ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

雄たけび

2011年01月15日 22時10分52秒 | 最近の出来事

最近しばらく書いていなかったが
向かいの犬は相変わらずうるさい。

本来ならちゃんとシツケをすれば
そんなに近所迷惑になるほど
ワンワン鳴き続けたりしないだろうに
近所からの苦情もあり困り果てて
飼い主も色んな策を講じてはいる。

まず最初は、頻繁に散歩に連れまわし
くたくたに疲れさせて
夜にはぐっすり寝てもらおうと
いう策だったが、
これは予想通り
犬より先に
家の人がくたくたになってしまって
続かなかった。

次に、犬を夜には
家の中に入れた。
それは近所には有効だったようだが
家の人にとって、うるさい、くさいなどの理由で
これも続かなかった。

そして次に講じた策が奇想天外で
夜ご飯のときに
食事に眠り薬を盛るという
あらわざであった。
これはかなり有効だったようで
家の人も、ご近所の苦情者に

どうだ!むふふん

みたいな勝ち誇った気持ちで
鼻息を荒げていたようだ。

しかし、こんな荒業も長く続くはずがない。
犬の鼻が乾く日も多くなり、
異常な行動も散見されるようになってきた。
心を病むように身体を壊した犬が、
不憫になったのと
ついにドクターストップがかかったようだ。

当然、薬が抜けてくると
犬も日に日に元気になってくる。
やがてなんとか元気を取り戻した犬は
またぞろ威勢良くなり、ひどいときは
夜中じゅう、ワン!・・・ワン!・・・ワン!
と間断なく鳴き始めた。
その鳴き方はとても神経に障るもので、
ミセスdoironも耳栓をしながら
寝ることが日常茶飯事になった頃
業を煮やしたご近所さんが
ついに保健所に通報をしたようなのだ。

「大阪府飼い犬条例」とやらもあり
それを所管する保健所が
乗り出してきて
いよいよ飼い主達は
追い詰められた。

doiron家にも相談に来たし
いろんな人に相談をし、
次に講じた策が
「ワン」と鳴くと
ビリッと電気が流れる首輪を
買ってきてそれを装着することだった。

効果はてきめんで
これでしつけもされているみたいなものだから
大丈夫だと
静かな村の平和は保たれ
飼い主の心にも平安が訪れた。

しかし、意に反して
その平和も長くは続かなかった。

「ワン」と鳴くとビリッと電気が流れるのだが
何かの拍子にその犬は
「オオーン」と遠吠え風に鳴くと
電気が流れないことに気づいたようだ。

その犬が鳴くのは
さびしいからなんだろう
だから、きちんと怒れない飼い主が
鳴き声を聞きつけて
近づくと、怒られているとは思わず
相手をしてもらえると思って
逆に喜ぶのだ。
そうなるとますます図に乗った犬は
快調に「オオーン」と吠え続けるようになった。
しかも、その「オオーン」はやがて
もっと大きな音量の

「グオーン」

になり
最近は、言葉で表記できないような
雄たけびをあげるようにまでなった。

そう、しいて言えば
縄張りを主張する「ホエザル」
あるいは
これは新年にあの
福山がマダガスカルを訪れるという
番組でやっていたのだが
そこでのみ生息するという
原猿の仲間である
「インドリ」の鳴き声にそっくりなのだ。

そんな貴重な野生の声が
こんな都会で聞けるなんて
なんてすばらしい・・・

わけがない!

今夜もその雄たけびは
静かな村に響きわたっている。

いよいよ厄介になってきた。

その犬もかなり老犬になってきており
今はほとんど目が見えない状態であるという。
かくなるうえは
もう雄たけびもあげられないほど
老いさらばえるのを待つほかはないのだろうか。

はたして、向かいが講じる次の策は
なんだろうか。

一見静かな村ではあるが、
人と犬の聖戦は続いている。


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