(ComfreakによるPixabayからの画像 )
何かを人に教えたいと思った時、
魚を与えてしまうのではなく、
魚の取り方を教えなければ、
本当に教えたことにならない。
大学教員は、年に何回か
FDと呼ばれるファカルティデベロップメント、
つまり、教員の質の向上を目的とした
講習会が開催されます。
何度も教えられてきたことです。
魚を与えず、釣り方を教えること。
例えば、
2 X(3+2)という問題があった時、
答えは何?
と聞かれて、10とだけ答えることは
しないと思います。
かっこの中を先に計算するでしょ。
幾つになる?
5だね。
それに2をかけるんだよ。
そうすると10だね。
緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、在宅緩和ケアの担い手を
何かを人に教えたいと思った時、
魚を与えてしまうのではなく、
魚の取り方を教えなければ、
本当に教えたことにならない。
大学教員は、年に何回か
FDと呼ばれるファカルティデベロップメント、
つまり、教員の質の向上を目的とした
講習会が開催されます。
何度も教えられてきたことです。
魚を与えず、釣り方を教えること。
例えば、
2 X(3+2)という問題があった時、
答えは何?
と聞かれて、10とだけ答えることは
しないと思います。
かっこの中を先に計算するでしょ。
幾つになる?
5だね。
それに2をかけるんだよ。
そうすると10だね。
緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、在宅緩和ケアの担い手を
専門的緩和ケアと呼びます。
その医療従事者から・・
口の中が痛いという患者さんがいました。
その医療従事者から・・
口の中が痛いという患者さんがいました。
すでに、亡くなった患者さんの話として、
色々ケアをしたけれど、
痛みがとれませんでした。
アズレンは使ってみました。
色々ケアをしたけれど、
痛みがとれませんでした。
アズレンは使ってみました。
出血は少しありました。
他に何かよい方法はなかったのでしょうか?
こう聞かれたら、どう答えるでしょう?
ハイ、こんな方法、あんな方法があります・・
とは、答えられません。
口の中はどんな状況でしたか?
痛みの場所は?
その周囲の状況として・・
発赤、アフタや潰瘍はありましたか?
他に何かよい方法はなかったのでしょうか?
こう聞かれたら、どう答えるでしょう?
ハイ、こんな方法、あんな方法があります・・
とは、答えられません。
口の中はどんな状況でしたか?
痛みの場所は?
その周囲の状況として・・
発赤、アフタや潰瘍はありましたか?
出血は?
白苔は?
白苔は?
唾液の量は?
舌の表面や裏は?
動きは?
・
・
これらは、
口の中を観察し、客観的な情報をオブジェクト(O)として挙げ、
それらがどのように痛みに繋がっているか評価(A)をし、
それに対し、治療計画を立てるための必要な情報です。
ところが、
青字の質問は、痛いという問題点に対し、
直接治療方法を尋ねているわけで、
つまり、突然、魚をくださいと言われているわけです。
そもそも、魚に至るための情報が希薄です。
もし、教えてくれる人が治療選択の引き出しが2つ3つしかない人なら、
そう多くない客観情報でも答えてくれるかもしれません。
でも、治療選択の引き出しが何十個とある人に尋ねるとしたら、
相当の客観情報を得て、つまり、診察・観察を行い、
その情報を整理して臨まなければ、適切な治療方法には至りません。
もし、改めて診察ができるのであれば、
まだよいのですが、
すでに亡くなっている患者となれば
追加の観察すらできません。
このような事例から考えると、
魚の釣り方に相当するのは、
診察方法、情報の整理の仕方、
鑑別診断すべき疾患とその除外診断、
伝えることになります。
その前に、プレゼンテーションの方法などの
本当に基本的なことから始めなければいけない場合もあります。
口の中を観察し、客観的な情報をオブジェクト(O)として挙げ、
それらがどのように痛みに繋がっているか評価(A)をし、
それに対し、治療計画を立てるための必要な情報です。
ところが、
青字の質問は、痛いという問題点に対し、
直接治療方法を尋ねているわけで、
つまり、突然、魚をくださいと言われているわけです。
そもそも、魚に至るための情報が希薄です。
もし、教えてくれる人が治療選択の引き出しが2つ3つしかない人なら、
そう多くない客観情報でも答えてくれるかもしれません。
でも、治療選択の引き出しが何十個とある人に尋ねるとしたら、
相当の客観情報を得て、つまり、診察・観察を行い、
その情報を整理して臨まなければ、適切な治療方法には至りません。
もし、改めて診察ができるのであれば、
まだよいのですが、
すでに亡くなっている患者となれば
追加の観察すらできません。
このような事例から考えると、
魚の釣り方に相当するのは、
診察方法、情報の整理の仕方、
鑑別診断すべき疾患とその除外診断、
伝えることになります。
その前に、プレゼンテーションの方法などの
本当に基本的なことから始めなければいけない場合もあります。
これが、一般病棟つまり基本的な緩和ケアでのことであれば、
まだ、徐々に学ぶ過程にあるのだから根気よく付き合っていこうと
自分に言い聞かせるところですが、
緩和ケア病棟や緩和ケアチームといった専門的緩和ケア従事者から
尋ねられたとしたら、
さすがに今一度基本に立ち戻ってくださいとしか言えなくなってしまいます。
ペンギンではないですが、
口を開ければ
簡単に魚を口に入れてくれることを期待したとしたら・・
患者会の方から緩和ケアの従事者に対し
厳しい言葉を頂くことがあります。
まだ、徐々に学ぶ過程にあるのだから根気よく付き合っていこうと
自分に言い聞かせるところですが、
緩和ケア病棟や緩和ケアチームといった専門的緩和ケア従事者から
尋ねられたとしたら、
さすがに今一度基本に立ち戻ってくださいとしか言えなくなってしまいます。
ペンギンではないですが、
口を開ければ
簡単に魚を口に入れてくれることを期待したとしたら・・
患者会の方から緩和ケアの従事者に対し
厳しい言葉を頂くことがあります。
専門的緩和ケアの担い手は
医療・ケアの質を高める意識を持ってこそ
専門的と言えるのだとつくづく感じます。
医療・ケアの質を高める意識を持ってこそ
専門的と言えるのだとつくづく感じます。
初めてコメントさせて頂きます。
海と言います。
知らないうちに経験年数があがるほど
よく聞き
よく観察して
よく考えて
患者さんや家族と
丁寧に向き合いたいというキモチが強くなっています。
基本に戻って・・・
また勉強したいと思います*
ありがとうございました
お訪ね下さり、ありがとうございます。
救急病棟にご勤務されているのですね。
素敵な写真に、心がほぐれ、
旅をしているような気持ちになりました。
救急現場の難しさにあって
誠実で力みのないコメントに
心洗われる思いです。
こちらこそ、本当にありがとうございました。
何かを人に教えたいと思った時、
魚を与えてしまうのではなく、
魚の取り方を教えなければ、
本当に教えたことにならない。
すごく心に響きました。
基本に戻って…
私も大切にしたいと思います。
優しいコメント、本当にありがとうございます。
大切にしたいと言ってくださると、
後押ししていただいたようで、嬉しいです。
古希を過ぎても、ある企業でお手伝いしていますが、コロナ禍で在宅勤務になり、5カ月も出社していません。
新たな生活様式と言われますが、長年の生活が身についていますので、生活のリズムに偏重をきたしてしまします。
そう、牛乳を飲む人より、配達する方の方が健康だ。
ブルーベリーは目に良いと言われますが、早朝に目を凝らして摘むので目が良くなると思っています。
明日も早朝からブルーベリーを摘む予定です。
ご指摘の通り、健康は、アクションする、体を動かしてこそ、保たれるものですね。
ブルーベリーを摘むことができる環境にいらっしゃるのは、とても、羨ましくなります!
メッセージ、ありがとうございました。