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デンマンさんは。。。 いしぶみというドキュメンタリーを観たのですかァ~?
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。。。ん? ドキュメンタリー?
そうです。。。 2015年の8月に日本テレビで放送された番組ですわァ~。。。
いしぶみ
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『いしぶみ』は、1969年および2015年に広島テレビ放送(広島テレビ)が制作・放送したドキュメンタリー番組、もしくはこの番組をもとに1970年ポプラ社から刊行された書籍である。
1945年(昭和20年)8月6日、勤労動員中に広島原爆で全滅した旧制広島県立広島第二中学校(現・広島県立広島観音高等学校)1年生321名の記録である。
第二次大戦下の広島二中では、3年生以上は軍需工場へ働きに行き、1、2年生には学校で芋を作る作業等があったため、その分、授業に割ける時間が減ることになり、夏休みも返上しての学校生活が続いていた。
その頃の中学生たちの日々の暮らしぶりは、遺されたある生徒の日記や、遺族たちによる手記の中に描かれている。
1945年8月6日、午前8時15分。
広島市の中心部、中島新町の本川土手(現在の広島平和公園、広島市公会堂(後に広島国際会議場に改称)の前の道路)に、空襲による発生が予想された火災の被害を抑え、避難場所を増やすための空き地を広げるために建物を壊してゆく。
その後片付けの作業のために集合していた321名の生徒たちと4名の教師たちの頭上で、原子爆弾が炸裂した。
本作は、その生徒たちと教師たちの運命、その最期を、判明している範囲で淡々と伝えたものである。
子供を心配して探しに来た父母に会えて、喜びのうちに亡くなった生徒がいる一方、どこで死んだのか未だにわからない生徒も少なくない。
このように、8月6日に起きた出来事を、広島二中の生徒を中心に克明に描いている。
出典: 「いしぶみ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小百合さんは、この番組を観たのですか?
観ましたわ。。。 涙なくしては観られない番組でしたわァ。。。
残念ながら僕は観ませんでしたよ。。。
だったら、どういうわけでいしぶみを取りあげたのですか?
実は、7月11日にバンクーバー市立図書館でDVDを借りて次の映画を観たのですよ。。。
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『おくりびと』(Departures)
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『おくりびと』(Departures)は、2008年の日本映画。
滝田洋二郎が監督を務め、第81回アカデミー賞外国語映画賞、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した。
あらすじ
プロのチェロ奏者として東京の管弦楽団に職を得た小林大悟。
しかし、ある日突然楽団が解散し、夢を諦め、妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることにする。
就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれたNKエージェントの求人広告を見つける。
てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれた大悟は面接へと向かう。
面接した社長は履歴書もろくに見ず「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と告げ、名刺まで作らせる。
大悟はその業務内容が実は「旅立ちのお手伝い」であり、具体的には納棺(=No-Kan)と知って困惑するが、強引な社長に押し切られる形で就職することになる。
しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。
出社早々、納棺の解説DVDの遺体役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では夏、孤独死後二週間経過した高齢女性の腐乱屍体の処理を任され、大悟は仕事の厳しさを知る。
それでも少しずつ納棺師の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で彼の仕事を知った幼馴染の銭湯の息子の山下から「もっとましな仕事に就け」と白い目で見られ、美香にも「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願される。
大悟は態度を決めきれず、それに腹を立てた美香は実家に帰ってしまう。
さらに、ある現場で不良学生を更生させようとした列席者が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き、思いとどまる。
場数をこなしそろそろ一人前になった頃、突然美香が大悟の元に戻ってくる。
妊娠を告げられ、再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。
それは、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺の依頼であった。
山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺する大悟。
その細やかで心のこもった仕事ぶりによって、彼は妻の理解も得、山下とも和解した。
そんなある日、大悟の元に亡き母宛ての電報が届く。
それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、淑希の死を伝えるものであった。
「今さら父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去があることを告白した同僚の上村は「最後の姿を見てあげて」と説得する。
美香の勧めもあり、社長に車を借りて遺体の安置場所に向かった大悟は、30年ぶりに対面した父親の納棺を自ら手掛ける。
出典: 「おくりびと」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あらっ。。。 いつだったか私がこの映画のことを話したら、デンマンさんは「死体処理の話はいやだ」と言って観ないはずでしたけれど。。。。
そうなのですよ。。。 小百合さんは よく覚えてますねぇ~。。。 ずいぶん前のことですよ。。。 あのねぇ~、実は、日本の配給会社も、初めは、死体処理を扱っているので、観客には受けない映画になるだろうということで、気乗りしなかったのですよ。。。
それが、どうしてあれだけ人気が出たのですか?
2008年の8月のモントリオール映画祭でグランプリ賞をゲットしたのです。。。 それで、9月に日本でも上映することになった。。。 いつものことです。。。 海外で人気が出ると、それに便乗するように日本でも上映するのですよ。。。
それで、デンマンさんも観てみようと思ったのですか?
うへへへへへへ。。。 実は、そういうことなのですよ。。。 映画を図書館で2、000本以上観ると、だんだん観るべき映画が少なくなりますからねぇ~。。。
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■『実際のリスト』
■『二千二夜物語』
それで、海外でも注目されたという『おくりびと』が図書館の棚にあったのに気づいて、観る気になったのですよ。。。
。。。で、喰わず嫌いのデンマンさんが観て どうでしたか?
良かったですよ。。。
でも。。。でも。。。、いしぶみは、『おくりびと』とは直接関係ないでしょう?
いや。。。 関係ありますよ。。。 小百合さんを呼び出したのも、いしぶみをこの記事で取り上げるからですよ。。。
あらっ。。。 そうだったのですか? でも、それは どういうわけで。。。?
小百合さんは忘れてしまったのですねぇ~。。。 ちょっと次の記事を読んでみてください。。。
軽井沢タリアセン夫人@遠藤家
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デンマンさん。。。「さきたま古墳公園」に藁ぶき屋根の民家が保存されているとは思いませんでしたわァ~。。。
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それほど珍しいものでもないでしょう!
最近では、藁ぶき屋根なんて まず見当たりませんわァ。。。
そうですかァ~。。。
デンマンさんは30年以上も前の日本を知っているかもしれませんけれど、私が物心ついた頃には、藁ぶき屋根の家なんて、見当たりませんでしたわァ。。。
僕が子どもの頃、母親と一緒に母の実家を訪ねると、当時は藁ぶき屋根の家でしたよ。。。 旧遠藤家の台所にも箱膳がしまってあったけれど。。。、
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僕もこの箱膳でご飯を食べたことを覚えてますよ。。。
まるで江戸時代ですわねぇ~・・・
小百合さんは箱膳で食べたことはないのですか?
ありませんわよう。。。 時代劇の映画で見たことがあるだけですわァ~。。。 まさか、デンマンさんは明治・大正の生まれではないのでしょう!?
僕は戦後生まれですよ。。。
(中略)
小百合さんにとってぇ遠藤家の民家がそれほど印象に残ったのですか?
そうですわ。。。 普通、文化保存財の展示では、立ち入り禁止が多いでしょう! それなのに次のような「この縁側は休憩場所としてお使いください」という表示があったのには驚かされましたわァ。。。
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近くに池がありましたわァ。。。、ポカポカと日の照る縁側に座りながら しばらく縁側に座って池を眺めながら癒されましたわァ。。。
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なるほどねぇ~・・・
デンマンさんは、何の感慨もなかったのですか?
もちろん、ありましたよ。。。僕は、藁ぶき屋根の民家には とりわけ関心がなかったのだけれど、小百合さんと“新レストハウス”の近くでピクニックした時のことを懐かしく思い出しました。
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あらっ。。。 藁ぶき屋根の民家の近くで ピクニックをしたことがありましたァ~?
やだなあああァ~。。。 小百合さんは忘れてしまったのですかァ~?
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『軽井沢タリアセン夫人@遠藤家』より
(2017年2月28日)
この記事が、どうだというのですか?
あのねぇ~、「この縁側は休憩場所としてお使いください」という表示があったので、翌週の月曜日に、ここでお弁当を食べましょう!と小百合さんが言ったのですよう。
そんなことを言いましたかしらァ~?
やっぱり、すっかり忘れているのですねぇ。。。 小百合さんが二人分の弁当を作ってきたのですよ。。。
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民家の縁側で弁当を食べようとして行ってみると月曜日は休園日で閉まっていた。。。
思い出しましたわ。。。 そうでした。。。 それで、仕方がないので近くのベンチでお弁当を食べたのですわ。。。
そうですよ。。。 その時、弁当を食べながら、小百合さんが『おくりびと』のことを話したのですよう。。。 「弁当を食べているときに、死体処理の話はないだろう!」僕は、内心そう思いましたよ。。。 でも、せっかく小百合さんが作ってくれた弁当なので、話を聞かないようにして、僕は食べることに神経を集中させたのですよ。。。
そうだったのですか? 知りませんでしたわ。。。
食べ終わってから、小百合さんが言ったものです。 「デンマンさん。。。 いしぶみ(石文)って聞いたことがありますか?」
。。。ん? いしぶみ?
そうですわ。。。 そう言って、次のように話したのですよ。。。
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昔、昔、まだ文字がなかった頃、男女が心のうちを伝え合うために、河原に行って自分の思いを伝えるのにふさわしい小石を選んで相手に渡したというのですわ。
つるつるした、すべすべした石であれば、その人の繊細で細やかな心情が相手に伝わるでしょう。
でも、ごつごつした、デコボコした石では、その人の繊細で細やかな心情は伝わらない。
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そういうわけで、相手を思う気持ちを、小石の形や表面の手触りなどを考えながら 小石を選んで相手に渡したというのです。
その石のことを「いしぶみ(石文)」というのですわ。
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小百合さんがこのように言ったのですよ。。。
あらっ。。。 よく覚えていますわねぇ~。。。
実は、『おくりびと』の映画の中に、この話が出てくるのですよ。。。 それで、思い出したのです。。。 「ああァ~。。。 小百合さんは、この映画を観て“いしぶみ”を知ったのだ」と。。。
あらっ。。。 やっぱり、そう思いましたァ~。。。
あのねぇ~、上の“あらすじ”には書いてないけれど、この“いしぶみ”が この映画の“オチ”になっているのですよ。。。 親子の絆が、この“いしぶみ”によって最後に感動を呼び起こすのです。。。
つまり、この事を言うために、私を呼び出したのですか?
いや。。。 そればかりじゃないのですよ。。。
他に何が。。。?
小百合さんが僕に寄越したバレンタインの“いしぶみ”ですよ。。。
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■『思い出のバレンタイン』
これがバレンタインの“いしぶみ”ですよ。。。 これは“義理チョコ”ではないですよねぇ~?
どうして“義理チョコ”ではないと判るのですか?
簡単なことですよ。。。 “義理チョコ”なら、次のようなチョコを選びますから。。。
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