読む日々

テーマばらばらの読書日記

啼かない鳥は空に溺れる

2018-05-11 | 小説・現代
唯川恵「啼かない鳥は空に溺れる」




2組の母と娘の物語。

千遥。地方で育った。父は不動産会社を経営。幼い頃から母の言葉の虐待に遭って育った。実際中々のキャラクター。

亜沙子。中学生で父を亡くし東京で母と2人寄り添って生きてきた。

どちらも、結婚話をきっかけに母との異常な関係が変化して行く。

千遥の婚約者の功太郎と亜沙子が知り合い、千遥は偶然亜沙子の母のブログを読んでいて微妙にシンクロしてる。

どっちの娘も心理的に母に縛り付けられている。

千遥なんて物理的に離れて東京で暮らしているのに。常に母の眼を意識して生きている。

辛いだろうなぁ。

ウチの母も縛り付け気味の母だけどσ^_^;
私は早くに家を出て、なるたけ影響受けずに来た。独身の頃の一人暮らしは経済的に厳しかったけど、こういうの読むと、自立してよかったんだなぁと思う。

親子な別な人間なので、成長したら一旦は独立した方がいいよね。
その後結婚してどちらかの親と同居するのはアリだと思うけど、とにかく一度は出た方がいい、と言うのが私の持論。

満足度80


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