恋情の果て

北原亞以子「恋情の果て」

江戸を舞台にした、恋の短編12編。

なんかみんな、せつない。

状況はハッピーエンドではないけれど、この落としどころがベストだよね、という結末がたくさん。

みんな一所懸命生きてるね。

満足度100

あしあと

勝目梓「あしあと」

過激なバイオレンス小説の人、ってイメージだったけど、年齢を重ねられて、落ち着いた内容ですかわられた？という印象があり、試しに借りてみた。

帯に、官能×文学、作家生活40周年の集大成、とある。
12編の短編。官能的ではあるけれど人間てこういうところアルよね、的な面白さ。一つずつ、少しずつ読み終えた。

満足度80

女子会

土曜日の夜、同窓会の実行委員をお願いした女子達で集合(*^^*)

地元で人気の釜飯屋さん。早めにメニュー決めて予約していたので、スムーズでした。
お店はすごい待ち人数で、ちょっと優越感(笑)
お座敷で懐かしい顔ぶれが7つ揃いました(//∇//)

なんと卒業以来か、または高校時代に駅で話したりした程度はあるかも？くらいの人もいて、懐かしかった～。


私のチョイスは、牡蠣の釜飯にウニのトッピング。


女子会といえばデザート(笑)クリームぜんざい。

懐かしくて楽しくて、盛り上がり過ぎて打ち合わせとしてはどうだったん？という感じだけど、まあいいや(笑)サクッと男子に報告して、また今度は全体会合します。


昨日は息子を2ヶ月半ぶりに美容院へ連れて行きました。部活忙し過ぎてずっといけなかった(T_T)
やっとスッキリ。

男子は成長に伴い、父親に似るのかな？突然の夫似な感じ。今までは私の父親に似てたのになぁ。

通りゃんせ

宇江佐真理「通りゃんせ」



タイムトラベラーもの。
スポーツ用品メーカー営業職の主人公・連は、休日、趣味のマウテンバイクで出かけた先で江戸時代の武蔵野国青畑村へたどり着いてしまう。

時は天明の時代。田沼意次がそろそろ失脚するころ。田沼の失脚と松平定信の台頭を予言し、自分を拾ってくれた時次郎の信頼を得て、身を粉にして働きながら村のため活躍する。

飢饉の辛さ、百姓としての運命を受け入れて淡々と生きる人々、時次郎の代わりにお屋形様の元へ使いに行きそのまま中間としてしばらく暮らす間に見た江戸の暮らし。

スムーズに物語は流れます。連がイマドキの若者にしては歴史の知識や整体技術など持っているのが幸いします。出来過ぎな気もするけど、でも読んでで「あ、ラッキー」と思えます。

最後現代に戻って、なぜ自分がタイムスリップしたのか自分なりに納得できます。


一気読み。とても面白かったです。

満足度100

ミッドナイト・バス

伊吹有喜「ミッドナイト・バス」



若く結婚し、不動産会社に勤め妻と二人の子と暮らしていた主人公。しかし上司の突然死に生き方を考え直し、妻子を連れ故郷で運転手として再出発した。しかし妻子のための再出発が妻と母との軋轢から離婚となり男で一つで子供を成人させ、いよいよ自分の人生を生きるんだ、と決意した50目前の深夜バスの運転手利一だったが・・。
東京の10才年下の彼女を初めて自宅へ呼んだ日に東京で働いているはずの息子が現れ、そうこうするうちに元妻が乗客としてバスに乗り込み、娘はなんだか怪しいコスプレ姿で現れ、と突然身の回りが騒がしくなる。元妻の父の病気、元妻と今の旦那との関係、長男の隠し事、長女の結婚話、そして自分と彼女との愛の行方・・と盛りだくさん。捨てて行かれたと思っていた娘と母との和解、自分の一言で母は出ていったと思っていた長男、親と名乗る資格はないと自身を戒める元妻。みんないい人で、なのに傷つけあってしまう。

もう涙・涙のオンパレード。また主人公の故郷が新潟で。家のある美越市というのは三条市辺りを想定したのかと思わせる架空の市だけど、利一が運転するバスの終点は新潟市で。元妻の実家も新潟市なので市内のあちこちが舞台になってて、場面があまりにも具体的に浮かんでしまう。
バスセンターのカレーも出てきたし。萬代橋、古町の風景、新大医学部辺りのどっぺり坂付近、もうあちこちがリアルすぎるし相当取材してますねぇ。

親子の絆、元夫婦のわだかまり解消、その中で今の家族や恋人との関係も見つめていけたり。若者の成長物語の側面もあり、いい本です。
映像化希望。

主人公・利一は唐沢寿明がいいなと思いつつも背が高いという設定なので西島秀俊とかどうだろう。
元妻・美雪は色白の美人さんとのことで、鈴木杏樹とか。娘は母そっくりとのことなので20才くらいの美人は芸能界にゴロゴロしてるから簡単そうだし、息子の怜司は絶対福士蒼汰くんで!!

恋人・志穂は利一の10才下のエクボ美人だからこれはもう相武紗季で決定だし・・と妄想が止まらない。んで、新潟県でロケ多数♪
実現したらいいなあ。

満足度100