ここんとこ取材で外へ出ることが続いた。
少ない人数で一冊の本を作るためには、
編集長自ら取材、
原稿書き、カメラマン、イラストレーター、
編集のすべてこなさないといけないのだ。
それぞれの役割にはそれなりに自分のこだわりがあるが、
中でも、カメラマンとしての仕事は特にこだわりが必要で、
なかなかに奥深い。
ただ、漫然と写すだけでなく、
編集者としては気をつけるべきことがたくさんあるのだ。
まず
光の加減
逆光などはもちろん論外で、
撮影角度が限られていると、
逆光とならないように太陽が移動するのを待つことになる。
それから日差しが強く、
画面の中にくっきり光と影の
エリアができるような写真はできるだけ避けたい。
それから朝の光、昼の光、夕方の光でも
かなりできばえの色温度に差ができる。
だから仕事で使うような写真は、
曇った日の昼前後の写真が割合使いやすいといえますな。
光の加減の次に、大事なのは
構図
これもいろいろと制限がある。
まず、
その写真の場所がはっきりわかるものでなければならない。
例えば子どもの写真を撮るとき、
そこが学校なのか、
家なのか、
遊び場なのか場所がはっきりわかることが望ましい。
それと、
帽子をかぶっている子には
帽子のつばを上げて顔が映るようにしてもらっている。
他にも、
カメラ目線は避ける、
背景に特定事業者の看板等が大きく写りこんではいけない、
写っている人の体の部分(特に首)で写真が切れてはいけない、
等々の制約を意識しながらの撮影となるから、
動きのある撮影なんかは
ファインダーを覗きながら
一瞬の判断が必要なのだ。
おっと、男女平等ということも忘れてはいけない。
子どもをおんぶしているのが母親なら、
乳母車を押しているのはお父さんという具合。
まあ、母乳を上げているお父さんなんて絵は変ですが・・・。
それから、
これは編集にもかかわるのですが、
写真配置がページの右の方なら、
そこに掲載する写真に写っている人たちは
向かって左を向いていてほしいところ。
写真の人物が本の外を向いていると、
落ち着きが悪いのです。
また、掲載写真が縦写真なのか、
横写真なのかで構図や
自分の立ち位置が変わってくるから、
編集のイメージを持ちながらの撮影でないと、
左右上下すべてのパターンで
撮影しておかないといけないので、
可能な限り編集のイメージを頭に入れておくと、
効率よく撮影ができるのです。
ま、この辺は、
紙面構成から記事作りまで
編集にかかる作業全般をひとりでやることの
メリットがある部分ですな。
デジカメなのでふんだんにシャッターを押せること、
一枚ずつできばえを確認できることも、
編集が最近のテクノロジーの恩恵を受けていることのひとつ。
そうして、
出来た写真を選定する作業は楽しい仕事なんです。
しかし、
ここへきて
光、構図が完璧な一枚でも写ってはよくないものが
写っている事に気がつくことがよくある。
子どもの名札、
車のナンバーといった個人情報に係るもの。
それから
女の子のパンツや女性のブラのひもなど。
もっとも、
最近は、ローライズジーンズから覗く
Tバックのパンツなど、
見せるためのものもあるらしいからややこしい。
まあそんなんは、写さないに限りますな。
そんな写真は最後の手段の
修正という手を使います。
ま、このへんも
かなり使いやすいソフトがありますから助かります。
技術的に難しいのは、
夜間の撮影やな。
暗やみで燃え上がる
「とんど」の写真なんて最悪です。
みんな火から離れたところに立つから、
とんどは写っても人が写らない。
ストロボを一発たくという手もあるが、
範囲が広いと光が届かない。
難儀する写真のひとつですな。
また、いやなのは雨中の撮影。
カメラは濡らしたくないし、
暗いからとストロボをたくと
雨粒が浮き上がるので使いたくない。
テレビを見ていると、
ニュースキャスターなんかが
雨の現場で話をしているときに
さしている傘を見てください。
カラフルなデザイン傘なんか使っているのは皆無でしょ。
みんな、
あの駅で500円で売ってるような透明傘を使っているはず。
あれは、
少しでも光を多く取り込むためと、
視界を出来るだけ遮らないように
という意味があるんですな。
僕も雨中の撮影では重宝しています。
被写体に向けてシャッターを押す、
それだけのことでもいろいろ考えさせられる。
だから、奥深いんです。
ということで、この週末も
撮影の仕事
あ~あ、
深みにはまって抜けられられない
少ない人数で一冊の本を作るためには、
編集長自ら取材、
原稿書き、カメラマン、イラストレーター、
編集のすべてこなさないといけないのだ。
それぞれの役割にはそれなりに自分のこだわりがあるが、
中でも、カメラマンとしての仕事は特にこだわりが必要で、
なかなかに奥深い。
ただ、漫然と写すだけでなく、
編集者としては気をつけるべきことがたくさんあるのだ。
まず
光の加減
逆光などはもちろん論外で、
撮影角度が限られていると、
逆光とならないように太陽が移動するのを待つことになる。
それから日差しが強く、
画面の中にくっきり光と影の
エリアができるような写真はできるだけ避けたい。
それから朝の光、昼の光、夕方の光でも
かなりできばえの色温度に差ができる。
だから仕事で使うような写真は、
曇った日の昼前後の写真が割合使いやすいといえますな。
光の加減の次に、大事なのは
構図
これもいろいろと制限がある。
まず、
その写真の場所がはっきりわかるものでなければならない。
例えば子どもの写真を撮るとき、
そこが学校なのか、
家なのか、
遊び場なのか場所がはっきりわかることが望ましい。
それと、
帽子をかぶっている子には
帽子のつばを上げて顔が映るようにしてもらっている。
他にも、
カメラ目線は避ける、
背景に特定事業者の看板等が大きく写りこんではいけない、
写っている人の体の部分(特に首)で写真が切れてはいけない、
等々の制約を意識しながらの撮影となるから、
動きのある撮影なんかは
ファインダーを覗きながら
一瞬の判断が必要なのだ。
おっと、男女平等ということも忘れてはいけない。
子どもをおんぶしているのが母親なら、
乳母車を押しているのはお父さんという具合。
まあ、母乳を上げているお父さんなんて絵は変ですが・・・。
それから、
これは編集にもかかわるのですが、
写真配置がページの右の方なら、
そこに掲載する写真に写っている人たちは
向かって左を向いていてほしいところ。
写真の人物が本の外を向いていると、
落ち着きが悪いのです。
また、掲載写真が縦写真なのか、
横写真なのかで構図や
自分の立ち位置が変わってくるから、
編集のイメージを持ちながらの撮影でないと、
左右上下すべてのパターンで
撮影しておかないといけないので、
可能な限り編集のイメージを頭に入れておくと、
効率よく撮影ができるのです。
ま、この辺は、
紙面構成から記事作りまで
編集にかかる作業全般をひとりでやることの
メリットがある部分ですな。
デジカメなのでふんだんにシャッターを押せること、
一枚ずつできばえを確認できることも、
編集が最近のテクノロジーの恩恵を受けていることのひとつ。
そうして、
出来た写真を選定する作業は楽しい仕事なんです。
しかし、
ここへきて
光、構図が完璧な一枚でも写ってはよくないものが
写っている事に気がつくことがよくある。
子どもの名札、
車のナンバーといった個人情報に係るもの。
それから
女の子のパンツや女性のブラのひもなど。
もっとも、
最近は、ローライズジーンズから覗く
Tバックのパンツなど、
見せるためのものもあるらしいからややこしい。
まあそんなんは、写さないに限りますな。
そんな写真は最後の手段の
修正という手を使います。
ま、このへんも
かなり使いやすいソフトがありますから助かります。
技術的に難しいのは、
夜間の撮影やな。
暗やみで燃え上がる
「とんど」の写真なんて最悪です。
みんな火から離れたところに立つから、
とんどは写っても人が写らない。
ストロボを一発たくという手もあるが、
範囲が広いと光が届かない。
難儀する写真のひとつですな。
また、いやなのは雨中の撮影。
カメラは濡らしたくないし、
暗いからとストロボをたくと
雨粒が浮き上がるので使いたくない。
テレビを見ていると、
ニュースキャスターなんかが
雨の現場で話をしているときに
さしている傘を見てください。
カラフルなデザイン傘なんか使っているのは皆無でしょ。
みんな、
あの駅で500円で売ってるような透明傘を使っているはず。
あれは、
少しでも光を多く取り込むためと、
視界を出来るだけ遮らないように
という意味があるんですな。
僕も雨中の撮影では重宝しています。
被写体に向けてシャッターを押す、
それだけのことでもいろいろ考えさせられる。
だから、奥深いんです。
ということで、この週末も
撮影の仕事
あ~あ、
深みにはまって抜けられられない