「耐震」・「免震」・「制震」、いったい何が違うの?(R25) - goo ニュース
今回のNZ大地震は、日本にいる私たちに大きなインパクトを与えた。阪神淡路大震災は早朝の時間帯に激しい揺れが襲った。就寝している人が多く、住宅の倒壊による圧死が殆どだったが、今回のNZ大地震は昼どきの時間帯で大勢の人はオフィスや学校で被災し、倒壊ビルの下敷きや公共建物の倒壊により未だ行方不明となっている。日本でも学校、ビジネスで外出中に大地震が襲ったらと思うと震えがくる。
NZは日本と同じく地震大国であるが、日本より耐震に敏感な国とされてきた。しかし、今回の地震のように想定していない中心街の直下で起きる地震には無防備だったとしかいいようがない。レンガ造りの歴史的建造物は別としても、オフィスビルの倒壊は国の地震対策の盲点だったのではないだろうか。
もし、耐震化、免震化等していれば多くの人々はがれきの下に入ることはなかったのではないか。阪神淡路大震災も同様に耐震化していれば倒壊住宅の下敷きにならなかっただろう。
今の日本は、予算が限られた中で倒壊の危険がある、役所、学校の耐震化の遅れ、生活・会社経営が苦しい中で住宅・オフィスビルの耐震化が進まず、NZ大地震と同様の惨事が襲う可能性がある。
自民党などの旧与党、財務省などの国が、国民の生命を保護する予算に否定的だったツケが今の日本の姿ではないだろうか。大地震が起きても命ある生活再建・復興ができる政策が必要であり、建物の倒壊により命なく生活再建・復興はあり得ない。