47NEWSに掲載された共同通信の記事を採り上げる。
「関東地震、間隔は2通り 400年と200年」を興味深く読んだ。過去最大の被害をもたらした1923年の関東地震(M7.9)は、それ以前の関東地震である1703年元禄地震(M8.1)との間隔で約200年間隔で発生するとされている。
1703年の地震は1923年の地震に比べ震源域が大規模であり、このことから関東地震には元禄型と大正型の2通りのタイプがあり、元禄型が起きる発生間隔が単に200年間隔ではないことが知られていた。
今回、1703年以前の巨大地震が地質、文献から1293年の巨大地震と判断し、その発生間隔を400年としたもの。東大地震研究所の島崎教授が今日の歴史地震研究会第25回大会で「三浦半島小網代湾干潟の津波堆積物 」を発表する。
この研究成果からすると、次期関東地震は元禄型の巨大地震で2100年ごろ、あと100年先と予想でき次世代に防災に向けしっかりと伝えなければならない。しかし、島崎教授が指摘する「関東地震の発生が近づくと東京直下が地震活動期に入ると考えられている。」のことから元禄型の地震からすでに300年が経過し、大正型の地震からも85年が経過した今、我々世代は、南関東で何度も発生する大小の首都直下地震に備えることが急務である。
<47NEWS 9・13付「関東地震、間隔は2通り 400年と200年」>
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008091301000385.html
<歴史地震研究会 第25回大会>
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/meeting/25th_taikai2.html
<東京大学地震研究所 島崎教授のホームページ>