リターンプラモデリング

ガンプラを中心としてキャラもの模型を作ります

ガレージキットの組立 チュパベビー 3回(ベース修正)

2012-02-22 23:59:55 | ガレージキット
前回まで
ベースの足のくぼみに、足が合わない、いきなりピンチ!!
どうしてこうなったのでしょうか

シリコーンゴムもキャストも硬化する時に収縮します、収縮量(収縮率でありません)は部品の大きさが大きいほど、大きくなります
ベースと胴体では部品の大きさがかなり違います、収縮量に差が出るのは仕方ありませんが、仕方がないでは困っちゃいます、うちも一応ガレージキットメーカーのお手伝いをしているので、何か対策を考えておかないと、そこで僕の考えた収縮対策

1.キャスト部品の収縮を予測して原型を作る
 うーん、無理だなこれは

2.実際にシリコーンゴム型取り、複製を行って、キャスト部品の収縮の具合を調べて原型を修正して、生産型を作る
 不可能ではないが、ものすごい回数のテストしないとできない

3.収縮が少ない材料を使用する
 これが最も簡単な対策だけど、材料費が増加し、製造コストが高くなる

4.部品を分割して調整シロを作っておく
 組立ててもらう際に調整して合せてもらう、ユーザー任せ対策、これがいちばん現実的ですね

もっといい方法がある人は、ご教授お願いいたします


キット生産時の僕の考えた収縮対策これくらいにして、目前の問題の解決に移ります
解決方法は大きく分けて3つあります
1.胴体を修正する
2.ベースを修正する
3.無視する

胴体を修正したら、体表のディティール再生が難しそう、ズレを無視するというのは真の解決とは言えないですね、ベースにもディティールがありますが、胴体ほど再生が難しくなさそうです、そこで、ベースを足に合せて修正します

ベースの裏面を削って平面にする


木片に#60布やすりを巻いて裏面を削る


左足のくぼみをのこぎりで切り出す

タミヤの模型用のこぎりを使ってます、糸鋸を使った方がよいと思いますが刃がなかったので使ってます
のこぎりの過去ブログはこちら のこぎりいろいろ

切り出したベース


仮合わせして、干渉部分を削る


足の窪みの中央部分が少し盛り上がっています、胴体の足裏には注型口があって、前回、平らに削ったのですが、このままでは合わないので、彫刻刀で盛り上がり部分を削ります


なかなか合わないので、足裏も彫刻刀で削る


何とか合いました


エポキシ接着剤ですき間を充填しながら接着します

下敷きにPPシートを敷いてます
エポキシ接着剤についてはこちら エポキシ接着剤について

硬化待ち


前回の物

ベースの足型に足が合っているのが、わかりますかね

今回の作業時間 1.5hours
今回ここまで

最近はカラーキャストで部品を色分けで分割しているキットがありますが、収縮の対策はどうやっているんでしょうかね

次回を読む
ガレージキットの組立 チュパベビー 4回(洗浄2、パーティングライン処理2、ベース修正2)
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ガレージキットの組立 チュパベビー 2回(洗浄、パーティングライン処理1)
1回から読む
ガレージキットの組立 チュパベビー 1回(キット解説)
コメント (4)
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