読む日々

テーマばらばらの読書日記

家族さがしの夏

2014-11-22 | 絵本
「家族さがしの夏」ニーナ・ボーデン作 西村じゅん子訳



訳者さんのお名前の漢字、スマホでは出ませんでした。写真を参照してください。

イギリス、ロンドン近郊に住む13才の女の子が主人公。
産まれたばかりで母を亡くし、船員の父は滅多に帰らず、父の又従姉妹2人に育てられている。13才の5月、帰港した父の船室で見つけた写真から、父には新しい家族がいたことを知る。

妹、弟に会いたい!と思いつめた女の子は、ボーイフレンドの力を借り、一家の近くへ出没する。

なんだか切ないお話でした。父の再婚相手は裏表があるんだ。幼い日、一度は引き取られたけれど帰された事がだんだん記憶に蘇ってきます。
母が亡くなったことは仕方がないけれど、子供がいての再婚って個人的には熟考してするべきだと思うわ。

最後何気にハッピーエンドっぽいけれど、切ない気持ちはずーっと心に流れっぱなしな物語で、面白いとか楽しいとか、得るものがあった、とは言えないかな。