時間つぶしだけに本を読んでおるようだ。時間から逃げるだけに本にむかう、録画画面を見つめる。生活態度がよく表れている。得よう・考えようとしていない。いつも困難を先送りし目先仕事だけにむかっている。
こんな私が佳いご本にあたるのは難しい。先週も図書館から米寿らしいル・カレの『スパイはいまも謀略の地に』を借り出したが、『寒い国から・・・』が好過ぎたようで(翻訳に問題が とのご意見もあるが)利きの悪い睡眠剤だった。むしろ、併せて借りた井上荒野『ベーコン』、(朝の寝起きに読み終えた第一編の”ほうとう”だけだが)読む気が起きる。荒野の別の書の後書きにあったと思うが、父・井上光晴と寂聴との恋愛が脳裏に有って読書を進めるのかな。
で、面倒くさくなり児童文学全集をあさりだし始めた。まずは『吾輩は猫である』である。妻が息子・娘のために購入したものだが処分せずに物置2階に置いてあったものを、整理と言うよりも再配置が好きな断捨離と縁遠い妻が、なぜか寝室そばの第2トイレに移動させてきた。世界児童文学全集は”ごんぎつね”等の日本勢に押し込められて背表紙もみえない。古職場の少しだけ先輩であるS木さんにでも良い本棚を造ってもらおうかな。ところで、おもしろすぎる吾輩に私はなかなか眠れない。ま、その分嫌なことから逃げられる。

他に畑作関連の写真を揚げておく。ようやく出来上がって(何か月も前に出来上がっていたのだろうが)醤油のような発酵匂いがしだした”ぼかし肥料”を乾燥させて保存の準備。さて、畑作を助けてくれるかな。
