俳句集団「俳句新聞・いつき組」2014

2017-02-27 00:05:00 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
夏井いつき/かつて龍でありし山ざくらと聞きぬ 渡辺州麻子/折鶴の胸はからつぽ春の星 加根兼光/雪深し私に聞こえにくき耳 岡田一実/底冷やみづを大きくふるはす木 杉山久子/糸とんぼ糸のからだをかさねをり (オマケ)↗ 寒すばるは頭上に在ると思ふべき/青萄 (山口新聞俳壇) . . . 本文を読む
コメント (8)

俳句集団『俳句新聞・いつき組』2015

2017-02-26 15:47:08 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
夏井いつき/花は水にふれたく水はゆくりなく 都築まとむ/満開の花は疾くに醒めている 雪うさぎ/いつの日かわたしのゐない花の庭 希望峰/雪片を次々逃がす大樹かな 鞠月けい/黒髪に許されてまだ雪でいる 妃の衣の空五倍子色や冬ぼたん/青萄 (ひのきぬのうつぶしいろやふゆぼたん) 後宮に開かぬ絵襖雲雀笛/青萄 (こうきゅうにあかぬえぶすまひばりぶえ) . . . 本文を読む
コメント (5)

俳句集団『俳句新聞・いつき組』2016

2017-02-19 14:44:32 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
夏井いつき/花びらへ亀浮き上がりくるゆらぎ 都築まとむ/光らねば蛍こんなに軽いのか 大塚迷路/着水の水鳥水を疑わず 矢野リンド/青空のそこだけ静か昼の月 雪うさぎ/あれは風いいえ笙の音雛の夜 草駒返るあんまりな世の中だ/青萄 (一句一遊・水曜日/兼題・駒返る草) 山焼のからから黒き蟲に艶/青萄 (ポスト・人/兼題・山焼) 山焼に焼かるる蟲の呪音ぢゆ/同 . . . 本文を読む
コメント (7)

三原瑛心/寺井谷子/永瀬十悟

2017-02-12 21:40:48 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
兄面の兄恨めしき唐辛子/三原瑛心 日記買う姉の意地悪書くために/同 かき氷弟らしくない自分/同 震(ゆ)れながらテレビの地震速報待つ/寺井谷子 佇立していし息詰めていし春夜の地震/同 緊急地震速報奔る春の闇/同 しづかだねだれもゐないね蝌蚪の国/永瀬十悟 ふくしまの子として生まれ入園す/同 除染袋すみれまでもう二メートル/同 . . . 本文を読む
コメント (11)

俳句で時空を翔ぶ2

2017-02-10 23:08:03 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
鉄さびの稗の高さや地上戦/優空(俳句界2月号/兼題・地/高橋将夫選・佳作) 鳴動の地にもあそぶ子赤のまま/優空(同 田島和生選・佳作) 一枚の水に乗りたる下り鮎/優空(同 雜詠/古賀雪江選・佳作 同 山田佳乃選・佳作) 松過ぎてはや偏屈のもどりけり/大牧 広 わが咳の失政に似てたてつづけ/同 恋猫に不整脈などなかりけり/同 . . . 本文を読む
コメント (1)

俳句で時空を翔ぶ

2017-02-09 20:06:55 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ
見渡せば綺羅もさみしき鷹野なり/青萄(俳句ポスト・兼題・鷹狩/人) どこまでも鷹野どこからか頼朝 同 和魂(にぎたま)の一打に淑気錦織圭/青萄(いつき組新聞・兼題・淑気/佳作) ヘリ飛んでばつた千匹爆笑す/優空(俳句界2月号・雜詠・夏石番矢選/秀逸) 灯を消して独りの夜やつづれさせ/三泊みなと(俳句界2月号・雜詠・古賀雪江選/秀逸) ※みなとさんは北海道の俳トモさんです☺ . . . 本文を読む
コメント (7)