連日の高温続き、アメリカでもヨーロッパでも、熱波が発生して、48度とか50度とかいう高温に襲われているという。人間はどこまでの高温に耐えられるのだろうか?これには温度だけではなく、湿度も大きく影響しているように思われる。湿度が少なければ、発汗作用によって気化熱が奪われ、体温をある程度下げることができる。湿度が高ければ、気化熱による冷却は不可能になってしまう。体温は普通36度台、これ以上高いと、人間は誰しも体調を崩してしまう。
まあ、電気がある程度豊富な地域ならば、エアコンを駆使し、室温を下げていれば、外が40度を超えても、快適さは失われずに生活できる。しかし、いったん停電などというトラブルが発生すると、もう悲惨な事態に直面することになる。
世界的に見れば、エアコンなどという文明の利器を利用できる地域は極一部の地域に限られているし、その地域にあっても、電気代を負担できる人も限られている。エアコンの利用できる地域や階層から離れている人たちにとって、最近見舞われている熱波はまさに生命の危機に直面しているということなのだろう。