DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

群れたがる人たち

2023-07-08 10:21:22 | 雑感
 人は誰しも一人でいると不安である。そこで、人と寄り添い一緒に行動しようと、仲間を求める。そんな心情は、分からないではないし、私の中にも、どういった気持ちはある。しかし、仲間と一緒になると、自然発生的に生まれる集団独自のルールというものが出来上がり、その集団にそぐわない人を排除し、同種の者たちの集まりとなる。その暗黙のルールに外れた人に対しては辛く当たったり、排除しようとする。また、時にはエスケープゴートを作り出し、それに対する攻撃を繰り返すことで、集団の結束力を高めていく。それが集団の中で、いじめがエスカレートしていく背景となっている。
 こうしてメカニズムは何も子供の集団に限ったことではなく、会社といった大人の社会の中でも日常茶飯事に起こっていることだ。会社の中では、力を持って人に追従する形で、集団が形成され、何々派といったものが作られ、自己の派閥に属するものを懇意にし、優遇するといったことが往々にして行われる。所謂会社内の派閥抗争だ。そのために、多くの労力が費やされ、無毛な戦いが繰り返される。こうした群れを形成する人たちは、派閥内部で温存して行くため、発想の独創性は失われ、横並びの発言や忖度ばかりが横行するようになる。そして、自身は疑問に思うことも見て見ぬふりをすることになり、それが自浄効果を失わせ、在り得ないような行動となってしまう。
 こうしたメカニズムは政治の世界でも、往々にして起こる。優秀な人たちの集まっているはずの政党で、全くちんけな動きが出て来るのは、このためだと思う。それが裸の王様を作り出すことにも繋がる。プーチンもヒットラーもこして生まれ、馬鹿げたことを仕出かすことになるのだ。意あるものは離れ、群れることしかできない人たちばかりが周りを固めることになる。まさに裸の王様の誕生だ。そして、当然、末路は見えていると言えよう。
コメント
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