神奈川県で、70代の自宅待機になっていた軽症患者が死亡したとニュースで報じている。保健所は対応が遅くなった言い訳として、業務がひっ迫していて対応が遅れたと言い訳にもならない弁解している。しかし、連絡が取れなくなって、二日近く経過し、死亡しているのが発見されたというのは、如何にも如何にもだ。これでは安心して自宅待機している訳にもいかないだろう!
そもそもコロナ感染が始まってからずっと保健所の業務がひっ迫している、対応に苦慮しているという報道が再三なされていた。しかし、抜本的な対策は講じられないままに一年近くが経過している。この間、保健所は何をしていたのだろうか?保健所職員が実情と問題点を世間や政府に訴え、改善策を講じていたのだろうか?と、考えてみると、個人が大変だ大変だと言っても、声は政府に届かない。そこには組織的な動きが必要なのだ。これまでの動きをみると、本当に組織として声を上げていたのかというと、はなはだ疑問だ。
大変だ大変だといくら叫んでいただけでは、何にも解決にならない。そうした声が一つになって、大きな、強い力に変わって行かなければ、何も変わらないだろう。確かに、業務が忙しく、大変苦労しているのは分かる。しかし、現状を変える工夫、政府にどのようにアピールし、政府を動かしていくという視点を欠いていたのではないだろうか?
さらに、業務がひっ迫して回らなくなってきたといって、感染経路を突き止めていく積極的な動きをやめると言い出した。これは神奈川に限ったことではないだろう。全国各地の保健所が一丸となって、セーフにアピールし、感染経路を辿る方法ではない、新たな感染防止策の変更を全国的なレベルで検討して行く時期に来ているのではないか?