ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

大蝦夷物語~ああ最果ての野付半島編~

2014年07月08日 21時15分43秒 | 最近の出来事

途中知床半島の根元にある
斜里岳の根北峠越えは雨であった。

広い大空の下に広大な大地が広がる景色もいいが
雨にけぶる牧場もまた幻想的な光景ですばらしい。



そうそう、北海道に行くときは
小雨くらいだったら傘はいりません。
道端にいくらでも生えている
大きなフキが傘代わりになりますから。



そうして峠を国道で越えて、
いつしか道は道道に入る。
府道でも県道でもなく、
北海道だから道道だ。
言いにくいったらありゃしない。

海沿いの町に出て、キョロキョロしながら走っているときに
ふとナビを見ると、
左右両側に海が迫っており、
それが先に進むにつれて
どんどん細くなってくる。

何気なく走って知らないうちに
野付半島に入ってきていたのだ。

ここは冬にはオオワシやオジロワシが集結し、
湿地の中には「トドワラ」や「ナラワラ」などの
樹木の立ち枯れも散見される独特の景色を持っており、



湿地の保存に関する国際条約である
「ラムサール条約」の登録地にもなっている。



近年、砂の流出が激しく、
地球温暖化も相まって
半島が本土から切り離され、
島になることが懸念されているところであるから
そのうちにきっと一般車通行禁止になるだろう。

行くなら今の内ともいえる。

両側に海を見ながら、
目を見張るようなすばらしい景色に
思わず歓声が上がる。





長い長い一本道を車で入れる最深部まで進んでいった。

やがて道は途絶え、
そこから続く地道は鎖で閉鎖されていた。



ここが野付半島の突き当たりにして、
道道950号

「野付風蓮公園線」

の起点というわけだ。

フーテンの寅さんではなく
「フウレンのドイロン」がこれ。



そこには一般車の駐車場が設けられているので
そこに車を停め、さらに歩いて



竜神崎の野付崎灯台まで行くことにした。



ここまで来ると、気温はうんと低く、
7月というのに長袖のウインドブレーカーなしでは
外を歩けない気候だ。

ダウンがあってもいいくらいかもしれない。

本州で言うと3000m級の山に来ているようである。

日本国内で北方四島のひとつ
「国後島」に最も近い地点でもある。

これが灯台。



近くのオホーツク海からすさまじい波の音が
轟いているのが聞こえてくる様子は
まさに最果ての地であった。



これほど演歌が似合う情景はないだろうて。

ひとしきり灯台周辺で遊んで、
帰りには近くにある
ネイチャーセンターにもお邪魔してきた。



ここではネイチャーガイドによる
散策もしてくれるそうだが、
残念ながらその時間はなかったな。

さらに先に来た一本道を戻っていくと、
何やら道路に人だかりができている。

そこに集まっている人々の視線の先を追うと・・・

タンチョウヅルだ!。



人々が群がっていたのは、
遠くでエサでもつついているのか
波打ち際に羽を休めている
二羽の姿があったからだった。

望遠レンズが並んでいる。

doiron一行も、車を降りて写真を撮りたかったが、
ドアの開閉音に驚いて逃げてもいけないので
車の窓越しにパチリ。



アップにすると



「鶴は千年」とうたわれ、
おめでたい動物の象徴のようにいわれる
あの高貴な姿は日本人の心をくすぐりますね~。

ここに毎日訪れることができる人は幸せだろうなあ。

生まれ変わったらこんなところで
自然保護の仕事なんかをしてみたいものだ。
自然の厳しさにねを上げるかもしれませんがね。

この半島でも図鑑では見たことがあるものの、
実物は初めてという珍しい植物との出会いがたくさんあった。



それはまた後日まとめて書きましょう。

元来た一本道を戻って、
そろそろ本日の宿泊地である網走に向けて
後ろ髪をひかれながらも帰る時刻です。

続く


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