先のネコヤナギから続き、柳のお話を少しばかりさせてくださいませ。
「三月三日は、うらうらとのどかに照りたる、桃の花のいま咲き始むる。柳こそおかしきこそさらなれ」と、清少納言も、春の色鮮やかな柳を称えております。
この場合の三月三日は陰暦ですから、今でいえば四月に入ってからなのでしょうね。柳が芽吹いてから、緑がいっそう美しくなるのは。。ですからもっと先になりますけれど。日本でヤナギといえば、’枝垂れ柳’をさすそうです。別名がイトヤナギ。
柳腰、柳眉、柳髪などと、元々女性に関連する色っぽい形容詞に使われるようです。
♪あれ見やしゃんせ青柳の糸もどうやら東風(こち)吹く風に誘われたさの枝ぶりもあだな笑顔に月の眉~♪(小唄)


涅槃西風一切皆空と吹きつけり 空見
(ねはんにし/いっさいみなくうと/ふきつけり)

(※涅槃西風=ねはんにし 涅槃会<旧暦二月十五日>前後に吹く西風。俗に西方浄土からの迎え風といわれるが、この風が吹くと寒さが戻るという)
☆これから明日にかけて、天候が大荒れになるようです。皆さまもどうぞご注意なさってください☆
こちらも
(追記・14日)
瀬戸内寂聴さんといえば、今や押しも押されもせぬ立派な方ですが、あの方にもかつて懊悩煩悶の修羅の刻(とき)があったのですよね。
私が一番鮮烈に思い起こすのは、ある日突然、夫に暇乞いをした情景です。まだ冬だったのでしょうか、家族三人揃って、コートにマフラーや手袋といういでたちでした。
道の途中で、夫に頭を下げる妻。「お願いですから、私を’自由’にしてくださいませんか。どうかお願いします」と。
夫は「子供を連れて行くことは許さん」と言います。頷いて背中を見せた妻に、追い討ちをかける言葉が。「今おまえが持っている物、着ている物を置いてゆきなさい(私の収入で買ったものなのだから)・・」
彼女は黙ってバッグを置き、帽子やコートやマフラーもとり、目の前の道に畳んで置いた。しかし、夫の眼は「まだ」と言っていた。セーターやスカート、靴までも脱いで前に置いた。
その後ほとんど肌着姿のまま、何もかもを振り捨てるように、凍える寒さの中で線路わきを走り続けた。・・と、まぁこんなシーンをイメージしています。事実は違うかもしれませんので、その時はどうぞお許しくださいますように(゜艸゜*)
凍返る修羅の刻(とき)過ぎ修羅に遇ふ 空見
(推敲句)凍返る時間(とき)過ぎてまた修羅に遇ふ
(いてかえる/ときすぎてまた/しゅらにあう)
一方、脚本家の橋田壽賀子さんは全く逆ですね。オトコ社会の中で、若い頃からずっとオンナ一人で頑張ってきて・・。
それが縁あって結婚できたこと、夫という人にご飯を食べさせてもらえることを、ただ感謝していたようです。
夫がご飯を確保してくれるので、もう嫌な仕事はしなくてもよくなった。好きな仕事だけ選んでする、結構な身分になれたのだ、と。
夫が仕事から帰ってくる足音を聞くと、急いで原稿用紙その他の仕事道具を箱に仕舞い、’普通の主婦の顔’になって夫を迎える。
夫は、家で妻が原稿用紙を広げているの見るのを、とても嫌ったからだった。それに関して、彼女は’当然のこと’と受け止めていた。
夫が会社に出勤してしまえば、後は自分の好きな仕事をしていられるのだから、こんなアリガタイことはない、と。これって、う~ん「パートタイム・ライター」かなッ?
橋田さんは、夫の女性関係にも恬淡としておられたようです。ご主人が亡くなられた時、「隠し子の一人や二人出てくるだろうと覚悟していたンだけど、居なかったみたいね~」だなんて。
もしも私がそのときどきの立場だったならば・・と想像すると、「服を脱いでから行け」と夫に言われた瞬間に、すぐに挫けるような気がします。たぶん「ごめんなさい」をしつつ、心ならずももとの鞘に(笑)
やはり身の丈に合って気楽でいられるのは、今のような「パートタイム・ブロガー」だからでしょうか。むろん’仕事’などではありませんけれど。。
夫の車が帰ってきた音がすると、急いでPCを消して玄関を開け、何事もなかったかのように、’普通の主婦の顔’をしています。スミマセン、それがどうした~!というような、たいへん締まらない処で終りとさせていただきます(='m')
紙粘土のお地蔵さん
応援いただけると嬉しぃ~
ありがとぉ~
「三月三日は、うらうらとのどかに照りたる、桃の花のいま咲き始むる。柳こそおかしきこそさらなれ」と、清少納言も、春の色鮮やかな柳を称えております。
この場合の三月三日は陰暦ですから、今でいえば四月に入ってからなのでしょうね。柳が芽吹いてから、緑がいっそう美しくなるのは。。ですからもっと先になりますけれど。日本でヤナギといえば、’枝垂れ柳’をさすそうです。別名がイトヤナギ。
柳腰、柳眉、柳髪などと、元々女性に関連する色っぽい形容詞に使われるようです。
♪あれ見やしゃんせ青柳の糸もどうやら東風(こち)吹く風に誘われたさの枝ぶりもあだな笑顔に月の眉~♪(小唄)







涅槃西風一切皆空と吹きつけり 空見
(ねはんにし/いっさいみなくうと/ふきつけり)

(※涅槃西風=ねはんにし 涅槃会<旧暦二月十五日>前後に吹く西風。俗に西方浄土からの迎え風といわれるが、この風が吹くと寒さが戻るという)
☆これから明日にかけて、天候が大荒れになるようです。皆さまもどうぞご注意なさってください☆
こちらも

瀬戸内寂聴さんといえば、今や押しも押されもせぬ立派な方ですが、あの方にもかつて懊悩煩悶の修羅の刻(とき)があったのですよね。
私が一番鮮烈に思い起こすのは、ある日突然、夫に暇乞いをした情景です。まだ冬だったのでしょうか、家族三人揃って、コートにマフラーや手袋といういでたちでした。
道の途中で、夫に頭を下げる妻。「お願いですから、私を’自由’にしてくださいませんか。どうかお願いします」と。
夫は「子供を連れて行くことは許さん」と言います。頷いて背中を見せた妻に、追い討ちをかける言葉が。「今おまえが持っている物、着ている物を置いてゆきなさい(私の収入で買ったものなのだから)・・」
彼女は黙ってバッグを置き、帽子やコートやマフラーもとり、目の前の道に畳んで置いた。しかし、夫の眼は「まだ」と言っていた。セーターやスカート、靴までも脱いで前に置いた。
その後ほとんど肌着姿のまま、何もかもを振り捨てるように、凍える寒さの中で線路わきを走り続けた。・・と、まぁこんなシーンをイメージしています。事実は違うかもしれませんので、その時はどうぞお許しくださいますように(゜艸゜*)
凍返る修羅の刻(とき)過ぎ修羅に遇ふ 空見
(推敲句)凍返る時間(とき)過ぎてまた修羅に遇ふ
(いてかえる/ときすぎてまた/しゅらにあう)
一方、脚本家の橋田壽賀子さんは全く逆ですね。オトコ社会の中で、若い頃からずっとオンナ一人で頑張ってきて・・。
それが縁あって結婚できたこと、夫という人にご飯を食べさせてもらえることを、ただ感謝していたようです。
夫がご飯を確保してくれるので、もう嫌な仕事はしなくてもよくなった。好きな仕事だけ選んでする、結構な身分になれたのだ、と。
夫が仕事から帰ってくる足音を聞くと、急いで原稿用紙その他の仕事道具を箱に仕舞い、’普通の主婦の顔’になって夫を迎える。
夫は、家で妻が原稿用紙を広げているの見るのを、とても嫌ったからだった。それに関して、彼女は’当然のこと’と受け止めていた。
夫が会社に出勤してしまえば、後は自分の好きな仕事をしていられるのだから、こんなアリガタイことはない、と。これって、う~ん「パートタイム・ライター」かなッ?
橋田さんは、夫の女性関係にも恬淡としておられたようです。ご主人が亡くなられた時、「隠し子の一人や二人出てくるだろうと覚悟していたンだけど、居なかったみたいね~」だなんて。
もしも私がそのときどきの立場だったならば・・と想像すると、「服を脱いでから行け」と夫に言われた瞬間に、すぐに挫けるような気がします。たぶん「ごめんなさい」をしつつ、心ならずももとの鞘に(笑)
やはり身の丈に合って気楽でいられるのは、今のような「パートタイム・ブロガー」だからでしょうか。むろん’仕事’などではありませんけれど。。
夫の車が帰ってきた音がすると、急いでPCを消して玄関を開け、何事もなかったかのように、’普通の主婦の顔’をしています。スミマセン、それがどうした~!というような、たいへん締まらない処で終りとさせていただきます(='m')





春を感じさせますね。
沢登が好きだったのでこういう写真は好きです。
若いときは、滝を見るとどう登ればいいかと・・・
今はきれいだなと・・・
昔何かの本で読んだ俳句を思い出しました。
この山を愛しつ泉に口づけす
たしか中学生の句だった様な・・・
こんな素直な句が詠みたいのですが・・・
何か遊びのような俳句になっていくようなのでしばらく休みです。
この山を愛し泉に口づけす
だったかもしれません。
もう40年も昔の記憶なので・・・
この2代目が銀座で立派に育っています。
「風に柳」は何ごとにも逆らわないで生きている空見さんのようです。
明日は東風(こち)ならぬ西風(にし)が吹くようです。
佐倉歩きは日曜日に延期になりました。
春の音 掻き消すように 西風(にし)が吹く 山小屋
(='m')ウフッ 滝の所、虹に見えるでしょ。o@(^-^)@o。ニッコリ♪
>この山を愛し泉に口づけす
これは当時の中学生の句ですか?素敵な句ですね、純粋で無垢な魂が感じられて感動しています。とても山を愛していた人なのですね。ありがとうございました
「柳に風」と生きられたら、どんなに良いでしょう♪
今は雨が止んで、不気味な感じで静かです。夜中から荒れるのでしょうか。いずれにしても、明日は大人しくしていたほうが無難ですね。
>春の音掻き消すように西風(にし)が吹く 山小屋
ひぇ~驚きの進歩でございますわね~とうとう山小屋さんもハイカイ氏に?(笑)いえいえ、立派な俳諧師です(∩.∩) ありがとうございました
景色と句、・・・・・・。
いいものですね。
応援ポチ。。
今1位でした。
嬉しいものですね。
>涅槃西風一切皆空と吹きつけり 空見
無常観のある渋い句ですね!(ステキ
日本は、今、荒れ模様のようですね。
春の嵐とか、冬将軍の戻りとか。。
お風邪など召さぬようにね~♪
(ポチっと応援♪
最近ゴブサタで失礼致しておりました(;^_^A アセアセ・・いつも苦し紛れの句なので、お恥ずかしいばかりです~!
応援いただけて感謝ッ、でも元々写真も俳句も駆け出しの素人で、<写真俳句>の看板を出すなど、たいへんおこがましいわけなのですネ。あぁ
いやはや、底に穴の開いた痴れ者@空見、恐縮に存じまするw~
「使ってみたい季語」、ありがとうございます、アワアワ(笑)
ワタクシも、「花筏」でそのうちナニヤラ・・と。今日のお天気は・・’陰惨’な景色ですヨ。そんなに寒くはないですけど、外には出られませんね。毎日の応援ありがとうございます~o(*^-^)o 感謝
大津は大荒れの天候で、
柳に風と受け流せそうにないくらいの強風が
湖岸に吹きつけております(>_<)
世の一切は実体を持たない「空」・・
しかし、それはまた'縁’を紡ぐ「空」でもありますね
人との縁は大事にしたのものです、、
で、柳の句でワタクシが好きなのは
<柳からももんがあと出る子かな> 小林一茶
この'かるみ’が実にいい♪