ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

大地にKISS

2013年02月19日 21時25分43秒 | 生活

元気満々で退院してきた親父。
それでもひと月近い病院暮らしだったから
徐々に日常に慣らしていこうと
色々と生活の中の工夫を考えていたのだが、
退院から一夜明けた早朝のことだ。
起きていくとすでにベッドはもぬけの空。
トイレに入っている様子もないが
まさか、冷たいみぞれの降っている中を
歩きに行ったのかと
玄関を見たら、靴がなかった。

あ~あ、あれほど徐々にと
言ってあげたのにと
あきれ返っていたら
帰ってきた。どうやら傘をさして
歩いていたようだ。

諭してあげねばと
玄関に行ってびっくり!!

なんとオヤジの顔が
血だらけなのである。

げげっ、とにかく血を拭わねばと
ミセスを呼んで治療をしてもらった。
その間に、冷凍庫から凍った保冷剤を出して
タオルでくるんで
腫れはじめているおでこに撒いてあげた。

聞くと、足を滑らして
顔から転んだのだそうだ。
こんなに寒くてカチコチに凍っている
早朝の大地にKISSをしたわけだ。
幸い、口の中や手足に大事はないようなので
顔のけがの対応だけで済みそうだった。

頭に冷たいタオルを巻いているので
身体を温めつつ
様子を見ることにした。
朝食はパンを用意してあったので
自分で済ませたようだった。

こちらの朝食を済まし
様子を見に行くと
落ち着いているようだったので
寝かせておいてあげることにした。

そして、昼間
doironは出かけていたので
昼食はミセスdoironと
食べたようであったが
その時には、かなり腫れがひどくなっていたようだった。
ミセスdoiron曰く
「まるで大ゲンカしたみたい」
だったそうだ。
でも傷もないし、本人も
傷みもないというので
これはもう冷やすしかなかろうと
冷えピタ2枚をおでこと
腫れてきた鼻の上に貼ってあげたそうだ。

そうこうしているうちに
doironが帰宅して
顔を見てまたまたびっくり。

そう例えて言うなら
出来そこないのフランケンシュタイン
といったところだった。
本人は普通に「お帰り」というが
初めて見たらまるでホラー映画である。
冷えピタと冷えピタの間に見える目は
紫に縁どられ、おでこもパンパン。
頭の右から左に釘が刺さっているのでは
と思ったほどだ。

熱でパリパリになった冷えピタを
交換して、それからかかりつけの
病院に退院の報告がてら連れていこうと思ったが
これじゃ、外に出すことはできない。
下手したら、こちらが虐待と思われるんじゃないかと
心配になっちまうもんね。

徐々に慣らしていかないとアカンと
こんこんと諭しておとなしくしておくように
言って聞かせて横にならせた。

そして夕方、部屋に行くと
これまたびっくり

布団から出た両手足がぶるぶると震えている。
え、どうしたんと聞くと
「いや運動してるんや」だと。
全く人騒がせである。
布団から出た手足が
ぶるぶるしている様は
まるで、配線を一本間違えて
ショートしてびりびりしている
ポンコツロボジーのようであったぜ。

しかし、それにしても
こんなに迂闊で活発な親父が
よくぞこの歳まで長生きしているもんだと
ほとほと感心するのだが
よくよく考えてみると
自分の事より他人の事のために
いっぱい苦労してきた人だから
きっと神様がご褒美に生かしているんだろうな
と、思わずにはいられない
そんな出来事でした。