欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

欠陥建築(欠陥住宅)の現場…職人の恐るべき無知!

2013年02月25日 19時58分10秒 | 欠陥建築(欠陥住宅)レポート




『水道屋がダブルトラップ(二重トラップ)禁止を知らなかった!』



皆さんは、「排水トラップ」と言うものを、ご存知でしょうか?

これは、排水管の途中に(主にU字型)設けて、排水口から排水管の悪臭が

上がって来たり、虫やネズミの侵入を防ぐ仕掛けです。


この「排水トラップ」にはいつも水がたまる様に出来ています。


水洗便所の水がたまっている部分も、この「排水とラップ」なんです。

後は、洗面台の下についている、トランペットの管みたいに曲がりくねっ

た部分も「排水トラップ」です。


この「排水トラップ」は、同時に二つ付けてはいけない決まりがあります。


こんな事をしたら、水の流れるスピードが遅くなり、いつかは配管がつまっ

てしまいます。

しかも、一旦配管がつまったら、配管をバラバラにしないと、配管のつまり

を取る事はできません。


…まさか、プロの「水道屋」がこんな事をする訳ないと、思っていたのです

が…


先日、近所の方から相談を受けて、現場を見に行くと、まさにこの「排水

トラップ」を二つ付けた「ダブルトラップ」だったのです。


これは、この家の廊下につけた「洗面台」における欠陥ですが、この問題

の「洗面台」は家を増築した時に、付けられたものだそうです。


工事は地元の「大工」に依頼したとか…


「欠陥」は「職人」の「無知」から生ずる事も多いのです。

この様な、初歩的な工事ミスは、「増改築」した家の多くに見られます。



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