川崎市北部に醸造所、“BRIMMER BREWING”が創業しました。
今年の3月に初仕込みを終えたばかりの新興醸造所ですが、ゴールデンウィーク企画でブルワリーツアーが開催されたので出かけてきました。
工場が立ち並ぶ地域で、工場跡地を利用して造られた醸造所は、思ったよりもかなり大規模。
“ムーンライト”のような小規模醸造を想像していたので、この大きさに驚きました。
試飲を頂いてから、ブルワリーの見学です。
原料は麦芽、ホップ、水。
麦芽はドイツとイギリスから取り寄せているそうです。
ちょっと試食させてもらいましたが、香ばしくて美味しい。
水は川崎の水道水ですが、フィルターを通して塩素などを取り除いているそうです。
こちらはホップ。
華やかな香りのアメリカ産カスケードと、苦味用のドイツ産のパールは香りが全然違いました。
工場の設備もとても立派でした。
ドイツ製で、2年ほど前に廃業した広島市の醸造所で使われたものを譲り受けたそうです。
醸造装置は仕込釜、濾過槽、煮沸釜、ワールプール、冷却装置など。
この装置でコントロール出来るそうです。
ピカピカの銅が綺麗な仕込釜。
ここに砕いた麦芽とお湯を入れて、麦芽の酵素で澱粉を糖に変えます(糖化)。
ここで出来る糖分が、後の工程で酵母が発酵してアルコールを造るための原料になります。
ろ過用のタンク。
ここで麦汁と、麦芽かすなどの固形分に分けられます。
麦芽かすは、畜産用飼料になるそうです。
煮沸釜とワールプール。
奥の煮沸釜で麦汁を沸かしてホップを投入し、ワールプールで残ったタンパク質などを除去します。
麦汁は冷却装置で冷却され、発酵タンクに移されます。
3基ある発酵タンク。
この中で麦汁と酵母がビールに変わっていきます。
今造られているのは限定のイングリッシュIPA。飲みたい。
出来上がったビールを保存するタンク。
ここから樽詰めされ、出荷されていきます。今出荷出来るのはゴールデンエール。
まだ樽詰めだけですが、近いうちに瓶も出荷できるようになるそうです。
見学を終えて、試飲でも頂いたペールエールとポーターを頂きました。
どちらも綺麗な印象で、ほど良くホップの効いたペールエールと、軽めで甘みのあるポーター、どちらも美味しい。
まだ始めたばかりですが、とてもきちんと造られている印象です。
ペールエール、ポーター、ゴールデンエール、それに限定の4種類を造っていくそうなので、これからが楽しみです。
ブリマーブルーイングは現在工場設備のみで、通常はビール販売なども無いそうです。
今後瓶が出来れば、販売なども行なっていくかも…との事でした。
同じ川崎市内の“THE PINT”では定期的に入荷するようなので、気になる方は是非ビアバーへ。