日本有数の優良かつ巨大企業であった「東芝」が、瀕死の重症に陥っている。その原因は、「原子力」に手を出し、アメリカの企業を買収し、子会社化し、その子会社が巨大な赤字を出し続けていることにあるという。また、会社組織としてみると、社長の権力が強すぎて、物言えぬ雰囲気が会社に蔓延し、判断機能が麻痺していたようだと報じられている。体に例えてみれば、動脈硬化が進行して、血管のあちこちで「梗塞」が起き、血液が流れなくなってしまったようなものだろう。
政治の世界を見てみると、現在、自民党一党のみが強くなり、野党に影響されずに、物事を決定することができる、言わば、自民党の隆盛期にあると思うのだが、しかし、その内実は、(党員が)安倍首相に忖度し、筋の通らないような閣議決定を繰り返しているのに、それをきちんと是正する力を失ってしまっている状態にあると思うのだ。言うなれば、「動脈硬化」が相当に進んできている状態にあって、そのうち、あちこちにトラブルを惹起し、にっちもさっちも行かなくなるのではないかと思う。そのときになってしまっては、もう遅い、今のうち、自浄作用によって、是正していくべきだろうと思う。
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