『国を持たず、定住しない民族も居る!』
私は、様々な民族の『家』を研究して参りました。
『家』を研究すると、その家を考えた人々の暮らしや、考え方が見えて来ます!
…モンゴルには、『移動式のテント』に住んでおられる方々も居られます。
実は、これにそっくりな住居が、『アラブ』にもあるんです!
『ベドウィン族』に代表される『アラブの遊牧民』は、ラクダや羊の売買、
放牧、それに付随する物品輸送で、長い間、生計をたてて来ました。
彼らにとっては、『国』と言う意識よりも、『民族』と言う意識の方が高い様
です。
そして、『宗教はイスラム教信』が、圧倒的に多いです!
また、毎日の『糧』も、神様から授かったモノと言う意識を持っています。
…最近、『イスラム国』と言う名称を、良く聞く様になりました!
彼らは、『アラブに、本来あるべき国境線を取り戻し、神の国を建国』しよう
と、戦っています。
アメリカやイギリス、それに、イスラエル等は、『彼らをテロリスト』と呼び
ますが、『歴史を遡ると、彼らを単なるテロリスト』とも言えないのです!
『アラブの国境線』、『アフリカの国境線』を地図で見ると、三角定規で引か
れた様に、直線的でちょっきりした『国境』が確認出来ます。
これらの、国境線は、『この地域の民族』が決めたものではありません!
全て、『アメリカ、イギリス、フランス』が、机の上で、勝手に定規で分割し
たものです。
本来は、『アラブ』には遊牧民が多く、一カ所に定住しない生活をしていた
のに、『欧米帝国主義』によって、勝手に『国境線』を引かれ、遊牧民は、
各国に分散されてしまいました。
…この事が、後になって、『アラブの民族紛争』を起こすきっかけになります。
この辺りの、『歴史的背景』は、ピーター オトゥール主演の『アラビアの
ロレンス』を、ご覧になると、良く理解出来るでしょう。
今、世界は、『イスラム教』『キリスト教』『ユダヤ教』のぶつかり合いで、
動いています。
『宗教』『民族』と言ったモノは、『人間の考えた薄っぺらな国境』に縛ら
れるべきモノではないのです!
『イスラム国』の登場は、今の世界情勢の『矛盾』から生じた訳です!
…日本からも、『イスラム国』の兵士になりたいと、希望者が出た様ですが、
『きちんと、欧米帝国主義の事や、民族、宗教について理解しているでしょうか?』
『イスラム国』の様な活動は、今後も無くならないでしょう!
もし、解決の糸口があるとするならば…
『アメリカが、イスラエルを支援するのをやめる事です!』
そして、『イスラム教』『キリスト教』『ユダヤ教』の関係者が、相互の宗教を
重んじ、理解を持つ事も重要です。
…『そもそも、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の教典は、旧約聖書なのです!』
『民族の家を研究すると、今の世界情勢迄、見えてきます!』
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