読む日々

テーマばらばらの読書日記

パンとバラ

2014-01-10 | 絵本
「パンとバラ ローザとジェイクの物語」キャサリン・パターソン 作 岡本浜江 訳

1912年 冬の、アメリカ東部ローレンスの町でおきた、移民労働者達のストライキを舞台に、

移民の娘で、父を亡くし、母、姉、幼い弟と、せいかつのために間貸ししている外国人一家と暮らすローザ。学校では優等生だけど、とにかく貧しいし、姉は歳をごまかして働いている。

アメリカ人だが母は亡く、呑んだくれの父のせいで極貧の暮らしで食べ物もなく、父になぐられるのであまり家にも帰らず浮浪児のようなジェイク。

ひょんなことから知り合った2人は、偶然の成り行きで、ローザの疎開先に姉弟として同行する。



児童書とは思えないレベルの高さです。移民労働者達のストライキ、というものがよくわかります。

そしてひもじさというのは大変なものだな、と。
あるところにはある食べ物。
ヴァーモントに疎開してからの生活はまるで夢のよう。そして受け入れてくれた老夫婦の素晴らしさったら!!

ラストも、ローザは無事帰宅できるし、ジェイクは老夫婦に引き取られハッピーエンド。泣いちゃった。

背景が少し難しいから、中学生向けかな?でも大人にもおすすめです!


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