日本の失敗(PART 1 OF 3)
(fukujiko.jpg)
(fukujiko2.jpg)
<iframe width="500" height="350" src="https://www.youtube.com/embed/UsMWbuwU93w?feature=player_detailpage" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
(sayuri55.gif)
デンマンさん。。。 どうして また原発問題を持ち出してきたのですか?
(kato3.gif)
実は、夕べ、バンクーバー市立図書館で日本語の本を借りて読み始めたのですよ。
どの本ですか?
次の本です。
(lib50513a.png)
■『拡大する』
赤枠で囲んである本ですか?
そうです。。。 小百合さんは この本に見覚えがありませんか?
ありませんわ。
あのねぇ~、僕も、この本を読み始めるまで、初めて読むような気がしたのですよ。。。 でもねぇ~、本を読み進めてゆくうちに、前にも読んだことがあると解ったのです。
それは、どういうわけで。。。?
実は、この本の中に書いてある文章を引用して記事を書いたことがあるのですよ。
どの記事ですか?
次の記事です。
日本の崩壊
(quake.gif)
(sayuri55.gif)
デンマンさん。。。、なんだか物騒なタイトルですわね?
(kato3.gif)
かつて「日本沈没」という映画がありました。
ずいぶん前のことですわ。 でも、誰も日本が沈没するとは真面目に考えていなかったと思いますわ。
じゃあ、日本が崩壊することは小百合さんには想像もつかないのですか?
日本が沈没することも崩壊することもないと思いますわ。
日本沈没(1973)予告編
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/qvI1KBOwGQg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
例えば、東日本大震災よりも大きな地震が起きて福島原発事故が4つぐらいの規模で起きることを考えてくださいよ。
デンマンさんは、そのような可能性があると思うのですか?
いや。。。実際にそのような大地震が近じか起こることを警告している人が居るのですよ。
誰ですか?
あのねぇ~、たまたま僕はバンクーバー図書館で『原子炉時限爆弾』という本を借りたのですよ。
(lib20614.gif)
■『拡大する』
青枠で囲んだ本ですか?
そうです。。。この本の中で著者は次のように書いている。
闇に葬られた秘密報告書
この当時(1960年4月)、わが国最初の商業用原子炉として計画が進められていた茨城県の東海発電所で最悪の大事故が起こった場合に、どれほどの被害が発生し、日本政府がその被害を補償できるか、保険会社がそれを引き受けられるかどうかを、真剣に検討したものである。
秘密報告書であるから、沖縄返還における外務省の「核密約」文書と同じように、私たち国民はまったくその内容を知らされずに今日まできたが、私の知る限り一度、この秘密報告書の存在を毎日新聞が報道した。
この1974年の報道では、これを書いた日本原子力産業会議にその存在を確認しても、外務省と同じように「報告書はない」とシラをきったという。
(中略)
(japan13b.jpg)
「物的損害は、最高では農業制限地域が長さ1000Km以上に及び、損害額は1兆円以上に達しうる」と小さく書かれており、東海村からの半径が同心円で示されていた。
つまり図にやや濃く描いた園内の矢印範囲は、農業できない地域になる。
日本全土で農業ができないのだから、日本人が日本列島に住めないと考えてよいだろう。
(中略)
三段論法に従ってここまでの説明をまとめると
①原発の大事故は起こりうる。
②大事故が起これば日本はほぼ壊滅する。
③その可能性が最も高く、こわい原因として大地震が考えられる、という結論になる。
原発震災の被害を誰も償えないので、外国の保険会社は日本との契約を放棄した。
それなのに、当の被害者になる日本人がそれを知らずに生きているのは、大変不思議なことであると、読者はお考えにならないか。
(中略)
いよいよ迫る東海大地震と、
予期される浜岡原発震災
(hamaoka2.jpg)
日本列島のちょうど真ん中、静岡県の駿河湾に面した御前崎というところに、トヨタ自動車などの名古屋経済圏のために建設された、中部電力の原子力発電所がある。
この浜岡原発には現在、三基の原子炉が稼動している。
浜岡原発は、今を去る34年前の1976年3月17日に、1号機が営業運転を開始した。
その運転開始からわずか5ヶ月後の8月23日に、当時東京大学理学部助手だった石橋克彦氏が地震予知連絡会で「駿河湾でマグニチュード8クラスの巨大地震が起こる」と、東海地震説にもとづく重大な警告を発した。
マグニチュード8.0とは、10万人を超える死者を出した関東大震災の、さらに1.4倍の破壊力を持った大地震ということになる。
(中略)
こうして、石橋氏の警告は、後年に確立されるプレート運動の理論によってその正しさが、次々と実証されてきた。
ところが、その警告が発せられて以来34年間にわたって、浜岡原発はこのとてつもない巨大地震の危険性と同居しながら、綱渡りの原子炉運転を続けてきた。
石橋氏は東京大学理学部で地球物理学課を学んだ屈指の地震学者であり、神戸大学の教授として、浜岡原発の危険性を裁判で訴え続けてきた。
(中略)
2004年には、浜岡原発を止めるために起こされた「原発震災を防ぐ全国署名」の賛同人に、京セラ創業者の稲盛和夫氏が名を連ねた。
「東海地震が今後30年間に起こる確率は87%」というのが、政府の地震調査研究推進本部の判断である。
これは、30年後に起こるということではない。
30年後かそれとも明日か、確率は発生時期を教えてくれない。
しかし87%なのだから、必ず起こる、ということは断言できる。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています
写真と地図はデンマン・ライブラリーより)
12-21ページ、28-29ページ
『原子炉時限爆弾』 著者: 広瀬 隆
2011年4月28日 第6刷発行
発行所: ダイヤモンド社
これを読んで小百合さんはどう思いますか?
大変なことですわね。 でも、今日、明日ということではないのでしょう?
だから、書いてあるじゃありませんか! 「30年後かそれとも明日か、確率は発生時期を教えてくれない。 しかし87%なのだから、必ず起こる、ということは断言できる」と。。。つまり、東海大地震が明日起こる可能性が全く無いわけではないのですよ。
ええ。。。分かりますわ。。。でも、それほど大変な事を新聞やテレビはどうして報道しないのでしょうか?
あのねぇ~、新聞やテレビの大口スポンサーは電力会社なのですよ。 電力会社からプレッシャーがかかるので新聞・ラジオやテレビが思うように発表できない。
まさかァ~。。。?
あのねぇ~、電力会社が「今後そのような事を発表したら一切の広告を載せるのを止める」と言ったら、それこそ新聞会社、テレビ会社の死活問題ですよ。
でも、政府が日本国民のために、そのような原発震災が無いように手を打ってくれると思いますわ。
あのねぇ~、小百合さんは現在の日本政府や政治家がそれほどまでに日本国民のために考えているとマジで信用しているのですか?
だってぇ~、政治家は私たち国民のために良かれと思うことをやってくれるはずですわ。 そう思って私たちは選挙の時に候補者の中からふさわしい人を選ぶのですから。。。
『日本の崩壊』より
(2012年6月17日)
(すぐ下のページへ続く)