いつもジムに来て、一緒にテニスをやっている人の一人に、76歳になる人がいる。彼は、ゴルフが趣味ということで、ゴルフの練習がてらに、テニスをやっていく。私よりも10歳も上だというのに動きは非常に若々しく、運動神経も抜群なのだ。また、相手プレーヤーの動きをしっかり見ていて、隙を衝いてくる。テニス歴はまだ浅く、数年前に始めたばかり、テクニックはあまりない。ただ、ボールを芯で捉え、返球してくる、その勘たるや凄いものがある。もともとゴルフでは都内の大会にしばしば参加し、いつも好成績を残しているらしい。試合に出る度に、優勝したとか、準優勝に終わったとか、いつも上位の成績を残しているようだ。ちなみに、アンダープレーャーらしい。彼曰く、テニスは丁度いい運動だそうだ。
私があと10年したら、いったいどれだけ動けているのだろうと考えると、とてもじゃない、太刀打ちできない気がする。私たちとテニスをやっているとき以外でも、一人で壁うちをやっている姿をたびたび見かける。その向上心には頭が下がる。この分では後5年、10年しても、同じようにやっているのではないかとも思えてくる。あの原動力はいったいどこからくるのだろうか?
それに比して、私はとみに持続力、集中力が減退してきている。続かないし、途中で休みを入れたくなる。どうしても、家の中にいる生活が長くなって、それで体力も落ちてきているのだろうと思う。だんだんと枯れていくような、エネルギーがしぼんでいくような、そんな気持ちがしてならない。何とかしないといけないとは思うのだが、今一、やる気が起きない。困ったものだ。