DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

自転車シェアリングは普及するのか?

2017-09-07 01:41:28 | 雑感

 最近、新聞の記事に自転車シェアリングの会社[MOBIKEJAPAN」が札幌で営業を開始したという記事があった。自転車シェアリングについては、観光地のレンタサイクル店や東京都内の自治体が運用を開始しているほか、セブンイレブンでも、自転車シェアリングを始め、営業店舗を拡大しつつあり、そのうち、かなりのブームになりそうだ。しかし、日本で普及するためには、いくつかの問題点をクリアーしていかないと普及はあまり進まないのではないだろうか?

 問題点1 自転車シェアリングを利用する場としては、市街地の駅周辺や観光地が中心になるのではないだろうか?ユーザーは、主に電車を使って移動し、最寄の駅から目的地まで自転車を利用するというのが一般的な使い方になるだろう。そうすると、自転車の設置場所は駅に近く目立ちやすい場所ということになる。わざわざ自転車を借りるために10分も歩くなどというのは非現実的だろう。

 問題点2 現在日本では市街地の放置自転車が社会問題化し、駐輪禁止の場所が非常に増えている。各自治体では近くに公営の駐輪場なども設けているようだが、駐輪場から目的地までは歩かなくてはならないということが起こる。実は、私が住んでいる場所も、歩道は駐輪禁止場所になっている。自転車で行くと短時間で移動できるのだが、駐輪可能な場所を探すのに時間が掛かってしまう。それよりは始めから歩いて出向いた方が手間が省ける。だから、各店舗や会社等が率先して駐輪スペースを作るということが普及しなければ、自転車シェアリングは進まないのではないだろうか?

 問題点3 借りた自転車を返せる場所が多くなくては自転車シェアリングの利用価値は少ない。地方自治体でやっている自転車シェアリングはその自治体の範囲内の返却場所に返さなくてはならない。そうすると、いくつかの用事を済ませるためには、隣の区に移動し、また戻って返却するという事態が生じる、これは非常に手間が掛かり、敬遠されるだろう。そういう点からすれば、セブンイレブンが始めたものは、セブンイレブン全店で自転車シェアリングを始めれば、どこに返しても良いということになり、非常に便利なことになるが、果たして、市街地の駅近くのセブンイレブンでそのスペースを確保できるかという問題があると思う。

 このように、まだ解決するべき問題点はたくさんある。しかし、あればとても便利になるという利点は見逃せない。ドイツでは、ほぼ全土にわたってこのシステムができていて、どこに返却することも可能だという記事がドイツ語の教科書に載っていたのを思い出した。

 できれば、カーナビもつけておいてくれると便利だと思う。まあ、スマホを使う人はそのアプリをダウンロードすればその必要はないのだが、いずれにしても、不案内の場所を移動することになるのだから、ナビは欠かせないところだと思う。

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