緊急事態宣言が今日出されるようなニュースが流れているが、流れて来る情報には、政府の覚悟が感じられない。感染は抑えたいが、経済も悪くしたくない。経済かコロナ感染防止かその選択が曖昧だ。前回、盛んに報道されていた人の交流を8割削減という目標が、今回は7割を目標とするというのだ。これでは感染拡大の収束には程遠く、感染が長期化するばかりで、結果的には、日本経済は疲弊して、倒産が相次ぎ、経済に悪影響を及ぼすことは必至だろう。
まあ、前回の緊急事態宣言に伴って、企業も政府も余剰の金はほとんど使い果たしてしまい、資金調達ができないという事情もあるのだろうが、それにしても中途半端ではないのか?
反対を押し切って実施したGoToトラベル、GoToイートはどれほどの経済効果をもたらし、コロナ感染拡大にどれだけ影響を与えたのだろうか?政策の失敗を隠蔽することに終始し、きちんとした総括を行ったのだろうか、それも疑わしい。
行われた対策の多くは、利権がらみで、国の中枢に近い人たち(政治献金をしている人や企業が恩恵を受ける人たち)のみが多少潤っただけで、多くの国民にはそれ程恩恵は受けることなく、借金だけが負わされた格好になっていないだろうか?
もっと、国民全体のことを視野に入れた、大局を見据えた政策が欲しいものだ。