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ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

神奈川近代文学館 [中区] ~ 生誕100年 ドナルド・キーン展

2022-06-12 05:38:10 | 観光、物見遊山

朝起きてFM横浜を聴いていると、ドナルド・キーンの展示会をやってるという情報が流れてきました。これは興味深い、ちょうどばあさんがヒマそうにしてたので、二人でいってきました。

やってきたのは山手、うちから車で30分弱の距離。

神奈川近代文学館。

こちら入口。

特別展示期間のため、入館料は700円なり。

エントランスホールではキーンさんの映像が流れています。

展示物は、お白石持ち以外は撮影禁止。

というわけで、キーンさんが着たお白石持ちの衣装の写真だけをパチリ。

さて、展示内容ですが、これが実に興味深い内容です。幼少時から戦後処理に関わった学生時代、卒業後の日本文学の翻訳、評論から、教え子とのコミュニケーション、収集物などなど。
キーンさんの生涯に渡る歴史がよくわかります。

貴重な資料も多いです。谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫はじめ文士らとの書簡に、数々の翻訳本や原稿などなど。
軽く見学のつもりが、2時間もいてしまいました^^;

北大路魯山人の習字帖なんてのは初めてみたし、安部公房からキーン宛の手紙には思わず笑ってしまった。
キーンさんは日本語は堪能ですが、人によって書簡には英語使ったり日本語使ったりしてますね。例えば福田恒存への書簡は英語でした(福田恒存からの書簡は日本語)。

と、書いてて思い出したけど、書簡といえば三島が書簡のなかでキーンさんを「怒鳴門鬼院」と呼んでいたのはあまりに有名(後年に日本国籍を取得したときの名前は「鬼怒鳴門」)ですが、その書簡が展示されていたかを確認すれば良かった。

常設展の「神奈川の風光と文学」のコーナーも面白い展示が多かったです。獅子文六、川端康成、三島由紀夫などなど、これだけで行く価値ありそう。
特別展示期間以外では、「文学の森へ 神奈川と作家たち」とのテーマで、明治から平成までの作家、作品の紹介展示もあって、こちらも面白そうです。今度またきてみよう。

6月27日には、「キーンさんとの思い出」と題して平野啓一郎の講演がありますが、すでに満席でした、残念。

日本人よりはるかに日本文化に精通したドナルド・キーンさんをこれまでより少し、いや、だいぶん理解できました。行って良かった、近代日本文学好きなみなさんにぜひオススメです。

[神奈川近代文学館 展示室]
横浜市中区山手町110
9:30-17:00 月曜休
https://www.kanabun.or.jp/

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