角野栄子「トンネルの森1945」
児童書のコーナーではなかったけど、児童書だと思われる。
昭和15年、5歳で母を亡くした女の子。東京の下町でしばらく祖母と暮らすが、父が再婚、継母が妊娠、父の出征、弟の誕生、父が病で復員等、目まぐるしく環境が変わり、空襲の危険もあって僅かな縁をたどり継母、弟と3人で田舎へ疎開する。
慣れないいなか暮らし。借りた家から学校までは森のなかを通らなくてはならない。木が生い茂ったトンネルなような場所が恐ろしい。借りた家はしばらく空き家で、昨年脱走兵が隠れていたらしい、まだ森にいるのでは、との噂。
東京大空襲で、伯父宅は一家全滅、大好きな祖母も。
疎開仲間の女の子のところでは病で母親が亡くなり、さらに遠くの疎開先へ行ってしまう。
行方のわからぬ父を捜したりするなかでやっと継母と心が通じてくる。
そして大怪我で記憶が今一つだった父が見つかり田舎へ搬送されてきて。
と、ある女の子の5年間が描かれている一冊。
特にテーマみたいなものも明確なストーリー性も感じられなかったけれど、幼い女の子の目線で見た戦争が、じんわり伝わってきた。
児童書のコーナーではなかったけど、児童書だと思われる。
昭和15年、5歳で母を亡くした女の子。東京の下町でしばらく祖母と暮らすが、父が再婚、継母が妊娠、父の出征、弟の誕生、父が病で復員等、目まぐるしく環境が変わり、空襲の危険もあって僅かな縁をたどり継母、弟と3人で田舎へ疎開する。
慣れないいなか暮らし。借りた家から学校までは森のなかを通らなくてはならない。木が生い茂ったトンネルなような場所が恐ろしい。借りた家はしばらく空き家で、昨年脱走兵が隠れていたらしい、まだ森にいるのでは、との噂。
東京大空襲で、伯父宅は一家全滅、大好きな祖母も。
疎開仲間の女の子のところでは病で母親が亡くなり、さらに遠くの疎開先へ行ってしまう。
行方のわからぬ父を捜したりするなかでやっと継母と心が通じてくる。
そして大怪我で記憶が今一つだった父が見つかり田舎へ搬送されてきて。
と、ある女の子の5年間が描かれている一冊。
特にテーマみたいなものも明確なストーリー性も感じられなかったけれど、幼い女の子の目線で見た戦争が、じんわり伝わってきた。
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