鏡台にあえかなるきず秋薊 優空
秋の薊はノハラアザミ↑秋の蝶はウラギンヒョウモン(♀)チョウ↓
初秋から秋全般にかけて咲くノハラアザミ↑花の下部の総苞(ふくらみ)に粘りがあります。
‥さて↓
こちらの2枚は春から初夏、夏全般に咲くノアザミ…外見上さしたる相違はないのですが、総苞には粘り気がないようでありますf(^_^)
こすもすや人も柱によりか . . . 本文を読む
林火忌やそれとなく待つ旅の夢 優空
☆大野林火といえば次の句を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ねむりても旅の花火の胸にひらく
作者はおそらくこの句をベースに自分の旅を思い起こしたり、未来の旅を想像したりしているのでしょう。「それとなく」、に見られる淡い期待感に共感します。
☆以上(杉山久子先生の選評)より抜粋
しんしんと肺碧きまで海のたび/篠原鳳 . . . 本文を読む
(以下は朧庵「落書き俳句ノート」より、一部をコピぺさせていただきました)m(_ _)m
俳句集団いつき組組長夏井いつきです。今週の兼題は「甘」甘いという字漢字一字ですね。お送りをしております。漢字シリーズの時はとにかく作品のレベルが高いんですけれども、今回またことさらでございました。
篠原そもの一句には、ワタクシ個人的に共感いたします。汀女の忌これは俳人中村汀女の亡くなった忌日です。
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父の日の父に当りのパチンコ台/青萄
『俳句界』10月号(雑詠) 西池冬扇「ひまわり」主宰選/佳作
秋彼岸は連日台風の雨に祟られ、やっと今日は少しマシになり、墓参して来ました。知り合いのお墓にも線香を。小降りの雨はまだそこかしこに。霊園は遠いので、半日がかりです(-人-)
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風花や恋も死も映画の中に
わが杖となる木に雪の記憶あり
雪の夜の手紙束ねる紺リボン
鳥帰る人を視界に容れもして
頓服の包みの赤し涅槃変
地に足のつかぬ自転車燕来る
掌にのこるハーブの匂ひ一葉忌
小鳥来る旅の荷は日にあたたまり
ハチミツとバター溶けあふ神の留守
煤逃の猫をかまうてをるばかり
杉山久子第三句集『泉』より十句抄出
冬の日光連山↑塩谷町・鬼怒川より
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白南風や鳥に生まれて鳥を追ひ
再会の苦さにも似て鮎の腸
日輪や切れてはげしき蜥蜴の尾
枇杷の種吐く一日を生きのびて
水の香の灯を入れしより風の盆
新涼や雨だれに似てふらんす語
唐突に尿意立ちたる葛の花
冬瓜と聞けばぼんやりしてしまふ
人間を映して閉づる兎の眼
生きてゐる冬の泉を聴くために
杉山久子第三句集『泉』より十句抄出
葛の花↑
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吹きおこる秋風鶴をあゆましむ/石田破郷
秋風にきのふもけふもなかりけり/久保田万太郎
ホザキシモツケ↑
猿の腰掛け↑ミゾソバ↓
溢蚊(あぶれか)と申し慇懃無礼なり/優空 (一句一遊/兼題・溢蚊/水曜日選)
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烏瓜まつすぐ落ちてくる夕日 優空
(選評/杉山久子)秋の日暮れはつるべ落としと言いますが、そんな光景も感じさせながら、カラスウリの存在感が際立ってくる一句。
いつの日か‥涙と血が滴るような俳句を作ることが、私の目標かな?( i_i)\(^_^)
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うとましき黴と思へど美しき 青萄 『俳句界』9月号・雑詠/原 和子(「鹿火屋」会長)選/佳作
いつの日も自然は無言もう一度ひ弱な葦になれるだろうか 俵 万智(「プーさんの鼻」より)
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