初秋
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8月13日2024年火曜日 午前6時57分
今朝もどんよりと曇っている。 17℃
お日様は雲の後ろに隠れている。
全く夏の日差しはない!
夏が終わって、秋が始まったという感じ。
8月13日で秋が始まるのは、日本人には信じられないでしょう!
でも、日本でなら、この気温と体感温度では秋としか言いようがない。
やはり、関東地方とバンクーバーの気候の違いを実感します。
日本では37度、38度だと騒いでいる!
地獄の暑さだと。。。
頭がクラクラして死にそうだと。。。
熱中症にかかった人も出てきたようです。
小百合さん、おはよう!
元気にお目覚めですか?
熱中症にかかってませんよね。
昨夜は、5代目三遊亭円楽が司会を勤めていた頃の『笑点』を見て、それから、6代目の三遊亭円楽の落語『1文笛』を聴きました。
小百合さんは『笑点』を観てますか?
最近の『笑点』は古いメンバーが消えて、新メンバーが増えたせいか あまり面白いとは思わない。
次の「白衣の天使」には笑わせられました!
きゃははははは。。。
次の司会の桂歌丸と6代目の三遊亭円楽のやり取りも笑わせます。。。
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落語『一文笛』は人間国宝になった上方落語の桂米朝が作った新作落語で 人情噺です。
なかなか面白く、人情噺としても傑作な話です。
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桂米朝も5代目、6代目の三遊亭円楽も すでに亡くなって久しい!
桂歌丸、林家こん平も亡くなってしまった。
いつの間にか僕も年取ってしまったと、多くの知っている人が亡くなったのを知るにつけ、自分が年取ったのをしみじみと感じます。
でも、ネットで記事を書いている時には、自分が年を取っているとは感じてない。
生きている。面白い。楽しい。愉快だ。
そんな気持ちで、歳を忘れてラップトップに向かってます。
きゃははははは。。。
日本は、だいぶ暑いようですね。
ネットを見ていると、37度だ、38度だ!
そう書いている人をたくさん見かけます。
頭がクラクラするほど暑いとか。。。
でも、小百合さんは暑さにめげずに、山ガールで元気にハッスルしてね。
バンクーバーの夏は短い。
その夏が終わる前に小百合さんも
夏休みだと思って、バンクーバーにやってきてね。
楽しい思い出を作ろうね。
お金は墓の中まで持って逝けないからね。
一生はたったの一度です。
きゃはははははは。。。
小百合さんがバンクーバーにやってきたら、
ルンルン気分で楽しく過ごしましょう。
山ガールの小百合さんと一緒にグラウスマウンテンに山登りします。
ラビオリカレーを作って一緒に食べようね。
きゃははははは。。。
来春、上海に旅行するときには小百合さんが幸せになるような愛のマッサージをしたいです。
させてくれるよね。。。
きゃはははははは。。。
そういうわけで小百合さんも次の記事を読んで
台湾旅行を懐かしく思い出してね。
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■『台北夜市』
来春、上海に行ったら上海グルメを堪能したいね。
また台湾旅行のように豆乳と野菜饅頭で朝食をとろうね。
台湾旅行の思い出が蘇(よみがえ)ります。
せっせ、せっせと働く揚げパン屋のおばさんの顔が目に浮かびます。
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英語と日本語がしゃべれて、ああして毎日働いて、
ああいう人生も、幸せな庶民の人生なんでしょうね。
台湾旅行を通して小百合さんへの愛をいっぱい感じました。
今も、これまで以上に感じていますよ。
きゃははははは。。。
マジで。。。(微笑)
じゃあ、今日もルンルン気分で過ごしましょう!
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デンマンさん。。。また私信を公開したのですかァ〜。。。
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いけませんかァ〜?
こんなのを読まされたら、この記事を読むネット市民の皆様は白けますわァ〜。。。
誰も本気にして読みませんよゥ。。。
だったら初めから書き出さなければよいではありませんかァ〜! あの愚かな神武君がデッカイブーツさんが姿を消したので、私を次の標的にするかもしれませんわァ〜。。。
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■『セクハラ止めない神武君』
神武君が小百合さんを標的にしてセクハラコメントや、嫌がらせのコメントを書くことはありません。。。なぜなら、IPアドレスを知られるのをあの馬鹿は恐れてますから、このブログに神武君が小百合さんに宛ててセクハラコメントや嫌がらせのコメントを書くことはありません。。。
私が神武君のセクハラの標的にされたら、デンマンさんが責任を取ってくださいねぇ〜。。。
その時には、小百合さんが神武君を告訴してください。。。あの馬鹿は有罪になり富山刑務所に収監されるか、精神異常で医療刑務所に正常に戻るまで半永久的に隔離されることになります。。。だから、心配することはありません。。。ところで、小百合さんは上の落語『一文笛』を聴きましたかァ?
いえ。。。まだ聴いてませんわァ。。。
どうして聴いてないのですか?。。。僕がこれだけ勧めているではありませんかァ〜!?
山ガールサークルの行事が多くて、ゆっくりと落語を聴いている暇がなかったのですわァ。。。
どこの山へ登ってきたのですか?
埼玉県の両神山へ登ってきましたわ。。。
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じゃあ、小百合さんがバンクーバーへやってきたら、グラウスマウンテンに登りましょう。。。ケーブルカーに乗らずに歩いて見晴台までゆきましょう。。。
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ところで、『一文笛』という落語は、どういうスジなのですかァ〜?
じゃあ、小百合さんのためにここに書き出しますよ。。。
桂米朝の噺、「一文笛」(いちもんぶえ)
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この噺に出てくるスリは名人芸のような鮮やかな方法でスリ取ってゆきます。
名前を秀(ひで)と言います。
時は江戸が東京と呼ばれ始めた頃の大阪のできごとです。
ある日、秀は街中で ある紳士に声を掛けます。
「立ち話もなんです。 不審に思われるでしょうが、私の話をを聞いてくだせえ」
二人は茶屋に入って、秀は甘酒を二つ所望した。
「あんさんは良いタバコ入れを持っている。そのタバコ入れをスリとる権利を仲間から3円で買いました」
「どういうことで・・・」
「実は わて、スリで・・・、驚いてはいけません。わてらの仲間が、あんさんのその角帯の煙草入れに目を付けまして、堺筋で『えぇ品やなぁ、欲しぃなぁ』と思たらしぃんで、へぇ。でも、スキが無くてどうしてもスレない。そこで仲間にスル権利を1円で売った。しかし、そのスリもどうしても抜けない。南に出てきたら元江戸っ子で「隼(はやぶさ)」とあだ名をとった、すばしっこい仕事の達者なやつでんねん。これがそれを聞ぃて『よ~し、おいらが一番』と、こいつ二円で買いよりましたんで、へぇ。それを御蔵跡(おくらあと)のあたりで追い付きましたら、まだこいつもよぉ抜いてしまへんねん。そこで わてが3円で買ったというわけです。」
それからズ~ッと一心寺の前を通って狙わしてもらいましたんやが、どぉしても抜き取ることがでけまへん。とぉとぉ西門(さいもん)まで来てしまいました。
あんさんは天王寺さんへご参詣のご様子。
普段の日で人通りが無くなおスリ取ることが出来ません。
それで、恥を忍んで こうしてお願いしているわけです。
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「中に入っているキセルは別にして20円はしたでしょうから、道具屋へ払い下げたと思って10円で譲って欲しい」
「これ道具屋へ売りに行たかて十円で買ぉてくれるかどぉか分からんが、しかしあんた、先三円出してなはる。十三円も出して、これ引き合いますか?」
「アホらしぃ、そんなもんが引き合いますかいな。損は覚悟の上でおます、へぇ、もぉ『誰もよぉ抜かなんだやつを見事にわしが抜いてきた』と、自慢したいだけでお願いしとりまんねん」
「そこまで言われたら10円で良いですよ」
「では気の変わらんうちに、どぉぞこれ内緒にお願いします」
秀は茶代を置いてそそくさと居なくなった。
紳士は10円で売れた事を儲けたと思った。
しかし、財布を取り出して、もう一度儲けを確かめようとした、その財布がなくなている。
「無いッ、財布が無いッ!」
秀が帰り際(ぎわ)に財布を抜き取っていたのだ。
「なぁ、みんな。仕事といぅのはこぉいぅ具合にせなあかんぞ。えぇか、煙草入れと思たらお前ら『煙草入れ、煙草入れ、煙草入れ』と、思っているからダメなんだ。煙草入れで抜きにくかったら形を変えたらえぇ、な、これが兵法ちゅうんや、分かったか」。
そこに兄貴が現れ、その気量を良い方に使えば一人前以上の人間になるのに、と秀に「足洗へ」と言う。
「それより兄貴の方こそ戻ってきてくれ」
「真面目に言っているのだ」
「金取られてもどうでも良い奴や、金持たさん方が良い奴しか狙わない…」
「ほぉ、偉そぉなこと言ぃやがったなぁ。ほんならお前、今日うちの長屋で何であんな真似したんや?」
「行ったけれど留守だし、兄貴の長屋では仕事はしない」
「一文笛だ」
「何を言ぅのかと思たらあれかい、あらわしじゃ。おまはん留守やったさかい、わては帰りかけたんや。フッと見たらあの角の駄菓子屋のとこに子供がぎょ~さん集まってんねや。『何かいなぁ?』と思たら、卸屋がゴソッとあれ一文笛っちゅうのかい、あのオモチャの安もんの竹の笛、赤やら青やらに染めたぁるな、あれを降ろしてたとこや。子供が集まって来て、こいつをピィピィピィピィ吹いてるやつがある、あれ買お、これにしょ~かと選んでるやつがあるわい。みな面白そぉに騒いでんのに、一人だけちょっと離れたところでな、みすぼらしぃ着物、洗いざらしの着物を着て、散髪がボサボサに伸びた痩せぇた子ぉが一人、離れて立って見とぉんねや。指くわえて見てたけど、みんながあんまり面白そぉにしてるもんやさかい、自分も遠慮しながらそばへ寄って行て、一本笛を抜き取ってこぉ見てたら、あの婆。おら、あっこの婆、前から顔見ただけでムカムカするよぉな婆やで。恐い顔してその笛をシューッと引ったくって『銭のない子ぉはあっち行てんか』と、こない言ぃよった」
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「それで、どないしたんや?」
「ムカ~ッときてな、おのれの小さい時の姿見るよぉな気がして『この婆』と思たさかい、通りしなにあの笛ちょっと一つ取って、あの子供の懐へ放り込んで帰って来たんや。それがどないぞしたんか?」
「やっぱりお前やったんや・・・、あの後どないなったと思う? 子供、懐へ手ぇ入れたら買ぉた覚えのない笛が出てきた『おかしぃなぁ』と思ったけど、そこは子供や、口へ持っていってピィと鳴らした。ほな、婆がこいつ見付けて『お前に買ぉてもぉた覚えはない、さては盗ったな盗んだな、泥棒、盗人』ちゅうて親父のところへ引っ立てて行たんや」
親父は元侍・士族で曲がったことはさせていない。子供が何とあやまろうが許さなかったので、泣きながら出て行って、井戸に身を投げた。
「長屋のもんがビックリして、じきに引き上げた。息は吹き返したけれども、ズ~ッと寝たきりで未だに気が付かん。わしゃ仕事から帰って来て、この話聞ぃて、お前が来たっちゅうこと聞ぃたさかい『こらひょっとしたら秀の仕業や』と思て出て来たんやが・・・。おい、お前、何ぞえぇことでもしてたよぉに思てんのと違うか? 子供が可哀想やと思たら、高々五厘か一銭のオモチャの笛、何で銭出して買ぉてやらん。それが盗人根性ちゅうねや。子供が死んだら、お前、どないすんねや?」
「す、すまん」
「わしに謝ったかてしゃ~ないやないかい」。
秀の左手が内懐へ入ったかと思うと、匕首(あいくち)を抜き出しまして、右手の人差し指と中指を敷居の上へ、乗したかと思うと、これをポ~ンッ!と切断。
「な、何をするッ」
「おら、今日からスリやめる、盗人やめる」
「おい、紐持って来い、紐。指の根元グ~ッとくくれ、血が止まるまで・・・。思い切ったことやりやがったな、こいつ」
「わては盗人よりほか、何にも知らん人間や。今日から万事頼む」
「どんなことがあっても一人前の男にしてみせる。あしたでも明後日でもえぇ、うちへ来い、何ぼでも相談に乗ったるさかいな」。
翌日、秀が長屋に来たが、子供はまだ寝たきりであった。
伊丹屋という酒屋には洋行帰りの医者が来るが、金が好きで貧乏人嫌いなやつ。
その医者に診てもらったら「放っといたら、まぁ八分ぐらいは死ぬ。助かっても頭がアホになる」
しかし、「これをすぐ入院さして手を尽くしたら、今度は逆に八分まで請け合う」と言う。
でも「入院さしたかったら、これに書いてあるとぉりにして手続きを取りなさい。二十円といぅ前金を用意して」とあっさり言って帰って行った。
今頃、伊丹屋でほろ酔い気分でいるだろう。
「おいッ! これッ、どこ行くねん? こらッ!」
「兄貴、何ぁ~んにも言わんとなぁ・・・。この金で子供入院さしたってくれ」
「何じゃ、この財布?」
「四、五十円入ってるはずや」
「どないしてんお前、これ?」
「酒屋の前行たがな。隠れてたらな、みんなに送られてあの医者、酔ぉて千鳥足や。ご機嫌でこぉ出て来たさかい、わてはフッとすれ違いしなに、ちょっと頂いて来たんやけど」
「そんな顔しないな、約束破ったんは悪いけどなぁ、あの子に死なれたら、わて、どないしてえぇや分からん。な、なッ、この金かてや、ちょっといっぺんこっち通るだけで、また医者の方へ戻るんや、ズ~ッとまた向こぉへ帰んねやないかい。おい、人間の命に関わるこっちゃ、なッ、あの子がもぉ命大丈夫や、頭も確かやっちゅうことが分かったら、わては懲役へでもどこへでも行くがな。今だけちょっと見逃してもらいたい」
「そらまぁ、人間の命に関わるこっちゃさかい、見逃すも見逃さんもないけど、しかし、お前は名人やな~おい。この指二本飛ばして、よぉこれだけの仕事がでけたなぁ?」
「兄貴、実は わて、左利きやねん」
実際に、これほどすばしこいスリがいたのでしょうか?
江戸時代や、明治の始めの頃には、こういう巧みな技術を持ったスリがいたことは、映画や小説に出てくるので、いたはずですよ。。。火のない所に煙は立たずと言いますからねぇ〜。。。
この噺では、子供が身の潔白を証(あか)すために井戸に身を投げて死のうとするのですけれど、かつてデンマンさんが書いた記事『情けは人の為ならず』の中に『小判一両』という噺が出て来ましたよねぇ〜。。。
ほォ〜。。。小百合さんはよく覚えていましたねぇ〜。。。
とても考えさせられるお話だったので、今でも はっきりと覚えてますわ。。。その噺では、父親が自分の子供が盗みを働いたと誤解し、それは自分が浪人したことが元だと思い込み割腹して自殺してしまうのですけれど、結局、貧乏が招いた悲劇なのですわねぇ〜。。。
あらすじ
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今戸の八幡様境内に茶店があって、そこにザルや味噌こしを商う安七(やすしち)が昼時に弁当を使うので寄っていた。
今日も女将から、小金を残しているのでしょうと冷やかされる
安七は、身の上話を始める。
「冷やかされるようになれば一人前と親父によく言われました。女房子供も居たが、子供は5歳の時に亡くし、追うように女房も亡くなり、ヤケになって博打、喧嘩をやり自由気ままにしていた。名前の安七より賭場では半目が好きでグニ安と呼ばれていた。親父が亡くなると聞いて、枕元に行くと「もう堅気になってくれ、これは一生掛かって貯めた金だ」と言って、布団の下から小判一枚を出した。それで生まれ変わって働くようになった」
女将は、身の上話を聞いて安七の過去を初めて知る。半分驚き、半分感心する。
そのすぐあとで、女将は用が有るからと店番を頼んで出掛けた。
茶屋の近くで、まだ年端も行かない子供が凧を抱えて自分の物だと言い張っている。
その隣で、凧屋が落とした凧だからけぇせと怒鳴っている。
安七が凧屋に嘆願して、子供にくれてやってくれと言うが、凧屋は頑として受け付けない。
「称福寺裏の長屋に住んでいるから、親に談じ込むんだ」と鼻息が荒い。
「商売物をくれてやっていたら切りが無い」
安七がどんなに頼んでもイヤだと言う。買ってあげたいが、今日の商いは一つも無いからお金が無い、ザルと交換しようと言っても納まらない。子供も納得しない。
仕方なく、親父からもらった1両を出す。
「お釣りは無い」
「出せ」、「出せない」の繰り返しをしていると、女将が帰ってきて立て替えてくれた。
釣りはいらないと、安七は凧屋の顔面を殴って、喧嘩になった。
そこに浪人風の男が現れ、みんなに謝り、安七とお茶を飲みながら話し出す。
「私はそこの称福寺裏の弐兵衛店(だな)という長屋に住む小森孫一という浪人者です」
「わしは、鳥越に住んでいる安七というザル屋です」
「越後の高田から浪人として出てきましたが、妻は病で亡くし、私も病気がちで1年もすると手元も使い果たし、落ちぶれました」
「お侍様は二度の主取りはしないからでしょ」
「そうです」
「貴方が悪いのでは無く、浪人させる世の中が悪いのだ。やな世の中だ」
早く家に帰って、凧揚げをしようと子供がせがむので、先程の小判を子供に握らせた。浪人は狼狽したが鳥居の脇から侍が出てきたので、顔を伏せるようにして引き下がって行った。
今の経緯(いきさつ)を鳥居の影で見ていた身なりの良い侍が、ザル屋を今戸橋の慶応寺を過ぎたあたりで呼び止め、料亭・金波楼に案内し酒肴をご馳走して先程の行いを褒めた。
しかし、ザル屋は試し切りのつもりだろうと腹の中をうかがっていたが、それが目的で無いと分かるとホッとし、酒の旨さも堪能した。
凧屋との一件を見ていて感服したと浅尾信三郎、人の世の美しさを見せてもらったと、金子を出したが受け取らなかった。
気持ちよく飲んでいたが、安七が突然言う。
「酒は旨くない。貴方はでくのぼうだ。酒をご馳走するぐらいなら、浪人の生き方を一言褒めてあげないのか」
「人の心は、侍同士だとなおのこと、遠慮しなくては成らないことが有る」
「そんな人情の無い人と飲むのはイヤだ。もう帰る」
「まて、わしが悪かった。謝る」
「じゃ~、一緒に称福寺裏の小森孫一の所に行きましょう」。
長屋に入ると入口に「手習い指南所」の看板が掛かっていた。入口が開かないので強く叩くと戸が外れ、仏壇に灯明が着いている。おかしいと慌てて覗き込むと孫一は割腹して果てていた。
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枕元に手紙と小判一両が置いてあった。手紙を黙読すると浅尾は落涙している。
やがて安七に手紙の内容を語る。
「大家さんに部屋を汚して申し訳ない。麻布古川町の縁者のところに子供を預けて欲しい。浪人をしていて子供一人養えず、行きずりの他人から恵みの金子をいただき、我が身のふがいなさを見た」
「行きずりの他人て言うのはこのザル屋の俺か。恵んだのでは無い、あれは親父の形見の小判だ」
「親切が仇になった」
子供は親にしがみついて泣いている。
「こんな分からないことが有るか。坊や泣かないでくれ、考えているので静かにしてくれ。頭の中がこんがらがっている」
「安七、良く聞け。およそ生ける者は、自負を持っている。橋の上の乞食、道ばたの物乞いでも、他人が見るほどさもしいとも哀れだとも思っていない。浪人は自負も望みも持っていたが、今日我が子の行い、見ず知らずの者に恵みをもらい、我が身を振り返った。その姿を己で見てしまった。もう生きていても用の無い自分を悟ったのだ。世に捨てられた人間の心が分かった」
「・・・、わしが悪うございました。人の心が分かりました。『侍同士情けを掛けぬのが情けだ』と言った意味が初めて分かりました。私みたいな人間に情けを掛けられ、世の無常を感じた先生に申し訳ない。人間が分からないこんな屑のために、立派な人を死なせてしまった。生まれつきのお節介が、肌身離さず持っていた親父の形見の小判一枚が、とんだアダになってしまった。坊やここに来な。お前のお父っつぁんを殺したのはこの俺だ。俺がお父っつぁんの仇だ」
「安七。済んでしまったことは悔やんでも仕方が無いことだ。情けがアダになったことは残念だけれども、そちのしたことは決して間違ってはいない。今の気持ちを忘れるなよ」。
浅尾信三郎の情けで小森孫一をねんごろに葬ってやり、麻布の縁者から小市を養子にもらい受け、信三郎は立派に小市を育て、安七も親戚同様の付き合いをした。
人の心に訴える良いお噺でしたわァ~。。。
小百合さんは思い出しながら珍しく涙ぐんでいましたねぇ~。。。
からかわないでくださいなァ〜。。。このようなお話を聞くと私は、ついほだされて涙がじんわりとこみ上げてくるのですわァ~。。。
小百合さんは意外に涙もろいのですねぇ~。。。
そうなのです。。。
どういうわけでこの人情噺を思い出したのですかァ~?
この人情噺を聞いてから、すぐに次のことわざがオツムに浮かんだのですわァ。。。
情けは人の為ならず
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情けは人の為ならずとは、日本語のことわざの一つ。
情け無用が反対語。
原義
「情けは他人の為だけではない、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」という意味である。
英語には「Today you, tomorrow me」(今日のあなたは明日の私)という同様の語句がある。
原義と異なる解釈
1960年代後半、若者を中心に言葉の意味を「情けをかけることは、結局その人の為にならない(ので、すべきではない)」という意味だと思っている者が多いことが、マスメディアで報じられた事が話題となった。
この意味を持つことわざは「情けが仇(相手にかけた情けが逆に悪い結果を招く、という意味)」である。
2000年頃より、再びそのように解釈するものが増えていると報じられる。
平成13年(2001年)の文化庁による『国語に関する世論調査』では、この語を前述のように誤用しているものは48.2パーセントと、正しく理解している者の47.2パーセントを上回った。
この諺の原義と異なる解釈の根本は、「人の為ならず」の解釈を、「人の為(に)成る+ず(打消)」(他人のために成ることはない)と、中世日本語(「ならず」は「に非ず」の音便)の意味合いを誤って理解してしまう所にある。
本来は「人の為なり(古語:「だ・である」という「断定」の意)+ず(打消)」、すなわち「他人のためではない(→自分のためだ)」となるからである。
このため、人の為にならないとなれば『情けは人の為なるべからず』となる。
この諺の原義と異なる解釈が広まった背景には、現代日本語文法が普及して、中世日本語の意味が日本国民の意識から次第に薄れつつあり、「情けは質に置かれず」(経済的な意味のない情けは役に立たない)とか、「情けが仇」ということわざがあることも、このことわざの原義と異なる解釈を広めた一因でないかとも言われている。
出典: 「情けは人の為ならず」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
実は、僕も社会人になるまで長いこと間違って覚えていたのですよ。。。。
あらっ。。。デンマンさんも「情けをかけることは、結局その人の為にならない(ので、すべきではない)」という意味だと思っていたのですかァ~?
そうなのですよ。。。
確かに、そのように理解してしまうのも、もっともなのです。。。なぜなら、この諺ができたのは、ずいぶん昔なのですわァ。。。だから、諺ができ始めた頃の中世の文法では、「人の為なり(古語:「だ・である」という「断定」の意)+ず(打消)」、すなわち「他人のためではない(→自分のためだ)」となるのですわァ~。。。だから、「情は人の為ならず」という諺は「情けは他人の為だけではない、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」という意味になるのですわァ~。。。
なるほどォ~。。。小百合さんは、意外と古文に詳しいのですねぇ〜。。。
このようなところで、おだてないでくださいなァ。。。現在の日本語の文法に従うならば、「情は人のためではないのだから、他人に情けをかけるべきではない」と解釈してしまうのは、いわば当然のことなのです。。。
でもねぇ~、上の人情噺を聴いたあとでは、僕が間違って覚えていた意味でも、「人の道」として間違っていないと思うのですよ。。。
どういうことですかァ~?
あのねぇ~、安七は、親切心から浪人者に小判一両を与えた。。。正に、「情けは人の為ならず(誰にでも親切にせよ)」という諺通りのことを実行したわけですよ。。。でも、それが裏目に出てしまった。。。受け取った浪人者は、その時初めて客観的に自分のこれまでの人生、それに今の自分姿を見て、生きてはいられないと思い割腹してしまった。
そうですわねぇ~。。。安七には、浪人者の心までは読めなかったのですわねぇ~。。。
そうなのですよ。。。でも、浅尾信三郎は武士だから、浪人者の気持ちがよく分かっていた。。。だからこそ、『侍同士情けを掛けぬのが情けだ』と言ったわけですよ。。。浪人者は安七の親切心に触れたばかりに「生きる価値がないクズの廃人」だと気付かされたのですよ。。。それで割腹してしまった。。。
でも、あの悪名高い「現実主義者」と自称している現実君は「生きる価値がないクズの廃人」と自慢するかのようにネットで公言していますけれど、羞恥心をかなぐり捨てて生きていますわねぇ~。。。
あのねぇ~、現実君は、トコトン馬鹿だから、「生きる価値がないクズの廃人」と自覚しても、上の噺の浪人者とは違い 死のうという気持ちがオツムに浮かばない!
■『現実主義者 馬鹿の見本』
しかも、底抜けの馬鹿だから「生きる価値がない廃人であることをネットで広めたい」と恥ずかしがりもせずに自慢げにネットで宣言している。。。「馬鹿は死ななきゃ治らない」という諺があるでしょう! だから、あの男は一生馬鹿です。。。利口になったら、自殺してしまいますよ。。。だから、そうならないことを僕は願いながら、なるべくまともな人間になるようにと期待して、現実君のことで記事を書いて助言してきたのです。。。
難しいですわねぇ~。。。
そうです。。。マジで難しい。。。親切心で手を差し伸べても、相手の気持をよく理解しないとアダになることがありますからねぇ~。。。
つまり、現実君が普通の人間になったら自殺してしまうかもしれないのですわねぇ~。。。
そうです。。。だから、彼が馬鹿のままで まともな人間になってもらうしかないのですよ(微笑)。。。そうじゃないと「生きる価値がないクズの廃人」とマジで自覚して、噺の浪人者のように割腹してしまいますからねぇ~。。。上の『一文笛』でもスリの秀が情をかけてスリ取った一文笛を子どもの懐へ入れたことがアダになってしまった。。。
情をかける時には、相手の気持や状況をよ〜く考えないと親切心で手を差し伸べてもアダになるという昔の「修身」の教科書に出てくるようなお話ですわねぇ〜。。。
いや。。。上の2つの噺は、現在でも通用する話ですよ。。。
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
あたなも親切心で手を差し伸べる時には、じっくりと相手の気持や状況をよく理解してから手を差し伸べてくださいねぇ〜。。。
ええっ。。。「そんなことは、どうでもいいから、他に楽しい事を話せ!」
貴方は、そのような命令口調で わたしに強要するのですか?
わかりましたわ。。。じゃあ、素晴らしいバンクーバーのお話でもしましょう。。。
貴方は、バンクーバーにやって来たことがありますか?
いいところですよ。。。
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世界で最も住みやすい街バンクーバー
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ビデオを見ても、なんだかワクワクしてくるでしょう?
お暇ができて、お金に余裕があったらぜひバンクーバーにやってきてください。。。
ええっ。。。 「そんなことは どうでもいいから、他に何か面白いことを話せ!」
あなたは、更に わたしにご命令なさるのですかァ~?
分かりましたわ。。。 じゃあ、面白い動画をお目にかけますわァ。。。
ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!
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ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」
あなたは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?
わかりましたわァ。。。
では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。
日本の古代史にも、興味深い不思議な、面白いお話がありますわァ。
次の記事から興味があるものをお読みくださいねぇ~。。。
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同腹の兄弟ではなかった。
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■渡来人とアイヌ人の連合王国
■なぜ、蝦夷という名前なの?
■平和を愛したアイヌ人
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■今、日本に住んでいる人は
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■マキアベリもビックリ、
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ところで、他にも面白い記事がたくさんあります。
興味のある方は次の記事も読んでみてくださいね。
(sunwind2.gif)
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■『オナラとサヴァン症候群』
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■『共産党ウィルス』
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■『露出で検索』
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■『第6感』
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■『純子さんのクローン』
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■『ガリポリから愛を込めて』
■『らくだ』
■『皇帝ペンギン』
■『007秘話』
■『笠森お仙』
■『江戸風呂事情』
■『思い出のチョコ2』
■『STAP事件の真相』
■『STAP事件再考』
■『混浴大人気』
■『混浴バカ人気』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。
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『スパマー HIRO 中野 悪徳業者』
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ィ~ハァ~♪~!
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