
私は、黙って様子を見ます★
しばらく沈黙の時が過ぎます★

すると、『何も言わないのなら電話を切りますよ』
と、ノー天気な返事が返ってきました★

私はこの大馬鹿野郎にキレまくります★

『おい! お前! 電話を切るだと-! 自分のした事をどう思ってるんだ! 最初に言う事があるだろうが! どうなんだ!』

『何を言えばいいんだ』

『お前の職業は教師だろうが! 惚けるのもいい加減にしろ!』

『だから何を言えばいいんだ』

『お前! 俺に何をしたのか言ってみろ!』

『・・・・・』

『早く言ってみろ!』

『新幹線車内でちょっと押しただけだ』

『コノヤロウ!トボケンナ! お前は俺を殴ったんだよ! 謝れ!』

『私は殴ってない』

『お前、、、その手でくるか! ようし分かった! 今から警察に被害届けを出すからな! 首を洗って待ってろ!』

『好きにしろ!』

私は受話器を叩き付けました★《許さない! 社会から抹殺してやるぞ! 本人は私が警察や弁護士、組合に至るまで根回ししているとは分かってないな、分かってれば素直に謝るはずだからな》

私は先ず、弁護士に電話しました★


続く

東海道新幹線車内殴打事件簿 8

2006年03月09日 | 東海道新幹線車内殴打事件簿

翌日、私は県の教職員組合に電話を入れました★

『そちらの役員に暴行を受けた者ですが、、、会長を出してください!』

受付は必死に組織の水際で食い止めるように、
『どういう御用件でしょうか・・・』の一点張りです★
揚句の果ては、
『申し訳ございませんが、これ以上強い口調ですと警察に通報致しますがよろしいですか』
と、マニュアル通りの返事です★

《よし!(この言葉を)もらった!》

電話は録音してあります★

『どうぞ、警察に通報してください!』
私はそう伝えました★

『いいんですね!』

『どうぞ!』

『・・・・・』

『どうしましたか、もうあなたの範疇(はんちゅう)で片付けられませんよ!』

『しょ、少々お待ち下さい!』

その後、長い保留がありました★
《民間企業で長い保留は許されない事なのですが、天下の公務員様はどうでもいいのでしょうね~》

しばらくして、
『お待たせ致しました、課長の〇〇です』
やはり呼び出した本人は出ません★

『あなたではなく、会長をお願いしたのですが、、、』

すると、
『会長に何の御用ですか』《ほらきた!電話取り次ぎの用件伝達不徹底!》

『先程、受付の方に用件は伝えましたが、、、』

『私は聞いてません!』

《本当に馬鹿!》

皆さん、民間企業にお勤めでしたらお分かりですよね★
受付からきた電話で用件を伝えない所ってありえないですよね★

たぶん、厄介な事は持ってくるな! と、受付嬢は怒られたのでしょう★
かわいそうに★
自分の立場の保身主義課長のお陰でね★

『あなたは、会長に取り次がないのですね、今から私が言うことに対しても取り次がないのですね』

『・・・な、何ですか』

『そちらの副会長の〇〇さんの暴行事件について、本人から謝罪がないので、組合の組織で擁護しているのではとの疑問があるので、それを確認するために電話してるんです、そしてあなたはわざと取り次がないようにしている、これは犯人隠匿の共犯としますがよろしいですね』

ここまで言うと、課長は、『申し訳ございません、すぐにお取り次ぎ致します、今までご無礼致しました』
この課長はいけしゃあしゃあと言ってのけました★

ここの組織は腐ってる!★
またしても長い保留です★《たぶん、上に取り次いで、お前が責任取れとか、俺は関係ないとか言ってるんでしょう》
しばらくして、その課長が電話に出て、
『グルメッチー様、生憎、会長は不在でございます、申し訳ありませんが改めておかけ直し下さい、よろしくお願いします』
一方的に電話を切ろうとします★

『そうですか、そちらの誠意の無い事が分かりました、それではこの後、警察に通報致します、それでは失礼します』

すると、悲鳴に近い声で、『マッテクダサイ!!』
と課長が大声を上げます★

そしてこの後、信じられない言葉が出ました★


続く