朝のエロエロ光線を浴びてオレンジ色の憎い奴がやって来ました。立ち位置を少し誤ってポールぎりぎりになってしまいました。 １４，０３，１７ 秩父鉄道樋口－野上 １５１０レ ０７：０３頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
現代の電車王国の礎のなった国鉄１０１系は既に国鉄（ＪＲ）線上からは引退し、わずかに譲渡された秩父鉄道で活躍するのみになってしまいました。私が若い頃、１０１系は製造は終了していましたが中央線快速や総武線、南武線などで主力形式として走り回り、関西圏でも活躍していた形式です。特に中央快速線や武蔵野線は１０１系の性能をフルに発揮でき、武蔵野線や総武緩行線、あるいは南武線などは他の形式に冒されないまさに独壇場でした。まさに全盛期を目のあたりにした世代にとって１０３系と共に高度経済成長する日本を通勤輸送と言う場面で日本を下支えした立役者でありそれだけに日常の光景として慣れ親しんだ形式でもあります。
１０１系の２ヶパンは原型ではないのですが勇ましく何とも悩ましいスタイルで、私としてはどう評価するべきか悩んでしまいます。 １４，０３，１７ 秩父鉄道樋口－野上 １５１５レ ０９：４４頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
前述の通り国鉄線（ＪＲ線）上からは引退し秩父鉄道でわずかに活躍していた旧１０１系（秩父鉄道形式＝１０００系）も老朽化が進みほとんどの編成が引退し最後に残った編成（１００３Ｆ）が今春引退する事になりました。 秩父鉄道へ譲渡された１０１系は国鉄時代に前照灯のシールドビーム化がなされ、さらに秩父鉄道に譲渡されてから冬季の霜対策のためのＭｃ車のダブルパンダをはじめとした数々の改造が施されとても旧国鉄１０１系を名乗ることを憚るスタイルになってしまっています。まぁ～原型に拘る私の事ですからいつもなら秩父鉄道の旧１０１系の引退のニュースとして、撮りもしないで見守るだけなのでしょうが、最後に残った旧１０１系が秩父鉄道オリジナル塗装から国鉄時代に慣れ親しんだ中央線快速のオレンジ（朱１号）に戻され引退の日を迎えると言う粋な計らいの元に引退を迎えると言う情報が入り俄然やる気（写欲）が出てきた訳でありました。
１７日は休みで天気も良さそうです。引退を前に１６日から秩父鉄道のＨＰでご親切にも旧１０１系の運用告知がアップされるようになったので安心して、また効率的に撮影が出来ます。ちょうど１７日がお休みだったもーたーまん様をお誘いして秩父鉄道へ出撃する事としました。
朝は０３：５０に起床の上、もーたーまん宅に０４：３０にお迎えに上がりました。秩父鉄道の旧１０１系は影森を６時代に発車するレから運用が始まります。少し早めに出発したつもりで圏央道－関越道を使わず八高線沿いを北上します。八高線貨物列車を熱心に撮影していた頃は月に何回も往復した道路も最近は年に数回した通らなくなってしまったので、通る度に景色が変わっているので驚いてしまいます。特に毛呂から越生あたりはバイパスが出来、また宅地化も進み景色が一変してしまった場所もあり眼をキョロキョロしてしまいます。
この日は先行する自動車に恵まれず、ことのほか所用時間が掛かり秩父鉄道沿線にたどり着いた頃にはお目当ての１５１０レの時刻ギリギリになってしまってました。それでも予め目星つけておいた野上ー樋口の撮影地（・・・って言うかお立ち台なんですがぁ？）にギリギリ１０分前に到着出来てなんとか朝のエロエロ光線で撮影が出来ました。
中央線直通の青梅・五日市線直通列車では３連で運転されていたので秩父鉄道での姿に違和感は感じられません。いろいろ好みがありますが、私はイベントのヘッドマークは好みではないので、目立たない撮り方をしてみました。 １４，０３，１７ 秩父鉄道浦山口 １５３１レ １４：４２頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
その後は旧１０１系の運用に合わせて移動し撮影をしました。樋口ー野上間で撮影していてスジがあるのに貨物列車がやって来なかったので貨物列車運転の有無を途中駅で伺ったらところセメント工場の定期点検で４月半ばまで貨物列車は運休になると親切に教えてあただけました・・・と言う事は今年は桜の開花の頃に貨物列車目当てで秩父鉄道を訪れても無駄足になってしまいますので貴重な情報が得られた事にあります。
その後、昼前には一交勤務アケの青年部長も合流し３人で撮影する事になりました。予定では青年部長が合流したと同時にもーたーまん様は高崎線へ横浜線用のＥ２３３系回送を撮りに行くために別行動になるはずでした。しかし、もーたーまん様にとってもオレンジの旧１０１系にことのほか手応えを感じたらしく、そのまま秩父鉄道に留まる事になりました。
青年部長と合流後は浦山口駅近くの橋梁の俯瞰場所へ移動しました。有料道路のトンネル（皆野寄居バイパス）でワープし皆野へ出ました。みなのでは秩父市街地の渋滞を避けるために国道１４０に出ず荒川を渡り、川の西側の県道を走りました。途中で青年部長が美味しそうなお蕎麦屋を見つけてくれました。迷うことなくその蕎麦屋に入りましたが飛び込みの店としてはなかなかのお味で３人とも大満足で再び浦山口へ向かいます。この付近は２月１３～１４日に掛けて降り続いた大雪で孤立住宅まで出た地域です。１ヶ月が経った３月半ばでも日陰にはまだ１メーターくらいの雪が残っており、雪害で崩れただろう、住宅の屋根や倒壊したビニールハウスもまだあり、その被害の甚大さに今更ながら驚かされます。
浦山口は三峰の山の影響を受けてなかなか天気が安定しない撮影地ですが、この日は天気に恵まれ納得の行く撮影が出来、アケ番でわざわざ駆けつけて来た青年部長と硬い握手をする事が出来て至極の満足感を味わう事が出来ました。
浦山口の後は親鼻ー上長瀞間の荒川橋梁に向かいます。結果は晴れましたが、あまり手応えを感じられません。撤収して寄居方面に車を走らせていると゛ここで撮れば良かったぁ！゛と言う場所がいくつかあり、安易に荒川橋梁を撮影地として選んだ自分の探求心の無さに不甲斐なさをを感じて反省しきりでした。
この日最後の旧１０１系はすっかり陽の落ちた永田駅でそれぞれ思い思いに撮影する事にしました。私は撮影と言うよりホームで旧１０１系を眺めてお別れする事にしましたが独特のＭＧの唸りやコンプレッサーの回転音を聞いていると国鉄時代に引き込まれる様です。そして発車間際にドアが閉まる時のドアエンジンの音を聞いて感動してしまいました。
武川駅撮影後は一日撮りまくった充実感を味わいながら帰路に着きました。花園ＩＣから関越道ー圏央道で入間ＩＣまで乗り後は国道１６号で南下し、青年部長を拝島駅で突放してもーたーまんなお宅へ２０：３０頃には到着。自宅には２１時に到着する事が出来ました。
なかなかハードな一日でしたが、それなりに充実感も味わえる一日でした。
秩父鉄道での日常の光景を収めてみました。さようなら１０１系！！ １４，０３，１７ 秩父鉄道大永田 １５４７レ １７：５８頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ７Ｄ
