切実さが強さになる…しかもことごとく

2016-04-29 20:26:28 | 空見屋の飛んで575


梅雨の窓口無職としるす吾が名の上 沖田佐久子 「冬の虹」より

吸入の湯気甘し今無一文

鶏屠りし両掌を東風にもみさます





湿った涸れ葭藪のなかにミツバツチグリの群生↑ここも一つの楽園であります♪

綺麗事や妄想事を詠むばかりが俳句ではない、と私は思う。ギリギリの現実を詠む事も俳句にあって必然。自らの救済のために詠むべし、と。

伊藤若冲の画にもそれを感じる。彼は自らの魂の救済のために、あの精緻で華麗な画を描き続けたのではないか、と。





こちらは有毒のキンポウゲ↑ウマノアシガタです。同じ黄色の小花ですが、ミツバツチグリは薔薇科キジムシロの仲間ですね。


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