読む日々

テーマばらばらの読書日記

愛を乞う人

2017-01-21 | 映画・ドラマ
ドラマ「愛を乞う人」


篠原涼子主演の2時間ドラマ「愛を乞う人」

下田治美の原作も読んだし、原田美枝子主演の映画もレンタルで観た事が。原作は読んでいて切なかったのと、なくなったお父さんの手掛かりを探った時に、在日外国人は戸籍には載らないから調べるのがすごい大変なんだなぁ、と思った。
映画は、中井貴一がすごーく印象的だったし、原田美枝子の演技は迫力があったなぁ。

で、ドラマ。ストーリーの細かいところは覚えてなかったのか、細かいところは変わっていたのか?

弟が警察に捕まるところから、娘に問われるまま過去を語り出す母。
母と別れ、台湾出身の父に愛され育ったのに、その父が病で亡くなり、頼る人もなく孤児院へ。10歳のとき、母が引き取りに現れ、そこから地獄の6年間が始まる。 

篠原涼子も広瀬アリスも、なーんの心配もない演技だし、回想部分の出演者達もうまい人ばかり。映画見てるようだった。

で、何よりうまいなぁ、泣けるなぁ、と思ったのは、父の入院中、主人公を預かっていた亡父の友人夫妻の妻、はつ役の木村多江。

女性としての幼い子に与える愛の深さに涙が止まらなかったし、台湾へ訪ねてきた主人公と娘に再会し、過去を語る時もあまりに自然で、ドキュメンタリーと思うくらい。すごい女優さんなんだなぁ。




おそらく愛されずに育った母、人の愛を確かめたくて周りを傷つけ自分を傷つけ、ぐっちゃぐちゃにしちゃう人生。

それにしても娘に対する虐待の凄まじさ。それを隣で見つめていた異父弟もせつなかったろうなぁ。

弟が、姉を救うため母にしがみつき「姉ちゃん、逃げろ!」と叫ぶところは号泣シーンだった。
その後の弟も苦労したんだろうな、いい年になって窃盗で捕まっちゃうんだもんね。
捕まっちゃた弟のムロツヨシもいい味が出てる。



実父と別れたあとの男の達も悪い人ではなかったようで、母さえ落ち着いてればこんな過酷な人生を送らなくて済んだのに。

けれど、自身は優しい夫とと出会え可愛い娘に恵まれて。

父の遺骨を辿る事で母の、娘の知らなかった顔にも出会えた。

とても面白いドラマでした。
もう一度観ようかなぁ。

そういえば、孤児院で、鈴木梨央演じる主人公に、母が迎えに来た事を告げた施設員は、綾瀬はるかの わたしを離さないで で鈴木梨央のいる施設で先生やってた女優さんか?違うかな。一瞬しか出てなかったから確認できなかった^_^;

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