源氏物語の性描写
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デンマンさん。。。 今日はどういうわけでエッチな話題を取り上げたのでござ~ますかァ~?
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卑弥子さんが喜ぶと思ったのですよ。。。 うしししししし。。。
そのような下卑(げび)た笑いを浮かべながら、実は、デンマンさんご自身がエッチな話題が何よりもお好きなのでしょう!?
やだなあああァ~。。。 卑弥子さんは僕がそれほど性に飢えていると信じ込んでいるのですかァ~?
だってぇ~、タイトルを見れば、そうとしか考えられませんわァ~!
あのねぇ~、実は、エッチな話題を取り上げたのは僕ではないのですよ。
でも。。。、でも。。。、上のタイトルを書くのはデンマンさん以外にはおりませんわァ~。。。
信じられないのならば、ちょっと次のリストを見てください。
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■『拡大する』
あのねぇ~、これはライブドアの僕の『徒然ブログ』の7月1日から17日までの約2週間の「人気検索キーワード」のリストですよ。。。 赤枠で囲んだ 10番に注目してください。
あらっ。。。 「源氏物語 性描写 現代語訳」を入れて検索してデンマンさんのブログにやって来られたネット市民の方が 3名いたのですわねぇ~。。。
そうなのですよ。。。 だから、その人たちのために“源氏物語の性描写”というタイトルにしたわけですよ。。。 そういうわけで僕も「源氏物語 性描写 現代語訳」と入れてGOOGLEで検索してみました。。。 その結果を見てください。
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■『現時点での検索結果』
あらっ。。。 280,000件もヒットするのですわねぇ~。。。
そういうことです。。。 2013年2月8日に僕と卑弥子さんで語り合った記事『エロい源氏物語』が 6番目に表示されるのですよ。
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■『実際の記事』
上の記事の中に、現代語訳された性描写が出てくるのでござ~ますかァ?
だから僕も調べてみました。。。 次の箇所が、その“性描写”に最もふさわしい所ですよ。。。
音勢(おとせ)は夜に入っても帰らない。
(母親の)浅香の酌で酒を飲んだ吉光公は、
したたかに酔い、横になる。
浅香がまめまめしく尽くす。
当然のなりゆきとなる。
(ここからは読み下し文)
浅香は久しく男の傍らを、遠ざかりつることなれば、
歳はとっても何となく、初々しさに気もときめき、
自由になれば吉光は、やがて抱きしめ手をやつて、
山繭の腰巻を、探りひらきて内股へ、
わり込み給へば思ひの外、肌ざわりさへすべすべし、
毛はふつさりと房やうじを、並べていぢる如くなる、
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だんだん奥へさしこむ手先に、紅舌(さね)はさはれどこの辺り、
吐淫ぬらぬら溢れ出て、滑(ぬめ)りて紅舌もつままれず、
況(ま)して陰門の両淵は、流るるばかりのありさまに、
吉光もはや堪(たま)りかね、両手でぐつと内股を、
おし広げて足を割込み、鉄火に等しき一物をあてがひて
二腰三腰、おせば下より持ち上げる、
はずみにぬるぬる毛際まで、何の苦もなく押し込めば、
その開(ぼぼ)中の温かさは、いふも更なり忽地(たちまち)に、
子宮(こつぼ)ひらけて鈴口を、しつかと咥(くわ)へて内へひく、
その心よさ気味よさは、何に喩(たと)へんものもなく、
吉光は目を細くなし、口をすぱすぱ吸いながら、
大腰小腰九浅一深、上を下へとつき立て給ふに、
浅香は子供を二三人産みたる開(ぼぼ)にて、
さまざまの道具だてさへ多ければ雁首(かりくび)より胴中へ、
ひらひらしたもの巻きついて出しいれのたび玉茎(たまぐき)を
しごくやうにてえも言はれず、吉光あまたの側室を抱へ、
いろいろ楽しみたりといへど、かかる稀代の上開(ぼぼ)は、
いまだ覚えぬばかりにて、それいくいくア、またいくと、
浅香が背中へ手をまわし、力一ぱい抱きしめて、
嬌(よが)り給へばさらぬだに、浅香は誠に久しぶり、
殊(こと)には太く逞しき、一物に突きたてられ、
ヒイヒイフウフウム、フウと、声をも立てず最初から、
精をやりつづけて息もはづみ、正体もなき折からに、
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アアソレいくよまたいくよと、男に嬌(よが)りたてられて、
何かは以(もっ)てたまるべき、五臓六腑を絞るばかり、
陰水どろどろずるずると限りもあらず流れ出て、
昔を今にかへり花、たのしく其夜を明したり。
(ここから現代文)
そもそも浅香は色好みの性で、
15歳で大納言蟻盛卿のおそば勤め中にお手がつき、
というより浅香の方から手を取りて、
あげくは妊娠、卿は実家に帰らせる。
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産まれたのが音勢である。
世間の手前、出産前に婿を迎えたが、
とんでもない食わせ物で、すぐさま離縁した。
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(読み易いように改行を加えました。
赤字はデンマンが強調。
写真はデンマン・ライブラリーより)
158-160ページ 『春本を愉しむ』
著者: 出久根達郎
2009年9月20日 第1刷発行
発行所: 株式会社新潮社
でも、この部分は紫式部が書いた『源氏物語』には出てこないのでござ~ますわァ。
卑弥子さんが そのような事を言ったら、せっかく上の文章を読んで刺激を受けたネット市民の皆様がガッカリするではありませんかァ!
でも。。。、でも。。。、あたくしは京都の女子大学で腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授として、本当の事を申し上げねばなりませんわァ。
確かに、卑弥子さんの言う通りなのですよ。。。 上に引用した文章は、実は、「国貞三源氏」の一つである『正写相生源氏』のエピソードなのですよ。。。 昭和30年4月10日に原文が伏字無しで初めて出版されたのです。
つまり、映倫に引っかかるような極めてエロい。。。 うふふふふふ。。。 猥褻な。。。 ヤ~らしい文章で書かれているのでござ~ますか?
そうなのです。。。 エロに厳しかった昭和30年代としては勇気のいる出版だったのですよ。
。。。んで、『源氏物語』のどの帖と関係あるのでござ~ますか?
それが『源氏物語』の54帖のどれとも直接のかかわりはない。。。 ただし「ここに何れの御時にや。。。」と『源氏物語』の書き出しに似せて始まっているのです。 京は北嵯峨のあたりに、表に冠木の門を構え、築山(つきやま)や川の流れを備えた庭のある洒落(しゃれ)た屋敷があり、40歳ばかりの未亡人と14歳のひとり娘、それに二、三人の女中、老僕が住んでいるのですよ。
それで。。。?
母を浅香(あさか)といい、娘を音勢(おとせ)というのです。 家屋敷は借金の抵当(かた)に入っている。 つまり、この母と娘は貧乏な暮らしをしているのですよ。 でも、娘がチョ~美人で京の都では評判になっている。 その噂を聞きつけた21歳になる光源氏ならぬ吉光公(よしみつこう)が御所に上げよと言ってきた。
。。。で、母親はお金に目がくらんで娘を御所に上げるのでござ~ますか?
そうしないと話が進まない。。。 この母親がどこからか吉光公の噂を聞きつけてきた。
どのような。。。?
この吉光公は好色で、その上、巨根の持ち主だという。。。 まだ初潮を迎えたばかりの音勢(おとせ)には荷が重過ぎる。 そこで母親は近所のお金持ちで弓削道足(ゆげのみちたる)という名の50歳になる男に性教育を頼んだのですよ。
あらっ。。。 なんとなく、あの有名な弓削道鏡をもじったような名前ですわねぇ~。。。
それもそのはず。 この弓削道足(ゆげのみちたる)という男も巨根の持ち主なのですよ。
あらっ。。。 50歳になる巨根の持ち主に14歳の娘の性教育を頼んだのでござ~ますか?
そうなのです。 娼家では生娘(きむすめ)を店に出す前に、世慣れた年寄りに「水揚(みずあ)げ」をしてもらう。 つまり、男女の道を実地に教えるわけですね。 この初老の男は、かなり乗る気で「10両出すからぜひワシにやらせてくれ」と言う。 母親はお金が欲しいから二つ返事でお願いしますと言った。
でも、14歳の娘には、母親は何と言って説得したのでござ~ますか?
御殿勤めに必要な作法だから一生懸命に勉強するようにと。。。
なんだか、はしたないお話ですわねぇ~。。。 だから、このようなエロいお話は本物の『源氏物語』にはないのでござ~ますわァ~。。。
確かに、卑弥子さんの言うことはもっともなことなのですよ。。。 だから、その事については検索結果のトップに出てきた青枠で囲んだYahoo!知恵袋でも言及しているのですよ。
どのように。。。?
卑弥子さんのためにここに書き出しますから、じっくりと読んでみてください。
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源氏物語の性描写って
そんなにすごいんですか?
例えばどのように描写されてるんですか?
学校でも習わなかったので。
lady3chさん 2011/12/620:33:40
ベストアンサーに選ばれた回答
eldorado992002さん 2011/12/1214:16:43
あの尾木ママがテレビで『源氏物語』の性描写はスゴイ、などと言ってしまったので、ますます誤解を招いているようですが…
結論から言うと、『源氏物語』にはスゴイというほどの性描写はありません。
エロ小説やポルノ画像に囲まれている現代人にとっては、物足りないどころか「何もしていない」に等しい描写しかありませんよ。
性描写横溢説をとる人たちは、物語に出てくる様々なものを、やれ男性器(ファルス)の暗喩(メタファー)だ、やれ肛門期の性的不安だ、などと象徴づけたがるのですが、こういう牽強付会を許してしまうと、すべての物語はポルノ小説となるでしょう。……フロイト学説の、誤った応用です。
『更級日記』には、伯母からもらった『源氏物語』に耽読していた少女時代の筆者が記されていますが、当時の筆者は14歳程度でしょう。
そんな少女にポルノまがいの物語をプレゼントする伯母がいますか?
いかに当時の婚期が現代人より早いとは言え、夫婦の夜の営みの解説書を贈呈する風習など、当時だってありません。
つまり、当時の人たちも『源氏物語』を大河ドラマとして受け取っていたわけです。
性描写がリアルな古典なら、もっとエグイのがありますよ。
『源氏物語』が未だにポルノ小説呼ばわりされているのは、みなウワサばかり信じてそもそもの本文を読んでいないからです。
尾木ママは読んでいるとは思いますが、あの発言はテレビ用ですから。 ←つまりウワサの助長ですね。
彼のあの発言は、世の人が『源氏物語』に少しでも触れる機会がありますように、という教育者のご親切な動機付けじゃないでしょうか。
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注: イラストとYouTubeはデンマンが貼り付けました。
『Yahioo!知恵袋』より
その通りなのでござ~ますわァ~。。。 『源氏物語』にはスゴイというほどの性描写はありません。 尾木ママは、世の人が『源氏物語』に少しでも触れる機会がありますように、という教育者のご親切な動機付けなのでござ~ますわよう。
確かにその通りなのですよ。。。 でもねぇ~、よ~く考えてみると、上のエピソードが書かれた『正写相生源氏』が出版されたのは、『源氏物語』では物足りないものを補(おぎな)うつもりだったのですよ。。。 要するに、『源氏物語』が無ければ生まれることのなかった作品です。
つまり、『源氏物語』からインスピレーションを受けて『正写相生源氏』が生まれ出たということでござ~ますかァ?
そういうことですよ。。。 かつて、司馬遼太郎先生が言ってました。
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“作品は作者だけのものと違うんやでぇ~。。。
作者が50%で読者が50%。。。
そうして出来上がるモンが作品なんやでぇ~”
つまり、『正写相生源氏』の作者は、『源氏物語』を読んで、残りの50%の部分で上のエピソードを書いたとデンマンさんは主張するのでござ~ますか?
そうですよ。。。 “行間を読む”というのは、そういうことですよ。。。
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