
最近では舞鶴の女子高生殺害事件で、
被害者の足取りが
現場近くの防犯カメラで捕らえられ、
犯人とおぼしき人物の姿も映っており、
事件解明に一役買っているという報道がしきりになされている。
そして、
少し前のバラバラ殺人事件の
解決のきっかけとなったのが、
被害者が住むマンションの防犯カメラに
被害者が帰ってきたのは写っていたが、
出て行く姿が写ってなかったことから
マンション内での犯行が暴かれた

というニュースも記憶に残っているところだ。
こんなニュースを見て聞いて驚くのが、
知らず知らずのうちに
自分の姿があちこちで
撮影されている可能性があるということだ。
街中をトレーニングでジョグしている姿が捕らえられていて、
「こいつはキロ6分だが、
あいつはキロ5分のスピードで走っている」
とかいくつかの映像から
ジョギングコースが割り出されることもありえるのだ。
まあ、こんなことは他愛もないことだが、
重大なプライバシーの侵害につながることだってありえるのだ。
これを読んでるあなた、
身に覚えはありませんかな。
そんな記事を読んで、
頭に浮かぶのが、
国道などの幹線に設置されている
通過車両ナンバー自動読取装置、
通称Nシステム。
道路の上に、
箱状のものが3つくらい置かれていて
その下を通過する車両のナンバーを
瞬時に読み取り、
警察のコンピューター上の犯罪情報と照合するシステムだという。
つまり、
警戒されているナンバーを持つ車両が通過すると、
コンピューターが検知して
近隣パトカー

というこういう仕組みだ。
これは通称「Nヒット」と呼ばれているらしい。
まあ、こうった取り組みは犯罪者ではなく
被害者となる可能性の高い我々一般市民にとって
頼もしいものではあるのじゃがね。
そう思って路上を見ていたら
わしの通勤経路にも
2ヶ所設置されているようじゃな。
しかし、
防犯カメラも、
Nシステムもひとつ間違えば、
われわれのつつましい暮らしを
損ねかねないものだから、
設置者はその辺を十分心得ていてほしいものだよねえ。
と、ここまで書いて思ったのは、
これらのシステムの盲点をつけば
ミステリーのネタになるのではないかということ。
すでにそんな作品はあるのかもね。
ますます複雑化する世の中。
なあんて考えたらほんとに、
まったく退屈しませんな。
