三軒茶屋の関所『三茶氣』

三軒茶屋という街は私の人生の中で、非常に重要なポイントを占めています☆
初めて訪れたのは昭和４０年☆
小学校に入って最初の夏休みの事でした☆

当時、品川区の戸越銀座に住んでいたのですが、近所に住む６年生のお兄ちゃんたちとプールに行って泳ごうという事になったのです☆
それも、学校のプールではなく、駒沢にある「オリンピック記念プール」☆
学校のプールは２５メートル×４コース☆
対する駒沢のプールは水泳連盟公認の５０メートル×８コース☆

子供の私には、洗足池と東京湾ほどの違いのような気さえして、少々戸惑い気味☆
それに、その頃の私は“犬掻き”しかできない水泳音痴☆
それはそれは大変な不安感を持ちながらの旅立ちでした☆

東京急行（現在の東急）池上線に乗り約２分、一つ目の「大崎広小路駅」に到着☆
その「大崎広小路駅」を下車し、そこから“都営トロリーバス”の乗り換えます☆
渋谷駅西口～大橋～中目黒～大鳥神社～大崎広小路～五反田駅～御殿山～品川駅を往復していた、電気で走るバスでした☆

バスの上に架線から電気を取る二本の棒状のパンタグラフがとても印象的☆
当時の環状６号線（山手通り）は架線が張り巡らされ、さしずめ蜘蛛の巣のようなロケーション☆
映画「三丁目の夕日」でも当時の画像を見る事ができます☆

山手通りは当時片側二車線、歩道には屋根もあり、道路が商店街となっていたので、人の往来が多くとても賑やかでした☆

そして「大橋」に到着☆
ここで「玉電」に乗り換えです☆
現在の東急田園都市線は玉川通り（国道２４６号線）の地下を走っていますが、当時の「玉電」は路面電車でした☆

今の池尻大橋駅近くで工事中の首都高池尻ジャンクションは、「玉電」の車庫でした☆
そこから電車に乗り込みます☆

ちなみに、「玉電」の駅名は、渋谷～道玄坂上～上通（かみどおり）～大坂上～大橋～池尻～玉電池尻～三宿～東太子堂～ 三軒茶屋～中里～上馬～真中（まなか）～駒沢～弦巻（つるまき）～新町～桜新町～用賀～瀬田～身延山別院前～二子玉川園☆
懐かしいですよね～☆

「玉電」に乗っていると、大変賑やかな駅に到着します☆
そこは「三軒茶屋」☆
人の乗り降りの凄さは、今でも思い出します☆
駒沢まではここから座席に座る事ができました☆

駒沢のプールで一日遊んだ後、帰りの電車に乗った時、ふと朝方の「三軒茶屋」の事が思い浮かんできました☆
私はお兄ちゃんに無理を聞いてもらい、途中下車する事にしたのです☆
この街は、子供心にもどういう訳か気になる街だったのでしょうね☆

昔は関所もあった場所☆
三軒のお茶屋さんがあった事から付いた地名☆
とても引き付けられる街、、、☆

そして４０年の月日が経った今でも、私は三軒茶屋を毎日のように通っています☆
今の関所は『三茶氣』☆
私が生まれる前からの古民家を改造したお洒落な店内☆
若くてピュアなスタッフからは力強いパワーをもらえ、大好きなホッピーをゴクゴク飲み、できたての鉄板料理を頬張る、、、毎回至福の時をいただいています☆

江戸時代の関所は、通り抜けは大変でした☆
今の関所『三茶氣』も通り抜けは御法度のようです、、、☆

『三茶氣』
世田谷区三軒茶屋2-14-21
03-5779-3338
営業時間 18:00～05:00(L.O.04:00)
定休日 無休