DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

山岡宗八の伊達政宗を読み終えた!

2016-04-27 11:39:54 | 雑感

 伊達政宗(6冊セット)を読み終えた。伊達政宗という人物と大綱秀吉、徳川家康といった戦国武将の人間像が良く描き出された良い作品だった。多少、綺麗に書きすぎているような気もしたのだが、現存の資料を丹念に調べた上での記述のようで、最近良く見かける時代小説とは一味違ったものだった。

 それにしても、戦国の戦いに明け暮れしている中で、徳川家康は、平和を築くことに全力を尽くし、再び乱世にならないよう、できの悪い子が将軍になったときには、それをやめさせる手立ても考えていたあたり、その用意周到さには驚いた。江戸時代が長く続いたのは、将軍をだれに決めるかというその仕組みを作り上げた徳川家康の思慮深さによるところが大きいようだ。

 北朝鮮、金日正は偉大な指導者であったようだが、私利私欲に走り、独裁に至っている。また、その子、孫ともそれ程の人物ではなく、国を治める力がなく、国が傾いてしまっている。徳川家康は、政治の頂点にある者が陥りがちな欠点を戒め、そして、場合によっては、その者を排斥する手立てまで考えていたと思うと、如何に偉大だったかが分かる。

 人は、背伸びしても、限界がある。だめな者はいずれボロを出すということだろう!しかし、自滅するのを待っているのも、芸がない。だめな者はすぐにやめてもらうという決断も必要なのだと思う。

 今度は、吉川英治の「私本太平記」(八冊)を買ってきた。これでまたしばらく楽しめそうだ!

コメント
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