国宝仏像に免震装置 震度7でも転倒防止 奈良・興福寺(朝日新聞) - goo ニュース
一部断層、別々に活動=中央構造線を細分化―地震調査委(時事通信) - goo ニュース
奈良の興福寺に展示している国宝阿修羅像を地震から守るため、展示台を免震化することになった。震度7の揺れにも耐えられる仕組みだ。
遷都1300年が過ぎた奈良は、今後、活断層地震と南海トラフ巨大地震に備えなければならない。奈良県に被害をもたらした地震をみると過去1000年の間に陸域の浅い場所で発生した地震と南海トラフの海溝型巨大地震が中心だ。
国の地震調査研究推進本部が公表している長期評価によると奈良盆地東縁断層帯(M7.4程度)で今後30年以内に発生する確率が日本の活断層の中で高く、平均発生周期5000年に対し、最新の発生時期が約1200年前~1万1000年前と評価されている。活断層評価は確率の数字が海溝型地震より低くとも警戒しなければならない。
先ごろ、奈良県に被害をもたらすもうひとつの活断層評価が改訂された。瀬戸内海から奈良までの中央構造線断層帯がこれまでの5つの区分から6区分に改訂された。これは区分ごとに別々の地震が発生するとされ、今回、金剛山地東縁断層帯と和泉山脈南縁断層帯に細分化した。