大和街道歩きの中で、
前回は笠田まで歩いて
「五十社の楠」を見に行ったなあ。
あああの木はよかったなあ。
なんか古い木はオーラを感じますねえ。
力をいただいたような気になります。
この大和街道も五條まで
あと2回くらいで完踏かなあ
とおもってたら、いやいや
ちょっと待ってください。
和歌山からここまで歩いてきた
と思ったら、そう、まだ田井ノ瀬から
船戸の区間を歩いていませんでした。
岩出町あたりから道標は
しっかりしているのですが、
どうも和歌山市内は道があやふやです。
前回もかつて歩いた人の
ネットの軌跡を頼りに
田井ノ瀬まで歩いたのですが、
そこから先についてはまだ
未知の区間が残っているのです。
では、今回はその区間をまず
歩いてみようと出かけることにしました。
経路はまた前回同様、
紀の川市の市役所に車を止め、
打田から電車に乗って
田井ノ瀬へと向かいます。
では出かけましょう。
今回は犬鳴を超えて、
帰りは鍋谷トンネル方面から
帰る予定にしています。
山の雪ももうありませんね。
のんびりと車を走らせてゆきます。
紀の川市役所について、
前回は地図とか資料を
いっぱいあさってから出発でしたが、
今回はそのまま出発です。
駅まで約10分。
ああ電車が来るのに15分以上
待つことになります。
では駅をじっくり見学していきましょう。
ああこんなポスターが貼ってあります。
和歌山線活性化プロジェクトのポスターです。
駅を美化したり、地域の景色や
情報・文化を発生したりという
「ワカカツ」というプロジェクトです。
ああ、地方の田舎路線を
もっと活用化させて線路営業を
盛り上げていこうというものですね。
情報・文化の発信はしていきましょう。
ああ、この和歌山線の
ワンマン電車の乗り方なんかも
張られています。
こ、これは有害図書廃棄ボックスですねえ。
中をのぞくと週刊誌ぽいのが
1冊入っています。
うわー、こっそり回収したるのに・・・。
こんなおっさんに有害な
印刷物などもう全くないでしょう。
と、そんな撮影をしていますと、
一人の高齢者じいさんが
駅に入ってきました。
ああ有害図書をのぞいたり
あんまり変な動きをしてたら
何か言われるかなあと思っていたら、
さっそく声がかかります。
「今日は天気よろしいなあ。
こんな雲のない空は素晴らしいなあ」
とまるで近所の知り合いに
話しするみたいに気軽に声がかかります。
「ああ、そうですなあ」と返事すると、
もうその後の話が、病院のこと、
お酒の事、家のことなど
多いこと多いこと。
びっくりしてしまいました。
この人はこんな田舎で
どんな人生を送ってきたんやろなあ
と聞いてあいづちうちながら
考えてしまいましたよ。
首からカメラをぶら下げているので、
「カメラが好きなんでっか」
と聞いてきます。
「うん、まあきらいやないけどねえ」
といってると、近頃は写真も
便利になりましたなあ
とまた話が長くなるような様子。
いやあもう静かな田舎の景色が
わやくしゃになりそうです。
まあ我慢して待っていると
ようやく電車がやってきました。
乗ると結構いっぱいです。
まだこの先も付きまとわれたらかなんなあ、
と思っていると
どうやら一人しか座れないような
スペースに座りはったので、
これ幸いと離れた場所に座りました。
今日歩く場所を事前に車窓から
チェックしておきたいので、
一人になれてよかったです。
七駅ほど乗って、
田井ノ瀬で降りるときに
電車の中を見ますと
先ほどの人と顔があったので手を振ると、
向こうも手を振りながら
何かをしゃべっている様子ですが、
もう全く聞こえません。
「まあ長生きしてくださいな」と
こっそり言っておきました。
いや出だしからなんか大変な様子でしたな。
さあここから未知の区間を
歩き始めますが、
まずは前回の終点部分に向かいましょう。
続く
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