悩めるアラフォー(PART 1)
アラフォー(Around 40)
投稿日時: 2008/09/05 07:32 (ロンドン時間)
日本時間: 9月5日 午後3時32分
バンクーバー時間: 9月4日 午後11時32分
今週末は佐野の山小屋で
道の片づけ、木を切ったり
子供と BBQ もします。
炭をおこし お肉を焼いて、
コーンを焼いて(これ好き)
ハンモックで1時間位 昼寝します。
デンマンさんも来たらいいのに!
な~んて…、
でも、遠いね。
昨日の夜「四つの嘘」という 日本のドラマが最終回でした。
7月10日の21:00よりスタートする
新ドラマ「四つの嘘」。
40歳前後という人生の折り返し地点に立ち、自分の人生をそれぞれに生きる、今、話題の”アラフォー(Around 40)”。
このドラマでも、高校の同級生だった4人の41歳の女性たちが登場し、バンクーバーでの事故をきっかけに、それぞれの人生と家庭の秘密が暴露されていきます。
女の嘘と本音が織り成す、リアルでサスペンスフルな大人の辛口ドラマ。
人気の大石静さんの傑作長編小説を、大石さん自らが脚本化。
永作博美さん、高島礼子さん、寺島しのぶさん、羽田美智子さんという、4人の豪華女優陣がパワフルに競演します。
都内各所では、「四つの嘘」の巨大広告やポスターなどが登場し、さらに東京メトロ全線に、車内吊りポスターもお目見えして、ますます期待が高まる新ドラマ。
バンクーバーで6月にロケを敢行。
あいにくのお天気だった日もあったようですが、ドラマの中で、たびたびバンクーバーが登場しますので、ぜひお見逃しなく!
Source:
http://www.hellobc.jp/blog/archives/00304.html
バンクーバーが出てきました。
もっと もっと バンクーバーを 見たかったのですが、
途中東京がほとんどになり、物足りなかった。
でも、久しぶり の 景色になつかしく、
木曜 夜9時の1時間はドキドキでした。
『愛とロマンの昔話』より
(2008年9月11日)
デンマンさん。。。また古いメールを持ち出してきたのですわね。
いや。。。それほど古いものではありませんよ。 まだ3年前のことですよ。
ネットでは3年前は一昔ですわ。。。だから、このような事を書いていたのかと思って、私はなんだか妙に懐かしくなったのですわ。
でしょう!?。。。だから、持ち出してきたのですよ。(微笑) 小百合さんも、改めて40才からの人生を考えているのだと思ってね。。。
でも、どうしてまたアラフォーなどを話題にしようと思ったのですか?
あのねぇ~。。。昨日の記事の中で、たまたま羽田美智子さんと法然院の住職さんの対話を引用したのですよ。
京都・法然院の住職と
羽田美智子さんの対話
羽田美智子: 今の社会って、心のあり方よりも、現実や生活に追われてしまって、苦しんでいる人もたくさんいます。 ワーキングプアや、家族を養わなければならない重圧とか、それぞれに背負っているものがすごく多いですよね。 そういう時、心を解放する、自分の生きる道を見つけ出すにはどうしたらいいですか?
梶田真章: 結局、自分で考えていたのでは見つからないのだと思います。 誰かとの関係の中で見つかっていくものです。 この人にとって、私は苦しくても絶対生きなくちゃいけない。 あるいは、この社会の中での私の役割。 それが人に新たな道を探させて人間を磨かせるものなのです。 でも、私が何に向いているのだろう、私の生きがいってなんだろうと一人で考えていてもよくわかってこないんです。 (中略) すべての生きとし生けるものが安らかに生きる。 これが仏様の願いです。 これが仏様の慈悲です。 我々もこの世では愛のために生きてますけれど仏様の心は、自分のため、家族のため、地域のため、国のためという、特定の対象物のある我々の愛とは違うのです。 仏教的にいうと、愛は全然地球を救わないんです。 愛国心が戦争の原因。
羽田: 何が地球を救うんですか?
梶田: 慈悲です。
羽田: 慈悲が地球を救う…。
梶田: 一切のものに対する慈(いつく)しみと悲しみの心がね。
羽田: 慈悲=愛ではないのですか?
梶田: 愛と慈悲を仏教では区別するんです。 愛というのは狭い心、執着なんです。 自分を愛しているということ。 これがすべての人の生き方ですけれど、生きる苦しみの種なんです。 (中略) つまり、自分を愛していることが喜びでもあり、同時に苦しみの種になっている。 自分はこうあらねばならない、こうであるはずだ、こういう風に定まっているはずと思って期待しているから、失望するんです。
羽田: 自分にこだわるからこそ、自分の姿じゃないと悩んで、生きにくくなっている…。
梶田: そうです。 本来の自分はない、というのが仏教。 (中略) お釈迦様はひと言で言い切っています。 一切皆苦しい、一切皆苦ということが仏教。
羽田: 一切みんな苦しんですね。
梶田: はい。 苦しいということはままならないということです。 そう思って生きなさいよと。 (中略) それが当たり前だと思っていれば、うまくいけば嬉しいし、うまくいかなくてもそれが当たり前。 そこをベースに考えていきなさいというのがお釈迦様の生きる知恵なんです、ひと言でいうとね。
(注: 赤字はデンマンが強調
写真はデンマン・ライブラリーより)
133-136ページ 『私のみつけた京都あるき』
著者: 羽田美智子
2009年10月31日 第1刷発行
発行所: 株式会社 集英社
『愛と慈悲(2011年9月17日)』に掲載
つまり、ドラマ「四つの嘘」に出演していた羽田美智子さんのことを思い出したのですか?
いや。。。実は、上の対話を引用した時に羽田美智子という名前を僕は初めて見たと思ったのですよ。
それなのに、どうしてドラマ「四つの嘘」と羽田さんが結びついたのですか?
上の本はバンクーバー図書館で借りて読んだのです。
この本が面白かったのですか?
僕は特に京都に惹かれているわけではないのだけれど、他に興味を引く本がなかったからこの本を暇つぶしに手に取ったのですよ。
暇つぶしに。。。?
そうです。。。それで読み始めたのだけれど、初めに出てきた次のエピソードを読んで最後まで読む気になったのです。
撮影が中盤にさしかかった頃、私の精神的な落ち込みもピークに達し、もう無理だ。 女優になんかなれっこない。 辞めよう。 この作品で一度ヒロインをやらせてもらったんだから、この作品が終わったら女優を諦めよう。 所詮私なんて、何の魅力もない、ただのうぬぼれ屋だったんだと、自動販売機の前のベンチで泣きそうにうなっていた時でした。
お弟子さんたちの間でもちょっと恐れられていた照明技師の中岡源権(げんごん)さんが、隣に座られて煙草を吸いはじめたのです。 中岡さんという方は、映画全盛時代を支え、黒澤明監督作品には欠かせないスタッフで、名だたる映画に照明をあて続けてこられた巨匠さんです。
私は息が止まるくらいに怯えましたが、もしかしたら私なんて眼中に入ってないのかもしれないとも思い(どれだけ卑屈になっていたのでしょうか)、ただじーっとしていました。
時間にして2分くらい経ったでしょうか。 1本吸い終わる頃に「そこでそうやって、よう雅子も泣いとったわ」
とおっしゃったのです。 この映画、何本目なんや? とも。 私は、ヒロイン役は初めてです、と答えました。
すると岩のような日焼けしたお顔をくしゃくしゃして笑われ、
「初めてか~、ならしゃあないな~、雅子もな、初めて京都にきた時はなんもできへんかったで。 そして、そこに座ってな、泣いとったんやわ。 今、あんたの姿とだぶって見えたからな、声かけたんや。 でも、雅子な、2本、3本とやってくうちに上手になっていったんや。...数こなせば、できるようになるから、焦らんと、くよくよせんと頑張り~。 何言われてもはいはいと、笑顔が一番やで。 みんなあんたをきれいにうつしたいだけやからな」
そう言うとスタジオに消えていったのです。
あの夏目雅子さんもこのベンチで泣いてらしたんだ…。 私だけじゃなかったんだ…。
(中略)
私が京都を好きになりはじめたきっかけは、照れ屋の職人、照明技師さんからいただいた真に優しい言葉でした。
(注: 赤字はデンマンが強調
写真はデンマン・ライブラリーより)
3 - 5ページ 『私のみつけた京都あるき』
著者: 羽田美智子
2009年10月31日 第1刷発行
発行所: 株式会社 集英社
このエピソードがデンマンさんにとって印象的だったのですか?
う~ん。。。なかなかいいエピソードだと思ってね。 それで惹き込まれるように最後まで読んだのですよ。 本の最後の方に法然院の住職さんとの対話が出てくるのだけれど読んでみて無駄のない本でした。
それで羽田さんとドラマ「四つの嘘」がどのように結びついたのですか?
あのねぇ~、僕は羽田美智子という名前は知らなかったけれど夏目雅子の名前は知っていた。
どうして夏目さんの名前を知っていたのですか?
次の写真ですよ。
いかにも健康的で明るい人柄が印象的でした。 ところが僕は夏目さんが27歳で亡くなっていたことを知らなかった。
夏目雅子
•1976年、日本テレビ・愛のサスペンス劇場『愛が見えますか』のオーディションで486人の応募者の中から盲目のヒロイン役に選ばれ、本名(小達雅子)で女優デビューした。この時の演技は57回連続NGを出され、「お嬢さん芸」と言われたほど拙いものであった。 また周囲から”お嬢さん”と見られることは後々まで彼女のコンプレックスであった。
•1982年、『鬼龍院花子の生涯』の台詞「なめたらいかんぜよ!」が流行語となる。またこの映画では、当初彼女のヌードシーンはスタントを立てる予定であったが、「他の出演者の女優さんが何人か脱いでいるのに、自分だけ脱がないのはおかしい。私も脱いで演技します」と本人が希望した。そのため事務所の大反対を受けたが、説得に説得を重ね、本人がヌードになった。迫真の演技が話題になりこの作品でブルーリボン賞獲得。演技派女優としての地位を確立したが、授賞式では「これからもお嬢さん芸でがんばりたいと思います」とスピーチした。
•1985年2月14日、舞台『愚かな女』の公演の最中に体調不良を訴え、出演続行を望む本人を何とか説得して、翌2月15日慶應義塾大学病院に緊急入院した。急性骨髄性白血病と診断されたが、夏目本人には「極度の貧血」とだけ告げ、本当の病名を伏せていた。夏目の入院と共に夫の伊集院は、仕事をすべて辞めて彼女が亡くなるまで母親らと共に看病にあたった。また当初から、娘の芸能活動にずっと反対だった母スエは、彼女が入院して初めて娘の出演する作品をみてベッドの彼女に話しかけた。その時彼女はとても喜んだという。
•1985年9月11日午前10時16分、逝去。約7ヶ月という長い闘病生活を送りながらも順調に回復し、退院間近の報道もあった矢先であったが、その後、抗がん剤の副作用等が原因とみられる肺炎を併発。8月下旬からずっと高熱を発し、9月8日に突然熱が一時的に引いたが、翌日から高熱を発して意識不明の重体に。そのまま帰らぬ人となった。まだ27歳だった。
(注: 赤字はデンマンが強調
写真はデンマン・ライブラリーより)
出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
夏目さんが白血病で亡くなられたという事をデンマンさんはマジで知らなかったのですか?
マジで知らなかったのですよ。 バンクーバーで暮らしている僕にとって日本の芸能界は太平洋の向こうのことですからね。
。。。で夏目さんのことがドラマ「四つの嘘」と関係あるのですか?
あのねぇ、上のエピソードで羽田美智子さんが落ち込んでいた同じベンチで夏目さんが泣いていたというところがドラマチックではありませんか!? それで僕は羽田さんのことを『ウィキペディア』で調べてみる気になった。
羽田美智子
生年月日: 1968年9月24日
•1988年日本旅行のキャンペーンガールに選ばれ、デビュー。
•テレビ・CM・映画出演にてキャリアを積み重ね、映画『RAMPO』のヒロイン役に抜擢され一躍注目を集める。この映画の出演後奥山和由の下で、「チームオクヤマ」映画の常連出演者となり、「松竹専属の映画女優」として映画にほぼ専念することとなった。
•しかし、奥山和由の失脚後は松竹専属を解除され、映画出演からは遠ざかりテレビドラマに復帰。『女王の教室』や『サラリーマン金太郎』などのヒット作に出演し新たなキャリアを積み重ねる。2006年10月からは『京のいっぴん物語』(関西テレビ/KBS京都共同製作)にレギュラー出演している。
>出演 (テレビドラマ)
•四つの嘘(2008年7月10日~9月4日、テレビ朝日、【ナレーション担当】) - 戸倉美波 役
(注: 赤字はデンマンが強調
写真はデンマン・ライブラリーより)
出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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