空色の凧
2015-02-06 | 絵本

「空色の凧」シヴォーン・パーキンソン作/渋谷弘子訳/陣崎草子画
アイルランドの少女が語り手。
幼なじみの男の子、ハルが、凧あげをきっかけに、幼い頃の父の死と、母の再婚を受け入れるお話。
深刻さはなく、ユーモア溢れる語り口の中に、少年の成長が描かれてます。
母の再婚相手が嫌で仕方ないハルは、主人公のオリビアを巻き込んで再婚相手のアレクに酷いイタズラをする。
アレクが逮捕されたかも、と不安になった2人は警察へ。そこで優しい女性警察官と話をし、ハルが作った空色の凧の話になる。
警察官から中国の晴明節で凧をあげると教えてもらった2人。
そこからハルは、実父が死ぬ直前、共に凧あげをしたことを思い出し、なんで自分が凧を作りたかったのか、なぜ空色じゃなきゃいけなかったのかに思い至る。
ハルは、母の再婚相手と共に様々な物事の調査をする中仲を深めていく。
うまくまとめられないですが、なかなか良いお話でした。
個人的に、翻訳物に日本で付ける絵は要らないなぁ。
でも子供の目を惹きつけるには、必要なのかな。