政府の地震調査研究推進本部は3月9日、日本海溝沿いで発生する大地震の発生確率を更新した。
次の三陸沖北部のプレート間大地震(M8前後の規模)の発生確率は、今後10年以内の発生確率でほぼ0%~0.4%となった。平均発生間隔97.0年と前回からの経過時間40.6年。1968年十勝沖地震が前回とみられ2050年以降が次回となる。
次の三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート間大地震(M8.2前後の津波地震)の発生確率では今後10年以内の発生確率で7%程度と平均発生間隔を133.3年と評価している。過去は1611年、1896年とみられる。
次の三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート内大地震(M8.2前後の正断層型)の発生確率では今後10年以内の発生確率が1%~2%。過去は1933年。
次の三陸沖北部の固有地震以外の地震(M7.1~ M7.6)の発生確率は高く、今後10年以内の発生確率60%程度。
次の三陸沖南部海溝寄りのプレート間地震(M7.7前後)の発生確率も高く、今後10年以内の発生確率は30%~40%。
次の福島県沖のプレート間地震(M7.4前後)の発生確率では今後10年以内の発生確率2%程度以下。
次の茨城県沖のプレート間地震(M6.7~ M7.2)の発生確率では今後10年以内の発生確率ほぼ0%~0.2%。2008年に発生したこともあり確率は大幅に下がったが、過去は、1923年、1924年、1935年、1938年、1943年、1961年、1965年、1982年、2008年にM6.7~M7.2のプレート間地震が発生しており周期が短い。
<地震調査研究推進本部 三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価(一部改訂)>
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/09mar_sanriku/sanriku_boso_2_hyoka.pdf