にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

検査より、予防が大切です

2014-01-28 11:11:52 | 病気のはなし
ノロウイルス食中毒やインフルエンザ集団感染が全国各地で発生しています。
ニュースなどで「不顕性感染」という言葉を初めて聞いた方もいるかもしれません。
簡単に言えば、感染したが症状は出ず、しかし周囲にはばら撒いている状態ということになります。
さらに軽症で医療機関に罹らず終わってしまう方もいますし、症状がなくなってもしばらくはウイルス排泄は続きますから、感染者を見つけ出して隔離なんてことを本気で考えたら、バス等の運転手さんの乗務前呼気アルコール検査のように、毎日全員が検査を受けなくてはならないことになりますが、これは全く非現実的ですよね。
どんぐりではノロの検査は行っていませんし、インフルエンザの検査も必要と思われる方にしか勧めていませんが、これは検査することよりも、感染していると考えて行動することの方が、周囲への感染拡大防止には重要だからです。
流行性の疾患が見つかった場合は、周囲には何倍もの感染者がいる、自分もその一人かもしれないと考えて、マスク・うがい・手洗いなどの予防策を行うこと、症状が出たら医療機関への受診や検査結果にかかわらずに感染者と同じように行動する(登園登校時期など)ことを、みんなで協力して行っていきたいものですね。

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