東日本大震災以降、地震に対する備えとして耐震補強について検討したり、購入する住まいを高層マンションから低層階のマンションに替えたり、津波を恐れて沿岸部の地域を敬遠したり、地震・津波・噴火で補償されない火災保険しか入っていなかったのを地震保険に入ることを検討したりと個人レベルで行動に変化が生じている。
この動きに便乗してか、今まで、地震対策は無駄とばかりに、如何に資産を増やすか、如何に無駄な費用をかけず少ない投資で確実に殖やせるかと金儲けばかりにいろいろな本、雑誌で紹介しているフィナンシャルプランナーが一転、費用がかかる地震対策の俄か専門家としていろいろな発言を繰り広げている。信用できない。
ある経済新聞系のマネー雑誌に元生損保代理店経験者のFPが俄か勉強した記事が紹介されていた。読んでやりきれない思いがこみ上げた。不断から地震対策を世の中に紹介していただろうか。地震対策は住宅ローンがある人がすればよい的な無責任を繰り広げていた。
現在、特に「地震保険」、「耐震」についてを俄か勉強して、推奨したり、注意したほうがよいと促すFPが多いことに、我々一般人としてはその意見に惑わされないことが大切だ。
3月11日の地震発生まで、なぜ、資産・命を守るための地震対策を顧客にすすめなかったのか。沿岸部に家を買った人たちもいただろう。地震保険に入らなかった人もいるだろう。今回初めて知った自動車保険では特約をしていないと流された自動車の補償はしてくれないことを知った。地震が起こってから、知ったふりした発言をするのは如何なものか。
正しい知識とベストプランを提示し、顧客に信頼される行動をしてほしい。
気象情報会社のウエザーニュース社は、個人、企業向けの緊急地震速報「THE Last 10-Second 」ソフトのバージョンアップを行った。
従来の機能画面に地震の規模、震源の深さ、発生時刻を表示し、より津波が襲う可能性の情報を提供する。これまでの希望する受信震度別の設定に変更はない。より情報が充実したバージョンアップだ。
高度利用者向けの情報は、受信する端末によっては地震情報が震度と到達までの時間だけが表示されたり、地震が来るとわかっても、震源地がどこか?、規模は?、津波は?と情報が十分ではない。しかし、このウエザーニュース社のソフトはすべての情報がPC画面に表示される優れものだ。
<ウエザーニュース社>