GUINNESS BOOK

英国系パブ&ビール飲み歩き日記+α

ウラプールの面影 … Tea Salon G clef (吉祥寺)

2008-04-22 | 日本のイギリス料理
吉祥寺のスコティッシュパブ、“Ullapool (ウラプール) の閉店”から4ヶ月。
ウラプールの跡地は、“ティーサロン ジークレフ”という紅茶専門店になっていました。


寂しいなぁ… 
でも、あの窓から見える鉄の細工は前からあったよな…
あの赤い扉も前のまま…
通りから見る店の様子は、看板を除けばウラプールとほぼ同じ。

カウンター上のビールサーバーや灰皿、カウンター上部にあったチーズの看板、それにカウンター横の小さな冷蔵庫は無くなっていました。
カウンター正面にあった、樽を使ったテーブルは普通のテーブルに、バックバーの洋酒はティーセットに変わっていました。


G clef

でも、可愛らしい赤い扉はそのまま。
扉の右にある、紋章の入った仕切り壁もそのまま。
左にある暖炉のディスプレイもそのまま。
日本のパブには少ない、立体的な模様の入った白壁もそのまま。
緑色の柱もそのまま。
とても可愛らしかった、トイレもそのまま。
紅茶専門店には不釣合いな、ウィスキーやジンのディスプレイもそのまま。
カウンターの上段には、紅茶専門店としては少々マニアックすぎるウィスキーも少し残っていました。

ウラプールはビールや料理だけでなく、イギリス郊外のホテルを彷彿とさせる可愛らしい内装も気に入っていたので、その内装だけでも残ってくれたのは本当に嬉しい。
お店の方に伺ったところ、内装ごと引き受ける約束でティーサロンにしたそうです。

気に入っていたパブの後釜に定食屋さんや中華料理、それにたい焼きやさんなどが入ってしまうのを見るたび、いたたまれない気分になっていました。
それらを思うと、このお店の再出発は奇跡に近いと感じます。


G clef

紅茶専門店らしく、紅茶の種類はとても豊富。
通常メニューにも10種類位書かれていますが、より拘りのある方のため、100種類以上の紅茶が載ったスペシャルメニューもあるそうです。

味の違いを楽しもうと思い、春に採れる紅茶の新茶とも言える、ダージリンのファーストフラッシュと、秋に採れるダージリンのオータムナルを注文してみました。
ファーストフラッシュは、緑茶や中国茶にも通じる軽さと青さ。
オータムナルはしっかりと味が乗った、紅茶らしい味でした。
個人的には、しっかりしたオータムナルの方が気に入りました。
たっぷり3倍分はあるポットに入ってくるので、何人かで飲み比べるのも楽しそうです。


G clef

スコーンもサクサクで、バターの風味が効いていて美味しい。
ジャムも10種類位のラインナップから、好きなものを選べます。
他にもトーストや紅茶のパフェ、紅茶のティラミスなどが揃っていました。
バターやジャムが美味しかったので、今度はトーストも試してみたいです。




こじんまりと落ち着いた雰囲気で、一人でも気軽に入れます。
ウラプールの面影も含めて、また是非行きたいと思わせるお店でした。
小さなお店なので、タイミングによってはすぐ満員になるようです。
この日も入った時には余裕がありましたが、帰りには外で行列していました。


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