地球温暖化は避けられない(PART 1)
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ケイトー、今日は地球温暖化の話をするわけぇ~?
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そうです。。。 いけませんかァ~。。。
恐らく誰もが地球温暖化のことを知っていると思うけれど、どうして急にこの話題を取り上げるのォ~?
実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。
世界は温暖化する
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部屋の掃除を例に取ろう。
1週間放置しておくと、部屋の床にはゴミやホコリがランダムに散らばってしまう。
そこで掃除機を持ち出して、ゴミを吸い取ってしまう。
ランダムなゴミが消えるから、たしかに部屋の床は秩序が高くなる。
でも掃除機の中を考えてみよう。
先ほどよりも明らかにゴミが増え、しかもそれがランダムに積み重なっているはずである。
この操作をしばらく続けると、掃除機がいっぱいになってしまう。
仕方がないから、掃除機の中身をゴミ箱に捨てる。
そのゴミ箱も、放置すればいっぱいになる。
だからやがて自治体の収集車が来て、ゴミを運び出す。
ゴミ箱の秩序は戻るが、収集車の中はゴミだらけである。
それを焼却炉で燃やす。
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すると燃えるゴミ、つまり炭素を含んだ高分子が、水と炭酸ガスという小さな分子に変化する。
こういう小さい分子は、いままでは高分子の中に秩序的にこていされていたのだが、いまや自由自在に外界を飛び回る。
つまり外界にランダムな分子運動が増える。
しかもその過程で掃除機はエネルギーを使い、結局は水と炭酸ガス分子を増やす。
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結論は何か。
部屋がきれいになった分だけ、ランダムな分子運動が増え、おそらくそれで世界は温暖化するのである。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
99-100ページ 『遺言』
著者: 養老猛司
2017年12月25日 第5刷発行
発行所: 株式会社 新潮社
つまり、人間が掃きだすゴミをたくさん燃やすので地球は温暖化すと言うのねぇ~?
もちろん、ゴミだけじゃありませんよ! 車の排気ガス。。。
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石油精製所の煙突
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石油採掘所の火災
つまり、炎がある所では二酸化炭素が大量に排出される。。。 これが温室効果を高める。。。
でも、最近、排気ガスを少なくしようとする努力を各国で し始めているじゃない。。。
確かに、そういう国もある。。。 でも、アメリカの大統領は地球温暖化を見て見ぬ振りをしている!
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つまり、排気ガスを多量に排出している中国やアメリカなどの大国が のらりくらりしているので地球温暖化は避けられないわけねぇ~?
いや。。。 それだけが原因じゃない。。。 ちょっと次のグラフを見て欲しい。。。
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■『拡大する』
これは世界の人口推移のグラフですよ。。。
あらっ。。。 20世紀に入ってから人口が爆発的に増えているのねぇ~。。。
そういうことですよ。。。 次に、二酸化炭素の排出量の推移を見て欲しい。。。
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■『拡大する』
あらっ。。。 二酸化炭素の排出量も20世紀に入ってから急激に増加しているのねぇ~。。。
そうです。。。 2つのグラフを見ると、人口の増加につれて二酸化炭素の排出も比例して増えているのが分かる。。。
つまり、人口が増えると、どうしても二酸化炭素の排出量が増えるというわけねぇ~。。。
考えてみれば、当然のことですよ。。。 人口が増えれば、車に乗る人も増える。。。 それで、排気ガスが増える。。。 ゴミも人口が増えれば増えてゆく。。。
要するに、人口が減らない限り、地球は温暖化に向かうのねぇ~。。。
車の排ガス規制をしても、それは焼け石に水ですよ。。。 人間が増えれば、ゴミはどうしても増えてゆくのだから。。。
つまり、これから人口が少なくなる少子高齢化の日本が、一番 地球温暖化の防止に貢献しているわけねぇ~。。。
そういうことですよ。。。
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(すぐ下のページへ続く)