手鏡の背中恐ろし夏の恋/対馬康子

2016-07-31 20:07:41 | 空見屋の飛んで575
歌人・川田順、かつて「老いらくの恋」と騒がれた人らしい。日本に姦通罪が存在していたほどの、遠い昔の話である。 わが娘には隠さず告げて出で来しと言ひつつ君の日傘をすぼむ 川田順 つひにわれ生き難きかもいかさまに生きむとしても生き難きかも 待たされて受付の前に立つ久しここまで吾はおちぶれにけり リョウブ 人を恋う気持ちがなくなるのも、そこそこ寂しいことでは . . . 本文を読む
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