当時は山手線の駅でも五反田では池上線の、品川では京浜急行の吊掛駆動車を見ることが出来ましたのでさほど珍しくはありませんでしたが、それでも元国鉄63型と言うので撮影したのだと思います。 75,06,05 東武東上線池袋 スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED
40年前の6月は今年の梅雨と同様、シトシトと雨が続く典型的な梅雨の毎日だった様です。それは当時撮影したネガを見返すと毎日が曇り空での撮影で晴カットがほとんどない事からもわかります・・・そう、当時、上野の高校生だった私は天気などお構いナシに放課後は身の回りのものを撮影している゛晴れないと撮らない!゛なんてひねた事を言わないまともな学生でした。
そんなある日に眼に留まって撮影したのが池袋駅で見かけた東武東上線の7300系(73型)です。
この頃の私鉄は東武に限った事ではなかったのですが逼迫する輸送需要に対応するために大量の新車(東武で言えば8000系、西武なら101系、また東急の8000系と8500系、京急の1000型など)を投入していましたが老朽化した旧型電車(吊掛駆動車)の淘汰までは手が回らず吊掛駆動車がまだまだ活躍していた時代でした。なんたって天下の国鉄だって全金とは言え天下の東京駅から80系電車が12両と言う長大編成で発着して事からも当時の輸送需要がわかると思います。
しかしこの東武73型は特別でした。何故ならこの形式は元を正せば国鉄戦後復興の国鉄63型の譲渡車だからです。この頃、東武でも伊勢崎線は78型(73系をベースに東武で発注した形式=7800型)が主流となり73型の姿はあまり見かけませんでしたが東上線では森林公園検車区には73型が大量に配置され池袋駅でもごく当たり前にその姿を見る事が出来た訳です。まぁ~当時は山手線の駅でも珍しくなかった吊掛駆動車ですがさすがに旧国鉄63型と言えば一目置くのは当然と言えると思います。この時も8000系なら撮影しなかったと思いますが73型だったからカメラを向けたのだと思われます。
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